「Junkist」さんのページ

総レビュー数: 12レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年10月26日

設定はファンタジックなところはあれど、ひたすら現実的。
しかも暗く悲しくせつなく、汚く醜い。しかし、
それを力技で無理矢理笑いに昇華する凄まじいパワーを持った作品である。
登場人物は程度差はあるもののほぼ全員ろくでもなく、どうしようもない。
しかしそんな人物たちのかけ合いなどが、
どうしてもとてつもなく笑えるのである。この作品には
自分の感性が「負けた」という感覚がぴったりである。
見事に常識をねじ伏せて何もかもギャグにしている。
これはそうとうなものであろう。ギャグ漫画としては現在のものとしては
この作品を超えるものはほとんど無いのではないだろうか。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-10-26 06:17:48] [修正:2010-10-26 06:17:48] [このレビューのURL]

アニメでこの作品を知り漫画も読んだが、
正直「アニメ版のアレンジが巧かったんだな」と思わざるを得ない。
音楽をメインテーマにした作品ながら、音楽的要素が希薄なのは
アニメ版から百も承知だが、原作だと余計そこが欠点として目だってしまう。
基本4コマであることもマイナスであったのではないだろうか?
話の掘り下げというものがほぼ皆無で、展開がさらっと流れ過ぎである。
ただキャラクターは素晴らしい。それはアニメも原作も共通していた。
原作は原作単体として悪くないとは思うものの、アニメが良い出来過ぎて、
どうしても見劣りしてしまう。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-10-26 06:07:30] [修正:2010-10-26 06:07:30] [このレビューのURL]

今までありそうで無かった、良い意味で奇妙な切り口から
独特な世界観を築いた、実に「変化球」的な野球漫画。
といっても荒唐無稽な設定やキャラは皆無。いや、
既存の野球漫画では絶対に主人公にはならないような性格の主人公は
ある意味では斬新極まりない。まるで小動物のような弱弱しさは
前代未聞である。そのチキン投手をうまく「調教」していく捕手ほか
すべて一年生の野球部員達は無個性なようで巧みにキャラが立っていて
部活というよりも擬似家族的な暖かい関係性になっている。
この点も充分異質であろう。しかし試合が始まるとしっかり
野球漫画として次はどうなるんだ、と通常の楽しみ方が出来る。
このような野球漫画、いやスポーツ漫画は後にも先にも本作のみであろうし、
他の作者に描けそうにも無いほど異質で独創性がある。
ひとつ難を言えば展開が遅過ぎるのだが、それも作品の味として
正当化させてしまうのも、本作の魅力であろう。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-10-26 05:56:31] [修正:2010-10-26 05:56:31] [このレビューのURL]

いつの間にやら非日常なキャラが日常に溶け込んでいく
少年向けギャグ漫画としては王道な作品。しかし、無個性なわけではなく、
非常に愛らしいキャラ、そして波風の少ないストーリーだが
キャラで能動的に波風を起こしていく展開。
確かにギャグ漫画と考えても設定は弱いが、勢いでそれを
よい意味で誤魔化せている。そこは作者の巧さを感じる。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-10-26 05:43:37] [修正:2010-10-26 05:43:37] [このレビューのURL]

7点 幕張

やや「やり過ぎ」てはいるものの、基本的には
男子高校生の何気ない日常を描いた作品、と断定してまうと異論が
出そうで自信が無い。
過剰な下ネタ、パロディ、内輪ネタなど過激なギャグが心地いい。
知能は低いが、すましたお利口さん的な作品たちより数段好感が持てる。
己の性欲に余りにも正直なキャラクター達のなんと醜いこと、そしてなんと清清しいことだろう。逆に美しくすら感じる。
今の子供にはこういった毒のある作品が必要だ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-10-26 05:35:26] [修正:2010-10-26 05:35:26] [このレビューのURL]

非常に読んでいて癒される漫画。ギャグ要素も一応はあるが、
意識的にクスリとくるレベルに抑えられており、作者の余裕をよい意味で感じる。
主人公の少女の一挙手一挙動がいちいちエキセントリックで、かつ可愛らしい。
その主人公を取り巻く家族や友達、知り合いもみんな善人ばかりで、
悪意というものがこの作品にはほぼ存在しない。しかも嫌味が無く。
舞台や話の流れはごく現実的ではあるが、ファンタジックな香りが
かすかにするのは主人公の存在感における効果だと思われる。
一見何の変哲もないおさな子ではあるが、非常に謎の多いキャラクターでもある。
しかし作者はそれを突き詰めたりせず、「読者の想像に任せる」という姿勢を取っている。
この点でもよい意味で余裕のある作風である。
爆笑も感動もすることはないが、
読んでいて気持ちが暖かくなる稀有な存在の作品と言える。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-10-26 05:27:29] [修正:2010-10-26 05:27:29] [このレビューのURL]

1点 BLEACH

内容が薄い。あまりにも薄すぎる。
作者は読者を楽しませることを放棄、
いや拒絶していると言っても過言ではない。
いつまで同じ敵と同じような展開で戦っているつもりなのだろうか?
単行本1、2巻分でやっと通常の漫画の1話分程度の読み応えしかない。
週刊少年ジャンプの悪癖とも言える引き延ばしと安直なバトル展開が
もっとも極端に強調された悪い意味で現在最も「ジャンプらしい」作品いや商品と言えるだろう。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-10-26 04:37:48] [修正:2010-10-26 05:16:38] [このレビューのURL]

4点 銀魂

仮想江戸時代的なパラレルワールドを舞台に、
ドタバタ日常ギャグ、たまにハードなチャンバラバトルを
繰り返している、ジャンプという舞台で非常に世渡りの上手い作品。
ギャグ要素とシリアス要素がかつては素晴らしく絶妙なバランスで成り立っており、さらに女性受けのいい美形キャラまでいるという、
よい意味で00年代のジャンプを代表する作品となっていたが、
やはり長期連載の疲れか、ギャグは枯渇気味でシリアスパートも
安直で練りの足らない展開が目立つ。もう全盛期は過ぎてしまったなという印象を現在では受けざるを得ない。
それでも及第点は常に出しているのだが・・・。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-10-26 05:15:49] [修正:2010-10-26 05:15:49] [このレビューのURL]

これは「プロの漫画」ではない。もし同人誌であろうとも
金を取って読ませることは詐欺行為に値する。
作品自体より最も憂うべきことは、曲りなりにも日本一売れている
漫画雑誌がこのような愚行に対して、まともな反省をしていない事だ。
その証拠に別の作者ではあるが、まったく同様のレベルのとても商業誌には掲載してはいけないような代物を連載させている。
これが愚の骨頂以外の何であろうか。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-10-26 05:07:37] [修正:2010-10-26 05:07:37] [このレビューのURL]

若いコンビの漫画家としてのサクセスストーリーと骨格は
シンプル極まりないものの、漫画家という職業ならではの
苦悩やジレンマ、そしてカタルシスなどをうまく表現出来ており
読者を引き込ませる巧みなストーリーになっている。
絵の面でも現在の週刊少年ジャンプの中では間違いなく
画力だけに限れば断トツトップであろう作家が描いているだけあって、
文句の付けようが無い。
但し、やはり展開が少し出来過ぎというかトントン拍子過ぎという点は
無視することは出来ない。
主人公二人が天才であることはわかるが、もう少し起伏が欲しい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-10-26 05:02:02] [修正:2010-10-26 05:02:02] [このレビューのURL]

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