「notatall」さんのページ

総レビュー数: 34レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年07月18日

8点 COBRA

タフでニヒルでおちゃめでセクシー。
けどあの全身タイツみたいなファッションはいただけないw
そして左腕のサイコ・ガン、葉巻、タートル号。

これらの設定が、全編通してピクリとも揺らがないというすごさもあるかも知れない。

そんなコブラというキャラクターありきで物語は作れられ、そのほとんどが独立した中編であるため、どこから読み始めても問題ないだろう。


というか、ぶっちゃけ、この作者の漫画が描く主人公は、全てがコブラのような気がしなくもない。。。w
(1作(?)だけ、お姫様が主役なのがあったけど)


かなり「古い」作品なハズだが、
スピード感、トリック、設定、絵柄、ストーリー、キャラ…
どれをとってもスタイリッシュと感じさせられる。
いや。凡百の作品の中で、異色の輝きを持つ。

ただしテーマを持ってメッセージを発信してるワケではなさそう。
愛だの、友情だの、根性だの、環境だの…とは。。
そのため感動はない。職人芸的、爽快感が吹き抜けるだけである。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-12 22:12:42] [修正:2011-07-12 22:12:42] [このレビューのURL]

この作品のメインヒロインは、言うまでもなくカホである。というか、主人公はカホである。

カホあってのお茶。カホあってのまーくんに、やーまだに、部長。
カホあっての道士郎、カホあってのミツハシとイトウちゃんであることが、2018年の国連会議で採決されたことは、皆さんの記憶にもあたらしいだろう。


私は、時にマイノリティであるw


とにかく、カホを見て欲しい。破天荒で負けず嫌いで負けず嫌いで負けず嫌いで負けず嫌いで負けず嫌いで、悪人には冷淡で、けど仲間のために怒るやさしさを持つ。

顔が怖いとかってだけで、実は繊細で純粋な雅矢より、主人公たるべきであった。



そしてよく、終わりがあっけなくてどうのこうの。という意見を聞くので、後日談

劇中から15分後、姉崎の笑顔を見ただけで幸せになってしまった雅矢は、満足しきってその場を後にした。もちろん告白はしていない。

4ヵ月後、業を煮やしたカホとやーまだの画策により、本人がいると知らぬ状態で姉崎に告白。受け入れられる。

2年後、雅矢は悪魔の記憶力を発揮して姉崎と同じ大学に入学。

6年後、雅矢22歳。地方公務員試験に通り、やさしさと体力で勝負の消防署員となる。

8年後、雅矢24歳姉崎26歳。カホに激しく罵倒されながらも、めでたくゴールイン。3男2女をもうける。

38年後、雅矢54歳。子供達も独立し、第二の人生も二人寄り添っていこうと約束を交わした数日後、
火災現場で部下の命を救うために無茶をして殉職。
奈緒美(旧姓姉崎)と子供達は、雅矢の思い出と誇りを胸に、その後の人生を力強く歩み続けた。

というストーリーが正史だと、通りすがりのパキスタン人が道路にチョークで書いて教えてくれたので間違いありません。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-10 02:07:54] [修正:2011-07-10 17:29:41] [このレビューのURL]

7点 海皇紀

修羅の刻の時にすでに明らかだが、この作者が描く登場人物は、名前とポジションが違っても、キャラが同一である。
それが必ずしも、許されない程のことかと言えば、そうでもない。し、そんな作家はちょいちょいいる。

少なくとも45巻
まるっと付き合えるだけの面白さがあった。

ただし、この作品は初見が全てだ。
なぜなら、

随所に読者の意表をつく、トリックが仕掛けられている。
が、
読み直したときにトリックには驚きがない。
という当然があるからである。


したがって、このサイトにおける評価は7点がベスト。
・8点 - 何度も読み返してしまうような名作作品
・7点 - 夢中になって読みふけってしまう漫画
だからである。

一度目に手にした時にわくわくし、二度目に手にした時にがっかり。で、この作品は成功ではないだろうか?


この作品をこのサイトで評価するのは、
うまい棒を強度で評価するようなものだと、付け加えおくw

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-10 00:29:51] [修正:2011-07-10 00:29:51] [このレビューのURL]

歴史フィクションとしての説得力は皆無。
歴史浪漫への入門書としても微妙。

琉球編は、史実上の空白時間帯を作者のフィクションで埋めたもの。

架空の人物の、超人的な活躍を楽しむ、純粋な娯楽作品として読むことはできるだろうが、それなら北斗の拳のような、荒唐無稽な世界観であって欲しい。

あと有名どころの勢ぞろい入浴シーンは、ギャグだと思…。


ちょい上方修正。娯楽漫画としてまで、否定する気はないのです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-07-18 22:21:22] [修正:2011-07-09 19:26:05] [このレビューのURL]

鮮烈な印象と共に記憶していたが、時を経て、やはり色褪せてきた感が否めない。

壮大なファンタジーで、アニメに比べて浮遊感は少ないが、逆に疾走感がある。
理解しかねる概念も結構あるんだが、
それでも惹きつけてやまない魅力がある。

が、しかし。
あれこれ盛りだくさんに取り揃えてくれてる割に、イマイチはまれない。


一つに、ヒロインに親近感を感じないからだとは思う。
凛々しすぎ、雄々しすぎ。

あーあー。そーだろーさ。あんたさんなら、立派に腐海のほとりで愛と命を全うできるだろうさ。

という、置いてけぼりにされてる感がある。

それに結局のところ、進歩は否定されたっぽい。
それともアレを破壊したことは進歩なんだろうか?

