「Dr.Strangelove」さんのページ

総レビュー数: 365レビュー(全て表示) 最終投稿: 2007年01月07日

つまらないことはない。つまらないことはないんだが、しかし・・・
「沈黙の艦隊」と比べるとどうも見劣りがする。
それは恐らく「沈黙〜」の海江田やベネットのような魅力のあるキャラがいないからだろう。

ただ、史実と虚構のバランスを上手く調整しているのはさすがだし、
盛り上がるところはいつ読んでも面白い。作品の終わらせ方によっては
大幅に点数上げる可能性もある。今後に期待。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-12-27 23:08:26] [修正:2007-12-27 23:08:26] [このレビューのURL]

う〜む、椎名作品にしてはいまいち魅力が感じられない。
それでも初読時に楽しむことが出来るのはベテランのなせる技か。
まあ一回読んだら終わりだね。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-12-27 22:49:28] [修正:2007-12-27 22:49:28] [このレビューのURL]

わけのわからん漫画だった。
「げんしけん」からのスピンオフだなんて、こんなバカな企画よく実現したもんだ。

それにしても一体どの読者層を狙ったんだろうか?悪いが全くもって面白くない。
これを楽しんで読んでいる読者がいるとは思えない。案の定打ち切られて終了。
何がしたかったのか分からん。個人的には木尾の新作が読めるので
打ち切りを喜ばしく思ったぐらいだ。本当ならば1点つけるところだが
一話だけ面白い回(追いかけっこの回)があったので2点。

木尾氏の新作に期待。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-12-23 10:34:00] [修正:2007-12-23 10:34:00] [このレビューのURL]

う〜む、完全新作書き下ろしということなんだがあまり楽しめなかった。
永井豪に思い入れがないこともあってかどの短編も微妙に思える。
これなら本誌に載ってたエッセイの方が面白かった。
今更単行本化する意味があったのだろうか、甚だ疑問。4点。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-12-23 10:09:40] [修正:2007-12-23 10:09:40] [このレビューのURL]

下ネタオンパレードだけど結構笑わせてもらった。
暇つぶし程度には最適。5.5点。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-12-18 09:09:04] [修正:2007-12-18 09:09:04] [このレビューのURL]

客観的に評価するのが難しいぐらい好きな作品だ。
非常に長いレビューで恐縮だがこの作品にはそうせざるを得ない魅力がある。
私が唯一認めるラブコメであり今までに読んだ漫画ベスト10に間違いなく入る作品。

ストーリーは大まかに分けて下記のようになっている。
1〜2巻:準備稿篇
不思議な少年・松笛と、彼を好きになってしまった普通の少女・戸川が、
「どうして私は松笛君を好きになったんだろう」という問いの答えを模索する。
インド・神道・土着宗教的なモチーフに加えて、
「涙を飲む」などといった独特のシチュエーションが注目を集めた。

恐らく全篇中で最もまともなエピソードだろう。絵柄の方も一昔前の
少女漫画のような絵でこなれているとは言い難い。
しかし、この絵柄が話の幻想的な雰囲気に合っており
一種のリリシズムともいうべきものが生まれている。

3巻〜8巻:冥界篇
松笛の「仲間」だという謎の男女二人組の手によって、 戸川と松笛は、
ユング的に言えば深層意識と同義であるという「冥界」へと落ちてゆく。
同時並行的に、可能世界に存在する大学生の戸川・松笛も登場し、
重厚な物語が展開された。鳥と蛇など象徴的なモチーフも多用されている。

一度目の絵柄の変化。それとともにギャグが一切なくなりとても哲学的な内容になっている。

8〜10巻:学園篇(前期)
松笛と戸川が学校で会う個性的な人々の悩みを解決していく。

二度目の絵柄の変化。重厚だった冥界篇の反動からか
別の作品かと思うぐらいギャグ色が強い。
とにかくお気楽・ギャグ・キワモノネタに走っているw
この手のマンガでは多分最高峰の出来だろう。
偏執的な書き込みはこの頃から顕著になる。

11巻:学園篇(後期)
男と女。子供と大人。ここに登場する少年たち・少女たちは
皆、その境界に悩み苦しんでいる。松笛と戸川の手によって
不思議な体験に誘われ、彼らはそれぞれの答えを見つけ出す。
ちょっとオカルティックで、ちょっと切ないエピソード群。

またしても絵柄は変遷し、書き込みの量ももはやマンガ業界一に。
前期と比べ話の内容が深みを増し、より考えさせられる。
収録されている「天使が朝来る」「夢の扉」「光るゴミ」はどれも独創的な名作で、
個人的にはこの巻が一番お薦め。
特に「天使が朝来る」はその完成度、独創性から見てマンガ史上に残る珠玉の名編。

12巻〜13巻+単行本未収録作:内宇宙篇
二人が過ごす日常。だけど時折、普段は見えないモノが顔を覗かせる。
松笛が戸川に垣間見せる、そんな非日常の片鱗。
世界や心理の根元的なモノを、鮮やかに描き出している。

