「kuroneko3298」さんのページ

総レビュー数: 61レビュー(全て表示) 最終投稿: 2012年08月30日


「世間にうしろめたさを感じている男色家の男性との結婚」を望み家出した女の 子のお話。彼女はなぜこんなことを考えたのでしょうか? 

そこには 大島作品独特の少女ゆえの精神世界が広がっています。
ちょっとずれた奇妙な主人公達。でも心が病んでる訳じゃありません。
ただ 純粋ゆえに自分を責め、思い悩んでいるのです。
そんな彼女たちを救うのは「みんな同じなのよ」そんな言葉なのかもしれません。
少女から大人へ続く道の中間で誰もがであったはずの戸惑いや揺れる心を
繊細に切り取った作品たち。それは時に衝撃を持って迫ってきます。
それでも、作品が重く暗く感じないのは、綿菓子みたいな彼女達がみんなひたむきで一生懸命だからかもしれません



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[投稿:2019-06-26 13:45:52] [修正:2019-06-26 13:47:07] [このレビューのURL]

怒りで 泣けます!!
私にとってこの作品は脅威のホラー・サスペンス---です。
6・7・8評価(楽しい/何度も/夢中で)どれも当てはまらないのでこの評価にしました!でもこの作品心にクるもの絶対あると思います!

交通事故で死ンだはずの「萌」が双子の姉妹:苗と双子の兄弟:賢と武の前に蘇り、驚愕する3人は捕えられ監禁されてしまいます
その犯人は科学者たち---。
 双子同士である彼らにある実験を考えていたのです---。

こんなことは間違っている---!
けれど、何も知らず笑うこのかわいらしい萌を、再び失う事の恐怖が、
悲しみが3人の行動をストップさせます。
萌を愛する武くんが とにかくかわいそうで泣ける・・。

人類の夢だ希望だと----のたまう科学者
人の心無くして理想の世界が創れるはずも在りません。
本当に怒りで泣けてきます。
それでもあきらめず前を向く3人ですが・・
なんと---驚愕な結末が待ってるんです--(涙) 

幸せな世界が死によって寸断され絶望に沈むその姿に。
現実を受け入れられず 夢にすがりつくその姿に。
もはやどうにもならない・現実に--ただただ号泣。

だからこそ怖い・・。
こんな思いは絶対したくありません・・。

家族や友人、悲しむものが居るかぎり、
自分の命を大切にしなければ・・
きっとそう思える作品だと思います。

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[投稿:2013-01-25 13:00:13] [修正:2013-01-25 14:05:47] [このレビューのURL]

神により一瞬で滅ぼされたアトランティスを見つめ哲学者プラトンは
ある疑問を抱いた。
---われわれ人間がいったい何をしたというのか----!?。
彼を座標に 仏陀、阿修羅王・弥勒・ユダ・キリストらが登場し-
「シ」なる神の存在を真理を--突き詰めていく---。
「宇宙と人と神の真理」に迫る壮大なSFロマン!

光瀬 龍氏の小説を萩尾氏が漫画化!!
あのイエスが 阿修羅王・プラトンとは相反する位置におり、イエスを裏切るユダがカレラ側にいる展開。阿修羅王が女。神(弥勒)がただの銅像だったなど・
ものすごーく難解な作品ながらひきこまれちゃうのは やっぱ時空の旅等3次元な物語を混乱なく描いてしまう--萩尾さんならではンだと思う。

天上界・理想郷・崩壊後の世界---圧巻。
「シ」と呼ばれるものの正体とはナンなのか---。
 それを知った?阿修羅王に広がる無限の宇宙空間---。
そこに--百億の昼と千億の夜---をみた気がするのは私だけでしょうか!?

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[投稿:2013-01-25 12:01:34] [修正:2013-01-25 12:01:34] [このレビューのURL]

「何故死んだのか。何故こんな風に殺されなければならなかったのか?
 これからは すべてがわかる---!」
しかしその歓喜は疑問へと変わる---。
それは死者の思いを、秘密を 覗き見ることだったからだ。

人としてそれは許されることなのか--。苦悩する捜査官たち。
しかし彼らは、猟奇事件犯のおぞましい思考や 歪んだ怒りや憎しみまでをも
映像化してしまう・・MRI捜査の本当の恐ろしさを知ることになるのです。

第九捜査全てはトップシークレット---。
そしてその全てを抱えるのは少女のように美しい室長 蒔さん。
様々な事件の中で、過去に起こった猟奇殺人が、そして彼の中だけに眠るトップシークレットが 彼にどんな「悪夢」を見せているかが明らかとなり・・私たちの心を直撃(涙)

単なる犯人探しと謎解きにとどまらず、人の心に棲む様々な闇に挑む、
少女マンガにとどまらないシビアかつ大胆な作品!

