「プリ」さんのページ

総レビュー数: 12レビュー(全て表示) 最終投稿: 2014年03月22日

[ネタバレあり]

全巻電子書籍で読みました。気軽に読めていいですね。

全体的な感想は「軽い」そして「詰め込みすぎ」

まず、第一部「若葉の季節」はとてもよかったです。
若葉が素直に好意を伝えてコウと仲良しな雰囲気はとても
微笑ましいし、青葉がコウを毛嫌いしているというのも
自然に理解できます。
若葉と死別する場面はあっさりしすぎな感じもしますが、
最初はなかなか状況を理解できなくて、泣けばいいんだと気づいて
涙を流すシーンなんかはリアルで素晴らしいと思います。
また若葉の誕生日プレゼントの予定表も、それを毎年叶える
コウの描写もすごくいいです。

またコウが、年下ながら青葉のピッチングに憧れて
野球を始め、男女の差ゆえに実力が逆転した後でも
青葉を心から尊敬しているというのも
とても理解できます。

ここまではいいのですが、プレハブ編が終了したあたりから
物語を進行するための役割を担うだけのキャラが出てきて、
それらの描写が不十分で完成度を下げた気がします。

まず登山家いとこは何だったのでしょう。
ことあるごとに電柱の上に居たりするのはまだ目をつぶるとして、
青葉家に同居までしてるのに後半完全にもて余されていました。

また、東が青葉を好きになるのは東の性格的には
十分あり得そうな感じでしたが、これもちょっと唐突だった印象。
本気で好きだといいながら、最後は説明なしに全てを察知し
あっさり引き下がるし。

そして、あかねがコウに惹かれるというのは物語的には
これしかないという感じではあるのですが、これも何となく
納得しなければならないという感じ。

最後の方にコウが「若葉が自分の言いたいことを伝えるために
あかねちゃんを導いてくれた」と話した部分は「?!」です。
私の中ではなかったことにしています。
これではあかねの存在も若葉の存在も軽く扱われすぎだと思います。

青葉はコウのことをたぶん小学生の時からずっと好きだった。
でも若葉のこともあり反対な態度をとらなければいけなかった、と
いうのは無理なく理解できるのですが、
コウが青葉のことを好きになった時期がいまいち
ハッキリ分からないのも不満です。
それによってコウの印象が随分変わってきます。

タッチの南ちゃんは和也と死別する前から達也(残った方)が
好きだった。
コウは生前は若葉の方が好きだったけど、死別後に
青葉(残った方)のことが好きになったのならば、
個人的にはその経緯をもう少し納得したかったです。

若葉が生きていた時から実は青葉に惹かれていた可能性も
あるので、そうなるとまた印象が全然違ってきますが・・。

あだち充作品として読んで十分満足できる面白さだと思いますが、
上記の理由から完成度は「タッチ」「H2」が上だと思いました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-04-13 21:27:29] [修正:2014-04-13 21:28:03] [このレビューのURL]

犬が熊と戦う漫画。
赤カブトを倒すまでしか覚えてないので、
その続きは知らないのですが・・。

犬がここまで主人公な漫画を他に知りません。
斬新でオリジナリティは断トツ。今思うとスゴい漫画だと思います。

人間が描けないというのではなく、飼い主とのエピソードも
いい話で印象深く、記憶に残っています。

戦いは凄まじくて仲間が死んでしまったりもしますが
出てくる犬達がすごくかっこよくてドラマチックに描かれています。
主人公銀が子犬の頃はとってもかわいい。

赤目という忍者犬が、凛々しくて好きなキャラでした。
犬好きな人が読んでも楽しめる・・かな?
戦闘漫画が好きな方は、間違いなく楽しめるのでは。

テレビアニメにもなっていたので人気漫画だったと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-03-30 00:42:01] [修正:2014-03-30 00:52:28] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

