「BuBu」さんのページ

総レビュー数: 44レビュー(全て表示) 最終投稿: 2007年04月04日

7点 外天楼

個人的には初の石黒正数作品。
そのせいか絵面には抵抗があったものの、
内容は素直に面白い作品でした。

「外天楼」という複雑奇怪な集合住宅を舞台に、
基本ミステリーのストーリーで織りなす連作短編作品。
コメディ要素をプラスして、読み進め易くしているのも見どころです。
"ポイント制"のネタは爆笑させて貰いました。

作者曰く、
「ロジック 叙述トリック
 入れ子構造 アリバイ
 ダイイングメッセージ 館密室」
をテーマにしているようで、
話毎に違った角度から物語を作っているのも面白いです。
更にそれらが一つのストーリー上に乗っているのが、また凄いですね。

絵が独特で受け付けない人もいるかも知れませんが、
内容は一見の価値ありです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-12-07 01:49:09] [修正:2011-12-07 01:49:09] [このレビューのURL]

最近、短編での評価が頗る良い沙村広明の短編(?)。
2巻完結なので短編と言うと少しボリュームを感じるかも。

基本的にギャグ、の割に2巻最後ではキッチリ落としていて、お見事。

部下が金を持ち逃げしたせいで、会社を失い、家族とも離れ離れになってしまった主人公・化野元(40)。
そんな彼が出会った宇宙からの来訪者・ヒヨス。
おっさん・ミーツ・ガールw
何でも食べては吐き出す能力を持つヒヨスによっておこされるドタバタと、最後はSF的なノリで物語を完結。

もちゅもちゅ、ごっくん。おえー。
そんな漫画です。
もちゅもちゅって擬音が堪りませんね。

話中はオーバーペースなほどにネタをばら撒いていて、久しぶりに漫画で爆笑しました。
小説、漫画、映画、ネットの話題に時事ネタも多目。
ただ、ネタの範囲が広すぎて理解の出来ないネタもチラホラ。
この辺りが分かってくるともっともっと面白いと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-10-17 00:11:31] [修正:2011-10-17 00:11:31] [このレビューのURL]

まだ1巻だけなので、今後次第で面白くもつまらなくもなると思いますが。
差し詰め、1巻かけて導入編だったでしょうか。
この評価はあくまでも1巻までの評価です。

「人間でない」者をゴッソリ集めたアメリカ51番目の州「エリア51」が舞台。
主人公・真鯉徳子は正真正銘人間の女性であるものの、過去のイザコザからそんなエリア51で暮らす訳ありの人間。
探偵業を営む徳子の元には、日々化物や妖怪、神様やらと様々な依頼が。
助手のカッパ、そして愛銃と共にどんな事件もアクシデントも解決。
そんなお話。

この作品の一番の面白さはやはり、ネッシーや、ヴァンパイア、九十九神、アーサー王にサラマンダーなどなど、
UMAから神話上・伝説上の生物、妖怪に神様と何でもアリな舞台設定。
次の話ではどんな架空生物や伝説に纏わる話になるのか、と考えるだけで楽しくなりますね。
もちろん豪快な徳子の性格や、銃を使ったアクションシーンに、人外生物とのバトルも見どころ。

人間女性と人外男というコンビは、同作者の前作「ジャバウォッキー」と近い物があります。
広江礼威や平野耕太が好きな人は合いそうな作品。

久正人特有の、影を描くような絵は健在。
相変わらず素敵です。
1巻最後では、これからより面白くなりそうな終わり方だったので、
期待して次巻以降を待ちたいと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-27 00:48:24] [修正:2011-07-27 00:52:04] [このレビューのURL]

計5作品からなる、尾田栄一郎の短編集。

どの作品も、非常に綺麗な起承転結で描かれているので読みやすいです。
笑いアリ、ジーンとさせられるところもアリ、そんな作品群。

昔の尾田栄一郎の絵が堪らないですね。
懐かしいです。

デビューのキッカケとなった「WANTED!」や、
ONE PIECEの原型とも言える「ROMANTH DAWN」が含まれているので
ONE PIECEファン、尾田栄一郎ファンなら是非ご一読をオススメします。
 

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-05-05 20:27:28] [修正:2011-05-05 20:27:28] [このレビューのURL]

天然な弟と、そんな弟を姉弟という関係を超えて好きな姉の話。
途中腹違いの妹も出てきますが。

1話の内容を膨らませて1巻作った、という印象。
全体を通すとちょっと無理している感を受けるのですが、
1話目の完成度の高さ、落ちのインパクトは凄まじいです。
1話目だけなら10点を与えているところ。

この物語で、もっと設定を作りこんだ長期連載、というものがあれば是非読みたいですね。
1巻と短く、サラっと読めてしまうのは良いところ。
何度も読み返してしまいます。
短編の中ではレベルの高い作品だと思います。
 

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-03-27 13:28:38] [修正:2011-03-27 13:28:38] [このレビューのURL]

内容を極々簡単に言えば、
人間と魔法使いの戦い!でしょうか。
しかしこれだと作品の魅力が全然伝わらないですね。

魔法によってトカゲ頭にされた男・カイマンとその相棒・ニカイドウが、
人間の世界と魔法使いの世界を行ったり来たり。
そうして、記憶を失ったカイマンの謎、果ては魔法使いの世界を揺るがす謎に迫る。
そんなストーリーです。
次々と振りかかる謎に段々と明かされていく真実。
そこにドキドキする、と言うのがこの作品の楽しみ方でしょうか。