文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞---。
まさにハリウッド映画になって欲しいほどの力作です。
本誌では完結--訂正します。過去編が始まったようです。
是非お手に取ってみてください。

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[投稿:2012-10-24 12:34:55] [修正:2012-10-27 22:56:31] [このレビューのURL]

聖徳太子(厩戸の皇子)をモデルに描かれる衝撃的不思議太古ロマン。

--何が出来ようとも・・・自分は
 真に欲するものを手に入れることは出来ない・・・

そんな自分の未来が見えていた皇子にとって政治も、愛も無用のもの---?
しかし自分を畏れず屈託なく笑う蘇我毛人と出会った時から
湧き上がる「欲」に苦しむ皇子。やがてそれは「執着や嫉妬」となって
毛人を苦しめていくことになってしまう・・

涙を流し毛人に愛を請う皇子の姿に 涙。
彼が真に欲し、手に入れられれないもの--
それは母でさえ畏れる自分を--人として愛してくれる人--
だったのでしょうか・・?

蘇我とは敵対する姫を愛してしまった毛人
兄である毛人を愛してしまった刀自古
皇子に愛されることのなかった妻大姫-

さまざまな人たちの 報われない愛が
苦しく哀しく胸を打つ秀作----。
仏とは---救いとはなんなのか・・・。
何度読んでも引き込まれます。深い。まさしく名作!!



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[投稿:2012-10-26 23:46:09] [修正:2012-10-26 23:46:09] [このレビューのURL]

BLの先駆け的作品とはいえ現在のソレとは1線を博した作品。
当時の衝撃は半端なかった。
孤独なジルの心を理解し傍にいたいと願うことは神に背くこと-。
それは同情?友情?いや愛だったのか---
フランスの貴族社会。寄宿舎生活、夢のような世界の中で、美しい少年たちの揺れる思いを綴った問題作。
彼らの両親の対照的な生きざまも魅惑的です。
この禁断の扉を---あなたも開いてみる??

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[投稿:2012-10-03 18:19:08] [修正:2012-10-03 18:19:08] [このレビューのURL]

原作を読んでクラシックを聴きに劇場まで足を運んじゃいました!
実写ドラマや映画も むろんどっぷりはまっちゃいましたし--
まさに私にとって人生を変えたと言っても過言じゃ無い作品です。
本当に楽しませていただきました。
オレ様のくせにシャンプーまでしてくれちゃう千秋クン、
千秋の服の残り香を嗅いで充電できちゃうのだめ・・(笑)
そんな2人だからこそここまで成長できた--そう思えるのが嬉しい。
この作品に誰かを蹴落とそうなんてヤツはいない、ライバルとは---
励まし叱咤し成長しあえる仲間の事なんですよね。
番外編はオペラに挑戦する2人が。
前半にあった学生のノリが戻ってきたような展開で
こちらも楽しかったです♪






ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-09-30 12:33:44] [修正:2012-09-30 12:36:07] [このレビューのURL]

ご存知坂本竜馬の物語。
竜馬好きで有名な金八こと武田鉄也が原作を担当しているだけあって
竜馬賛辞のこの作品はギリギリのフィクションを織り交ぜて--
最高に楽しい作品になってます♪
とはいえ・・ 幕末時代、志半ばで死んでいったたくさんの若者たちの
激動の人生が哀しく切なく胸を打つ秀作です!
冒頭はまだ幼い竜馬・以蔵・半平太が登場!
3人が幼馴染の大親友という設定がまたいいんですよねぇ。
彼らの生きざまに涙。竜馬の変幻自在な生き様はやっぱカコイー!
大好きな作品です。

 

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[投稿:2012-09-29 00:41:44] [修正:2012-09-29 00:41:44] [このレビューのURL]

彼らはみな親の「愛」を知らないこども。
どこかにいる愛してくれる人「恋人」を探して彷徨う彼らの姿が楽しく切なく、衝撃的に---描かれています。そんな4人を襲うある「事件---」
それはようやく見つけた「恋人」との幸せをも奪うことになるのです。
クライマックス10巻?「つれて行って」では
人は人を裁けるのか? 贖罪とは--?何のために生きるのか?
という難問を私たちに突き付けることに。
親になること 家族になること・・・。当たり前だと思っていることの難しさにも気づかせてくれるに違いありません。
テーマは重いながらも魅力的な4人の子供たちがとってもかわいい作品です。
理論的で、哲学的でも--楽しくって、せつなくて---
どの世代が読んでも胸にクる何かがある作品だと思います。
よかったらこちらへ♪
http://edoga.blog22.fc2.com/blog-entry-1121.html

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[投稿:2012-09-03 12:47:46] [修正:2012-09-03 13:07:21] [このレビューのURL]

十二支の呪いの為人とのかかわりを避けていた草摩家の人々。
この作品はそんな彼らの再生の物語です。
呪いのせいで親からも疎まれ育った彼らにある憎しみと絶望--。
しかし親も家もないながらいつも明るく微笑む少女「本田透」の存在で彼ら気づくのです。
全てを呪いのせい、親のせいにして逃げていた自分に・・
拒絶されることが怖くて自らが人を拒絶し遠ざけてきたことに・・
そして本当はいつも愛されたかったことに・・
まだ若い皆さんが辛い時 寂しい時 あなたの心をも 癒し救ってくれる言葉が
この作品のどこかにきっとあるのではないかと思います。
そこには彼らの呪いが解けた秘密も眠ってるかも・・♪
ぜひ手にとって欲しい作品です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-08-30 13:14:39] [修正:2012-08-30 13:14:39] [このレビューのURL]

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