子供の頃全巻買って夢中になって読んでいました。

小学生編から始まるのですが、小学生編が個人的には
一番好きです。
全国大会で出会う様々なライバル達、そして代表で
今度はそのライバル達が味方となって戦う。

サッカーのルールも何も知りませんでしたが、
サッカーしてる上手い選手はこんな感じで代表に
なっていくんだろうな、という雰囲気にワクワクしました。
オフサイドトラップやとりかごは、この漫画から得た知識です。

個人的には岬君が一番好きなキャラなので
別れ、再会の場面が一番心に残る名場面。
中学生編に岬君が登場しない設定も劇的です。

キャプテン翼はこの作品までしか完読していませんが、
この後に続く続編はスーパースター大空翼と新たなライバルと
その他大勢って印象がしてあまり読む気が起こらないのが残念。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-03-29 21:00:06] [修正:2014-03-29 21:02:04] [このレビューのURL]

子供の頃に読んでみてかなり面白かったです。
プロ野球編は読んでいませんが・・。

里中、殿馬、岩鬼・・味方のキャラクターも面白いし
ライバル達も強烈です。
主人公の山田太郎が主人公らしくなく、味方の良さを
引き出す素晴らしい人柄なのも好み。

殿馬と微笑三太郎というサブキャラが結構好きでした。

昔の漫画ですが今読んでもこの面白さは
変わらないんじゃないかな、と思うので、
昔の漫画でとにかく面白い名作を物色されている方に
おすすめします!

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-03-29 19:08:54] [修正:2014-03-29 19:10:34] [このレビューのURL]

9点 CIPHER

レビューがまだ投稿されていないことが意外。
作者の代表作といってもいいと思うのですが・・。

主人公アニスと双子の兄弟シヴァ、サイファの出会いを
始まりに、人と人との断絶から修復するまでを描いた作品。

というとなんだかドロドロした話に思えますが、
登場人物たちは皆、人間的に魅力的です。

誰でも人間関係を築いていくうえで
少しだけタイミングが合わなかったりすれ違いから
上手くいかなかったりすることを経験すると思いますが、
この作品を読んでいくうち自分のそういう経験を思い出し、
いつしか主人公たちに照らし合わせて考えていることに
気づきます。

そして読み終えた時、人と人とのつながりって
やっぱり素敵なことだなぁ、と心から思うことができます。

人間関係に悩んで少し疲れていた頃に
この作品を読みすごく励まされ、大切な作品のひとつと
なりました。

昔の漫画ですが素晴らしい作品なのでぜひ多くの方に
知ってもらいたいです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-03-26 00:00:59] [修正:2014-03-26 00:18:10] [このレビューのURL]

5点 DEATH NOTE

[ネタバレあり]

いくらでも想定外のことは起こりうるのに
無理矢理計画通りに進むための説明をつらつらされた感じで
何度読んでも天才VS天才の頭脳戦というアオリは
過剰すぎてしっくりこない。

ポテチの袋のトリックもあまりにもお粗末だし。

加えてキラ側と捜査側の力関係のバランスをとるために
スーパー助っ人キャラや救済ルールが後から登場するのは
まだいいけれど、死神味方にされたらそりゃ勝てないでしょう。

ただ漫画だからそういうものなんだと思えば、
エンターテイメントとしては楽しめる。
特に第一部の月VS Lの緊迫した攻防戦は読みごたえがあった。
Lのキャラクターがとても魅力的で、それだけで細かいことは
気にならなくなるくらいの面白さだった。

最初からL側が圧倒的に不利な設定なので
その不利な状況を徐々に覆し追いつめていき、
最後は月が裁かれるというのが個人的には見たかった。

Lが死んだのは何より読者の意表をつくためと、1度は月側に
勝たせておきたいという感じだったのかな。
たしかに月は最後には必ず裁かれないといけない設定だったので
どうせならその役目を担う新キャラを出さずに
Lがそれをできれば一番きれいに終われたと思う。

読者に媚を売らない姿勢はすごいと思うけれど
そのせいで勿体ないことをしたな、と思う漫画だった。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-03-25 18:56:08] [修正:2014-03-25 19:31:36] [このレビューのURL]

8点 タッチ

[ネタバレあり]