話の深さと鬼のような書き込みの量、変態性といいディスコミの頂点かも。
奥が深い話ばかりで実に面白いがこのエピソードの特徴はとにかくエロいこと。
直接的なエロさはないがこれはもう、本当に凄いエロさ。特に12巻は半端ない。
そこらへんの美少女漫画が裸足で逃げ出しそうだ。
同作者の「夢使い」と共に隠喩だけでエロ漫画は描けるという見本にすべき。

「どうして人は他人を好きになるのか」がこの漫画の大命題であり
作者は非常に真摯にそれを描こうとしている。
その途轍もない書き込み量といい、独創性といいこれほど個性的な漫画は見たことがない。

確かに変な漫画ではある。しかし、「変だから」という理由で切り捨てるには
余りにも勿体無い名作なのでぜひとも読んでほしい。
たとえ好きではなくとも「凄い」漫画だと感じられることは保証する。
ある意味漫画の極北に到達したと言っても過言ではない。

ある程度漫画を読んできた人にこそお薦めする。はっきり言って評価不能だが
点数をつけるならば10点以外に有り得ない。
客観的に見ればとても10点はつけられないが、作者が13巻のあとがきに書いたような
「押入れのマッドサイエンティスト」である私にとってこの作品は
ただの漫画を越えた、精神安定剤、心の支えである。それ故に満点とする。

ナイスレビュー: 4

[投稿:2007-07-13 23:51:44] [修正:2007-12-17 16:08:45] [このレビューのURL]

ハマる人は物凄いハマりそうな青春漫画。
あらすじに「何ら変哲のない高校生の日常を淡々と描く」とあるが
本当にその通りで事件も何も起きない。

よつばと!などのほのぼの系に近いが、たまに胸に突き刺さるような重い話や
暗い話、怖い話が出てくるので癒しの漫画とかそんなものではない。
それと絵の雰囲気が独特。上手くはないが何故か美しいと思った。

この漫画の雰囲気はちょっと他の作品では味わえないようなものなので
前述したように好きな人は心底好きになりそうな漫画。
私自身は普通だったが今でもたまに読み返したりする。佳作。6.5点。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-12-12 11:12:55] [修正:2007-12-12 11:12:55] [このレビューのURL]

典型的な打ち切り漫画。

打ち切りになるくらいだからやっぱり面白くない。
何が面白くないかと言われれば「全部」。
これを読むくらいなら「いちご100%」の方がまだマシな作品だと思う。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-12-11 13:53:14] [修正:2007-12-11 13:53:14] [このレビューのURL]

7点 夢使い

勿体無い。実に勿体無い作品。
まず、この作品は第1章(1〜3巻)、第2章(4〜6巻)、最終話の3エピソードに分かれている。
このうち第1章は作者のロリコン趣味が爆発して暴走気味であり、話もあまり面白くない。
ていうかドン引き。このために作品全体の評価まで低くしてしまった。
評価するならば5〜6点。

で、第2章である。これが非常に面白かった。
第1章はなんだったのかというぐらいに出来が良い。
評価するならば8点。

最終話は打ち切りだとするならばかなり綺麗に風呂敷を畳んでいたが
やはり「え?これで終わり?せっかく面白くなってきたところなのに
それはないんじゃね?」と思わざるをえない。

第2章が面白くて続きを期待していただけに惜しい漫画。
ディスコミの深さは本作にはないが将来大化けする可能性を秘めた作品だった。
あと2,3年続けば再評価されていたかもしれない。残念だ。

まだ絶版にはなってないみたいだし植芝作品が好きなら買いだと思う。
ただ、ディスコミと違って「萌え」要素が大分多くなっているので
そういうのが嫌いな人は受け付けないかも。

ちなみに植芝氏のトレードマークである恐るべき書き込み量は今作でも健在。
それとこの人のファッションセンスは荒木飛呂彦なみにぶっ飛んでると思う。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-12-06 13:30:25] [修正:2007-12-06 13:30:25] [このレビューのURL]

第1話を読んだ時に果たして何人の人がこのような結末を予測できただろうか、
いや、誰も予測できなかっただろう(恐らく作者も含めて)。

終盤の超展開が一部のファンの間では語り草になっている作品。
上手い伏線の張り方の見本としてもよく引き合いに出される。
ジャンルとしてはセカイ系と言ってしまっても良い。
この手の作品は得てして読者を鬱にしがちなものであるがこの漫画も例外でなく、
ほのぼのとしていた展開がいつのまにやらシリアスなものに変化していき、
最終的に悲惨な結末を迎えるところは「なるたる」や「エヴァ」と酷似している。

個人的には序盤の「銭湯で戦闘」の話が一番面白かったが終盤で
一挙に伏線が回収されていく経過も良かった。
全体としての完成度なら
なるたる>エヴァ(アニメ版+劇場版)>ワッハマンだが
ラストの感動度なら不等号が逆になる。
なるたる、エヴァよりは若干劣るもののセカイ系作品のファンなら外せない一作。7.5点(ラストだけなら9〜10点)。

追記
「何笑ってんだよ」は漫画史上に残る名言だと思う。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2007-12-02 20:55:30] [修正:2007-12-02 20:55:30] [このレビューのURL]

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