ま、どっちでもいいやw

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-09 19:23:04] [修正:2011-07-09 19:23:04] [このレビューのURL]

ボクハ野球経験者デス プンプン!

コノ漫画ハ、現実ニハアリエナイコトバカリナノデ、
王ヤ長嶋ノ伝記ヲ読ンデ、
去年ノ高校野球ノ録画ヲミテ寝マス

りありてぃノ欠如ニハ耐エラレマセン

ア、ヨク読ム漫画ハ、魁!!男塾デス!

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-09 19:01:14] [修正:2011-07-09 19:01:14] [このレビューのURL]

地味な作品だと思う。
実に地味だ。

ラブストーリーに揺らぎがあるわけではないから、主人公の想いは、時間はかかるがそのまま遂げられる。

バトル的な要素もない。

そもそも、これといった事件がないw
つまらんという人の気持ちはわかるし、連載中、つまらんとしか思っていなかった。


なのに、なぜ私は、今になって何度も読み返すのだろう?
人がまごころ込めて何かを愛しめば、きっと報われる。

そんなメッセージを受け取っているからだろうか?

いや…。
それだけでこの全26巻を読み返す気は起きないだろう。
読み始めれば、引き込まれるだけの面白さはある。
日常の描写ばかりなのにも関わらず。


謎多き、地味な、作品である。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-07-09 18:20:02] [修正:2011-07-09 18:20:02] [このレビューのURL]

間違いなく良作である。

世界観、設定、少年の苦悩、生命への賛歌。
しかしそれらの全てが、すっきりさっぱりきっちりかっちり、まとまってしまった。

あくまで作家の特性なのだろうが、
まとまりすぎて、小さく見える気がしないでもない。


が、しかし、
なんと科学的なSFであったろうか?
根っこにどすんとでたらめ(錬金術)を置いて、その上に構築された精密な科学的事象の数々。

小中学生、いや。ヘタしたら大人にも、等価交換の原則がどうのこうの、練成によって錬金術が云々…。
本気で信じた者はいるのではないだろうか?


一つ、改めて指摘しよう。金以外の物質から、金を作ること。これは今のところ、そしておそらく永久に、人類には不可能である。
身近?なところでは、水素からヘリウムを作る、核融合反応が、太陽の中で起きているのみ。
興味があったら元素表を確認されたい。金を合成するには、太陽が持つ質量のエネルギーでは、はるかに及ばないのである。


それがさらっと可能な世界。
これぞSF。ジスイズSF。

そんな世界観においても、人は生命は作り出せない。
こんな人間賛歌がかつてあっただろうか?

そして
それをたかだか10ヶ月でやってしまう女性達への言及。

この世界観の構築を、
あえて言う。
美しいゴシック建築の教会を味わうように、じっくりと味わってもらいたい。

残念ながら知識と感性のない者に、アーチの美しさを楽しむことはできないけれどw

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-09 17:45:52] [修正:2011-07-09 17:45:52] [このレビューのURL]

頑張ってこの点数かなぁ

最後まで読んだし、エレベーターで抱き合う二人にうるっとも来た。


下卑たエロとのコントラストで、見え隠れしてるテーマが崇高に見えてきそうな感じもするけど、

要は、
権力(衆愚による独裁)VS個人の愛

ロマンチストであれば、個人の愛が最終的に逃避行という形で勝ちえたことに感動できるのかもしれないが…


衆愚や独裁は、結局のところ個人の利益の追求によってもたらされるような気がする。
その意味で、主人公は同じ穴のムジナ。

彼がヒロインのために踏みにじったものの数々と、その後踏みにじるものを考えたとき、それでも彼らは美しいだろうか?
二人して権力の側に取り込むことができるなら、
彼らは最も酷薄な為政者になりうる素質を持っているように思う。
自分達の愛さえ貫ければ、何ものも省みないのだから。


テーマは結局、
人々による醜さの中に輝く、個人の醜さへの礼賛?
二人の愛が美しく見えるのは、
二人以上に周囲が醜いからに過ぎなくないか?


まぁそもそもが、度を越えた非現実的仮想社会の話だから、ヒマつぶしにはいいかも?

誰かからのメッセージを受け取るとき、
一歩も二歩も引いて客観視する姿勢が大切と再認識させてくれた点で+1しているw

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-09 16:48:14] [修正:2011-07-09 16:48:14] [このレビューのURL]

いろんなコトがどうでもよくなってしまうような、ぱわーを持つ作品。

実に表現しにくい。「ぱわー」なのである。

描きたいことや着地点といったあたりを、それぞれが、それぞれなりに解釈することすら、難しいように思う。


にもかかわらず、
惹きつけられる人は少なくない。
なぜか?

「ぱわー」だねw


いっそ未完のまま、何も解決しないまま、連載が中断されるのがよくないだろうか?
怪異は、怪異のままで。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-09 15:55:47] [修正:2011-07-09 15:55:47] [このレビューのURL]

<<前の10件
12