「notatall」さんのページ

総レビュー数: 34レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年07月18日

[ネタバレあり]

着地点が悪い。この一言に尽きる。

名作になれる要素はいくつもあった。
細部まで作りこまれた、超科学地球外文明の背景。
それに敵対する勢力と地球人の科学的進歩。
読者と同じ水平面に立つ一般人の主人公と、突飛なヒロイン。
長年のファンにはわかる、内輪ネタ。

宗教的な価値観の対立や科学の度の超えた進歩の描写は、拡大解釈すれば現代への警鐘である。

物語はミステリアスな女の登場から始まり、いやが上にも緊張感を高めていくかと思いきや、なんとも牧歌的、小市民的なやりとりの連続という、正にゆうきまさみ節。

その中で、少しずつ明らかになる謎。謎。謎。。。

これらが、ぜーんぶパラレルワールド落ち。
だいなしw
酷過ぎるw

要石の設置に失敗したアーチ的な作品であり、その意味では一読の価値あり。
悪い意味で印象に残ることを請け合える。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-08-18 18:10:53] [修正:2013-08-18 18:10:53] [このレビューのURL]