あらゆる年代の人が知っているあだち充氏の代表作。

アニメの方が有名で、原作を読んだことがある方は
少ないかもしれません。
昔アニメが何度も再放送されていて、カっちゃんが事故死する回は
いつも学校で話題になりました。

野球漫画という感じではないですが、恋愛漫画として
とてもドキドキしながら読んだのを覚えています。

この作者の作品は、やはり昔も今も変わらず
登場人物の心理描写が素晴らしいと思います。

南が和也ではなく達也の方を好きなのも、
和也が死んだ後、達也が南に対して微妙に距離をとるのも
無理なく自然に理解できます。
説明はなくても伝わってくる感じです。

登場人物の気持ちをモノローグ全開のテキストで説明するのでは
なく、間や表情、セリフでここまで見せることができる力は
昔から一貫して変わっていなく、どの時代の作品でも
安心して読むことができます。

現在、このタッチの26年後が舞台の最新作「MIX」が
発表されており、そちらも読んでいますが、
個人的には南も達也も、絶対登場してほしくないと思っています。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2014-03-23 23:31:28] [修正:2014-03-23 23:31:28] [このレビューのURL]

10点 H2

[ネタバレあり]

この作品が連載されていた当時は、最初の数巻だけ読んで
その後追わなくなり、その後ずっとそのままになっていました。

最近ふと結末が気になり、調べてみたら予想外のものだったので
興味を持ち読んでみました。

結果として、泣きながら読んだ漫画はこれが初めてでした。
ラストには様々な解釈があり、こういうことだ、と
ハッキリ分かって読んだわけでもないのですが、読み進めるうちに
何か言葉に表すことができないものが伝わってきて
涙が出て止まりませんでした。

特に最終巻の、あの勝負の場面の描写はもう漫画史に
残るものなんじゃないかと思っています。

個人的にはこの作品はあの「タッチ」に完全に並ぶ傑作だと思います。
ドラマ化はされたようですが、もっと多くの方に原作をぜひ読んでほしいです。

最後に好きなセリフを抜粋。
「ほんとに差はなかったんだよ、二人が得意とする
シュートの威力もキレも ー。」
「ただ原口のほうが、ボール1個分 打者の懐近くに投げられた、
それだけなんだよ。」

人を好きになる気持ち、相手を思いやる気持ち、
懐近くに飛び込むからこそ相手を痛いほど理解できる。
比呂はひかりのことを痛いほど理解していたんですよね。

自分もそういう風に身近な人と接していきたいと思いました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-03-22 20:58:40] [修正:2014-03-23 15:25:40] [このレビューのURL]

6点 どろろ

[ネタバレあり]

他の方のレビューで打ち切り作品だったと知り
驚きました。

打ち切りでなければ、この作品で最後までどのようなテーマで
何を描きたかったのか、ラストはどうなる予定だったのか
とても興味があります。今となってはそれを知ることが
できないのが残念です。

面白い漫画だと思うのですが、少し悲しい寂しい感じの話が
多かったような・・。特にどろろの両親の話はかわいそうで
今でも軽くトラウマになっています。

そのため、読み返すのは相当元気がある時に覚悟を決めてでないと
なぁ、と思っています。決して嫌いではないのですが・・。

ただ前述したように、全ての妖怪を退治した時に
作者が何を描きたかったかでこの作品が決まったと思うので
非常に残念です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-03-23 15:15:13] [修正:2014-03-23 15:19:49] [このレビューのURL]

7点 MONSTER

最初は単行本で読み、発刊が待てずに雑誌まで買って
連載を追っていた作品。

特に最初の4巻くらいまでの誰でも物語の世界に
引きずり込むような面白さはあまりないものだと思います。

ただラストが皆さん書かれているように
広げた風呂敷を上手くたたむことができずに残したまま、
続きがあるような予感を感じさせて終了したように
思えたのですごく期待外れで残念でした。

途中まではよかったのに、と評価がつけづらい作品。
夢中になって読みふけってしまうような漫画ではあると
思うのでこの点数です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-03-23 14:31:00] [修正:2014-03-23 14:48:36] [このレビューのURL]

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