またこの作品一番の魅力はやはり、
独特の描き方によって生み出されるキャラクター達にあるでしょうか。
敵なのにどこか憎めなかったり、骸骨被ってるのに可愛かったり。変な動物や悪魔とか。
絵の描き方は沙村広明や冬目景を更にラフにした感じ。
一見汚げに見える描き方をしているのですが、
それが不思議な魔法使いの世界や汚い人間界、
悪魔や魔術と言ったテーマにハマっているように感じます。

ストーリーは結構行き当たりばったりなのかな?と感じることもしばしばあるのですが、
過去の設定を活かしている場面もあるので、一概にそうとは言えないのかも知れません。

前述のように主人公は爬虫類頭ですし、
魔法でドンドン人が死んだり血や身体の一部が飛んだりと
割とグロ描写が多いです。
その辺りが大丈夫な人にはオススメな作品。
魅力的な作品です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-09-22 21:58:43] [修正:2010-09-22 22:01:05] [このレビューのURL]

平凡なサラリーマンのはずの主人公(男)が
とある理由から家庭ではシングルマザーとして暮らしている。
そんな無茶苦茶な設定も金田一連十郎にかかれば
爆笑コメディになるのだから凄いですね。

一児の母であり、一人の男でもある主人公が
通勤電車の中である女性に恋をするところから物語はスタート。
様々な人に自分の境遇を誤解されたり、打ち明けたり。
笑い要素を含みつつも、最終的には大事な息子に自分が母親ではなく父親である事を打ち明ける。
それがこの作品のゴールのようです。

ハレグゥで有名な作者ですが、この漫画はそれらの作品よりも上の年齢向けでしょうか。
絵は可愛く、若干のエロ描写あり。
女装が生活の一部となってしまった冴えない主人公の
恋愛と家族愛を笑いというスパイスで彩った作品です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-09-14 13:23:20] [修正:2010-09-14 13:23:20] [このレビューのURL]

6巻まで読んだ感想など

話はボーイミーツガールで逆ドリカム状態にやきもき!といったどこにでもありそうな感じの内容です。が、この作品を内容だけで語ることは難しく、漫画として読んでみないと分からないのではないでしょうか。
恋の行方を題材にしているだけあって結末まで読まないと何とも言えない部分もありますが、私は非常に魅力的な作品であると思いました。

連載開始が10年前ということもあってかレトロな雰囲気を大切にしていて、その中で登場人物たちの個性が活き活きと描かれています。またキャラクター達の心の機微も丁寧に描かれているので作品の世界に入り込みすい印象を受けました。

絵は粗いのに綺麗という不思議な感じです。表紙や扉絵など本気で描いていると思われる絵は文句なく綺麗なのですが。

3巻あたりからは話を進めるために新キャラを出しては消えていくのが恒例に。
ネタがないので話を引き延ばすためにそういった演出になってしまってるのかなーと感じる部分もチラホラ。早く結末を読みたいです。

個人的にはハルに幸せになって欲しいと思いますw

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-05-07 23:48:10] [修正:2010-09-14 13:10:40] [このレビューのURL]

江戸のとある長屋に住まう春画師もとい絵師・鳳仙と
現在で言うところの探偵に当たるのでしょうか、「当て屋」を生業とする椿の二人が、
江戸の町で起こる事件に巻き込まれ解決していくミステリーものです。

ミステリーと言ってもどちらかと言えば、
割と浮世離れした事件だったりトリックだったりします。
それこそがこの漫画の魅力とも言えるのですが、
本格ミステリーを求めている人にはちょっと向かないかも。
江戸時代の造詣に深く、私としては和風ミステリーと江戸の風俗を楽しめる作品だと思っています。

主人公の職業が職業なだけにエロ描写もあり、
人が殺されたりするシーンでは豪快に血も飛んだりしますが
絵が綺麗なので読みやすいと思います。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-09-11 12:41:19] [修正:2010-09-11 12:41:19] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

4巻まで読んだ感想など。

主人公千早は小学生時代に出合った友人たちとかるたに熱中する。小学校卒業とともにそのかるた仲間ともバラバラになってしまうが、皆でかるたをすることの楽しさを胸に再会を誓う。高校生になりバラバラだった仲間とまたかるたをするために、本気でかるたに取り組み全国大会、果ては名人へと挑戦していく。

かるた漫画って珍しいのではないでしょうか。題材からして興味深く、それをよく活かせている面白い漫画でした。
少女漫画と思って敬遠している人も、中身は今のところかるた!かるた!かるた!ですので楽しめると思います。
少女漫画的な展開は恐らくこれからでしょうね。あのドリカム状態の行く末は見てみたいような見たくないような・・・

1〜2巻では千早を美人に描こうとすると誰だ!?って顔になってしまっていました。
4巻あたりではもうすでに違和感はありませんでしたので慣れたのでしょうか。

個人的には最後までかるた一直線で行って欲しい漫画であると思いました。
私もそうなのですが、競技かるたのルールや百人一首の歌、それらの意味などについて殆ど無知ですので、その辺りをもっともっと詳しく解説しつつストーリーに絡ませていくとより面白くなるのではないでしょうか。
これからどうなって行くのか、楽しみです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-04-19 23:48:44] [修正:2009-04-19 23:48:44] [このレビューのURL]

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