「notatall」さんのページ

総レビュー数: 34レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年07月18日

[ネタバレあり]

久々の大当たり。この作品はよい。

傭兵団の叙事詩かと思いきや、輔弼の臣の物語。と、勘違いさせといて実はユートピア建設の物語になりそうな気配。

そしてなにやら色々ツボを押さえている。
戦場を個人の武勇によってひっくり返す慶次感。
流浪の傭兵集団が戦果を挙げて成り上がっていく鷹の団感。
命を懸けてつくすべき真の王が現れ、ピッコロまでが味方になる王道ジャンプ感。
権謀うず巻く宮廷闘争。少しずつ味方に引き込むとか、ダレそう。と思う間もない急転直下。
開墾から収穫へという流れでは、やすらぎとか充足とか愛とか憤り。

当然、11世紀の物語に現代の価値観を押し付けてはいけない。かといって現代の価値観抜きに当時を振り返ることはできない。
このあたりのさじ加減も良い感じ。
様々な階層からの視点で世相を切り取っている手法も、やはり評価すべきだろう。

ただし一つの方向性で最大に盛り上がっているところで、次の展開に行くから、イマイチ納得いかないというか、肩すかしというか、物足りない感もあるといえばある。

んだが、それだけに、
おなか一杯感は得られない。飽きないのである。
悪く言えば食い散らかしてる感はある。
いずれにしろ世の中の不条理が根柢にあるから、結末は難しそう。

新天地を見つけてユートピア建設開始。てトコで終わってたらこのテーマからすると逃げっぽい。実際クヌートも、結局は現実の汚れ仕事に向き合わなくてはならなくなってる。トルフィンだけが皆が幸せに暮らせる大地を手に入れられる道理はない。
だからって絶望してもっかい放浪させたり抜け殻にするっていうのも違う。くどくなる。
戦士としての再起は、、、大切なものを守るためならありか。。?
宗教の伏線を張ったからと言って、出家っていうオチは、それだけは認めない。許せない。

この物語をどう結んでいくのか。
見逃せない作品に出会えたことを、北欧神話の神々に感謝。

カプラ!!

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-08-26 03:36:42] [修正:2013-08-28 01:53:41] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

正直、今ではついていけない。

そして私は4部派である。
その次が2部かな。
5の途中あたりから、だんだんスタンドの設定を受け入れるのがしんどくなった。私が年取ったせいであろうw

SBR以降は読み続けられなくなった。いちいちめんどくさくて。。。w


それでも私のマンガ歴を振り返るとき、非常に大きな地位を相変わらず占めている作品であることは間違いない。
正に名作であり、超大作である。

んが、超大作であるために、若干の無理があることは否めない。ある意味、編集部による引き延ばしが、大化けに化けた稀有な作品であろう。

あ、それから。
レビュアーが50人にも満たない作品の下にあることは、オカシイ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-08-23 03:03:44] [修正:2013-08-23 03:08:47] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

この作品のレビューは難しい。長くならざるを得ない。

まだ未完ということもあるが、ある意味、完結してがっかり。となりそうな、完結手前の今が一番おもしろい時期の作品であるように思う。

先に副次的な要素を切り離そう。
お色気路線である。
小学生のパンチラがいつしか中学生のパンチラ胸チラとなり、威力を増したw
やがては高校生のになるのかと思うと、楽しみである。
ただ、そこまでこのペースで続けられてもしんどいがww

つまりこの作品は、キャラが年を取る。
これだけで、作者の力量のほどがわかろうというものである。が、わからない人も多いらしいw
同じ顔しか描けない作家が、服装や髪形だけでキャラの差別化をしているのに対し、チルドレンは着替える。髪形まで変える。というか年々いい感じに成長する。
まぁ、大人になった時、顔が小学生の頃のままで、頭身が16くらいになったサッカー漫画を知っているからこその評価かもしれないがw


そしてストーリーの構築にこそ、作者の綿密な計算がある。(たぶんw)

ごく初期の段階で、なんと、結末が提示されているのだ。それも、どう考えてもあり得ないような。
この縛りはきつい。行き当たりばったりでは連載し続けられない。

破壊の女王が誕生するまでの流れを、
現状、バベルと敵対関係になるハズがないにもかかわらず誕生することを、読者に納得させるだけのエピソードが必要である。

そして、納得させた上で予知された結末を覆さなくてはならない。
納得させるほどのエピソードを用意しておいて、それを更にひっくり返す。
もちろん、これにも一定程度の説得力がなくては、ファンに背を向けられることになると、作者はわかっているのだろう。(あるいは、完全に行き当たりばったりか?w)

はっきり言って、この二つの説得のうち、どちらも方法論がみつからない。予想できないのである。初めに設定されたオチを、読者にどのように、そうと気づかせぬまま開陳していくかという、ストーリーの構築は、相当に困難なはずである。

ただ、散らかした伏線をうまいこと回収して見せた、GS美神の実績がある作者なのだ。
今後の展開に大きく期待してしまう。し、同時に「完結してがっかり」も、覚悟しておかなくてはなるまい。
ちなみに、これだけの縛りがある以上、大方の期待通りのハッピーエンドに軟着陸することができただけで、この作品は成功だったと、賛辞を贈ることができる。
ものっすごい意表をつかれる。そんなひねりを用意してるのではないかという、淡い期待すらある。

それだけの難度をもったストーリー展開である。と、繰り返して主張してみたところで、大方の人は理解することなく埋もれていく作品であろうw

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-08-18 18:39:24] [修正:2013-08-18 22:38:37] [このレビューのURL]

8点 史記

[ネタバレあり]

やはり作風は酷い。
引き込まれるかと問われれば否。

でも三国志よりもはるかによい。
無論、原作の差。

小説である三国志と、歴史書である史記。
いろいろ補正が必要なのはやむを得ないところだが、世にも珍しい、そこそこ素直に教養としていいマンガである。

支持は得られまいw

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-08-18 03:51:19] [修正:2013-08-18 03:51:19] [このレビューのURL]

8点 COBRA

タフでニヒルでおちゃめでセクシー。
けどあの全身タイツみたいなファッションはいただけないw
そして左腕のサイコ・ガン、葉巻、タートル号。

これらの設定が、全編通してピクリとも揺らがないというすごさもあるかも知れない。

そんなコブラというキャラクターありきで物語は作れられ、そのほとんどが独立した中編であるため、どこから読み始めても問題ないだろう。


というか、ぶっちゃけ、この作者の漫画が描く主人公は、全てがコブラのような気がしなくもない。。。w
(1作(?)だけ、お姫様が主役なのがあったけど)


かなり「古い」作品なハズだが、
スピード感、トリック、設定、絵柄、ストーリー、キャラ…
どれをとってもスタイリッシュと感じさせられる。
いや。凡百の作品の中で、異色の輝きを持つ。

ただしテーマを持ってメッセージを発信してるワケではなさそう。
愛だの、友情だの、根性だの、環境だの…とは。。
そのため感動はない。職人芸的、爽快感が吹き抜けるだけである。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-12 22:12:42] [修正:2011-07-12 22:12:42] [このレビューのURL]

ボクハ野球経験者デス プンプン!

コノ漫画ハ、現実ニハアリエナイコトバカリナノデ、
王ヤ長嶋ノ伝記ヲ読ンデ、
去年ノ高校野球ノ録画ヲミテ寝マス

りありてぃノ欠如ニハ耐エラレマセン

ア、ヨク読ム漫画ハ、魁!!男塾デス!

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-09 19:01:14] [修正:2011-07-09 19:01:14] [このレビューのURL]

地味な作品だと思う。
実に地味だ。

ラブストーリーに揺らぎがあるわけではないから、主人公の想いは、時間はかかるがそのまま遂げられる。

バトル的な要素もない。

そもそも、これといった事件がないw
つまらんという人の気持ちはわかるし、連載中、つまらんとしか思っていなかった。


なのに、なぜ私は、今になって何度も読み返すのだろう?
人がまごころ込めて何かを愛しめば、きっと報われる。

そんなメッセージを受け取っているからだろうか?

いや…。
それだけでこの全26巻を読み返す気は起きないだろう。
読み始めれば、引き込まれるだけの面白さはある。
日常の描写ばかりなのにも関わらず。


謎多き、地味な、作品である。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-07-09 18:20:02] [修正:2011-07-09 18:20:02] [このレビューのURL]

8点 墨攻

読む者を選ぶことは間違いない。
そして原作の方がいい。

それでも時代の夢やロマンに、思いを馳せるのに不足はない。
が、過多な期待は禁物。
一部の、非現実的な描写が足を引っ張り、全体のリアリティを損なっている。

とはいえおとぎ話か歴史話かと問われれば、
きりぎり…、ほんとスレスレで後者だろう。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-09 15:08:55] [修正:2011-07-09 15:08:55] [このレビューのURL]

特に感動はない。
オカルトなのに恐怖感もない。
横島が成長するといっても、人間的な部分ではない。

評価の分かれる長編部分にも無理や矛盾は感じない。
むしろ散らかした伏線を、すっきり回収した手腕を賞賛したい。

今の所、椎名氏の最高傑作である。

全くのムダ知識なのだが、ウンチクには知的好奇心を刺激する何かがある。

エロ要素も感じない。
エロに興味津々の男子高校生が描かれているだけである。

テンポがよくて読み応えも軽い。


そして何度読み返しても、馬鹿馬鹿しくて面白い。

このサイトの基準では、衝撃や感動のある作品が評価されることになるからこの点数になる。
ガリガリ君を食事として評価するのに、どこか似ている。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-09 14:33:48] [修正:2011-07-09 14:33:48] [このレビューのURL]

歴史フィクションにおける、説得力という点では◎
ギリシャ世界という、日本人になじみの薄い分野を開拓した(らしい)点でも高評価。

主人公が万能すぎる点は確かに若干説得力を欠く。しかもそれが出生による特性??て。。。

寄生獣のように、主人公が葛藤しながら成長していく部分を描ければ、その部分でも読ませる作品に化けるだろう。
今後への期待も込めて、8点。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-07-18 22:01:12] [修正:2010-07-18 22:01:12] [このレビューのURL]