「てっち」さんのページ

総レビュー数: 17レビュー(全て表示) 最終投稿: 2007年07月02日

オシャレと美容とスイーツと男の子について、
3人の女性がひたすらしゃべりまくるマンガです。

80年代〜90年代に流行したさまざまな固有名詞は
詳しく分からないけれど、
3人が流行を楽しみながら生きていることは伝わってきますね。

でも、単行本で続けて読むと、
「いいのかね〜これで〜。まー今この時が楽しいんだからしょうがないよねー」
っていう本人たちの不安やあきらめみたいなのが
ちょろっと伝わってくるのが結構深い。
ある意味「THE3名様」につながるものがある。と勝手に思ってる。

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[投稿:2008-02-21 21:21:38] [修正:2008-02-21 21:21:38] [このレビューのURL]

初恋も、初デートも、両思いになれた日も
「なんかテレビドラマみた〜い」ってドキドキしたのに、
意外に初エッチの時は他人ごとになっちゃって
「こんなもんか…」って拍子抜けする気持ち、よく分かります。

さんざんエッチした相手なのに、
「何かこうしておしゃべりしながら始発とか待ってると何か恋人同士みたいじゃない」なんて、
いまさらなこと考えるハルコさん。
でも、こんな風に思う人、いまは多いかも。

テレビっぽいのが現実なんだか、現実っぽいのがテレビなんだか。
せっかくボーイ&ガールが2人でいるんだから、
テレビなんて見ないで、もっと素直に愛し合ったらいいのにね。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-02-20 00:08:36] [修正:2008-02-20 00:08:36] [このレビューのURL]

中学〜高校男子向けに最適かと。
坂本竜馬、武市半平太、岡田以蔵という歴史に残る3人の友情物語と、器の大きい竜馬という人物を魅力的に描いた作品です。見どころは武市と以蔵が死亡する14巻と竜馬が暗殺されるシーンを淡々と描いた最終巻。

武田鉄也の歪んだ竜馬愛だけで終わらなかったのが、このマンガの成功の理由であり、小山ゆう先生の力量なのかもしれません。原作付きマンガの面白いところはこういう化学変化なんですよねぇ。竜馬だけじゃなく、このマンガのキャラみんな大好きだもの。

個人的には鉄板マンガだけど、古臭い絵や歴史が苦手な人は受けつけないかもしれないので−2点。

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[投稿:2008-02-19 01:37:53] [修正:2008-02-19 01:37:53] [このレビューのURL]

こういうマンガは個人的に好きです。青春群像っていうんですかね。

げんしけんは、おたくでもおたくなりに仲間がいて、複雑な人間関係があって、青春してるんだよ、ってなマンガでしたが、
もやしもんは農大バージョンってとこですかね。

強烈なキャラありきで話が進んでいくよりも、話ありきでキャラが動いていく方が面白い人なんだろうなと(少なくとも私は)思いました。

淡々とエピソードを重ねていくスタイルはゆうきまさみを思い出します。岩明均も寄生獣のあとがきでそんなこと書いてましたし、そういう漫画家も結構いるのでしょう。

やたら多い小ネタは賛成派。枕元に置いてだらだら読んでしまうマンガです。

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[投稿:2007-10-28 22:14:33] [修正:2007-10-28 22:31:30] [このレビューのURL]

8点 嬢王

なんといっても出てくる女の子がかわいいです。
主人公の成長物語は一気に読めますね。
基本的には天性の才能を持つ主人公がさまざまな経験を積んで成長していくという、少年漫画の王道みたいなストーリーです。

現在はコミックス9巻まで出てますが、7巻8巻ぐらいから、徐々に終焉が見えてきました。オーナーと主人公は、あしたのジョーばりに一つのエンディングに向けて突っ走ってる感じです。同時に倉科亮得意の夜の闇社会の姿がたびたび描かれるようになってきました。やや嫌な予感がします。

目が大きくて萌え系で(?)ひたすらかわいかった彩ちゃんですが、最近は目が小さくリアルな人間らしく描かれるようになりました。作者が物語に入れ込んで、完全に一人の動いてる人間として捉えてる証拠なのかもな、とも思います。知りませんが。作者がどう終わらすか、というよりも、彩ちゃんがどう動くのかが注目したいところですね。完結したらまた感想書きます。

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[投稿:2007-08-29 22:20:03] [修正:2007-08-29 22:20:03] [このレビューのURL]

絵もストーリー運びも上手すぎて、
良くも悪くも圧倒的な安定感がありますよね。
個人的には窪之内英策先生の作品もそんなイメージです。最たるところは鳥山明先生ではないでしょうか。

「帯をギュッとね」は安心して読めました。
「モンキーターン」は安定感ありすぎて、バットエンディングがないゲームをやってるみたいで、途中で飽きてしまいました。
今回は…面白そうですね。結構期待してます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-08-29 21:56:57] [修正:2007-08-29 21:56:57] [このレビューのURL]

楽しけりゃいいじゃん的な昔ながらのギャグマンガで、自分にとってはある意味、こんなんだったらいいのに、という理想郷のようなマンガ。読みながら「この世界に入りたい」とか思っちゃう。らんまやうる星やつらにも同じ感覚抱きましたが。まだ読んだことないけど「マカロニ」や「パイレーツ」も同じ感じなんかな?

ただ、人は成長していきますし考え方も変わっていきますから、常に自分の理想を満たしてくれる理想郷を描き続けるのは難しいわけです。序盤では、無意味なギャグを連発してふざけあっているだけで楽しかったはずなのに、徐々に今までの関係だけでは飽きてしまい、新たな発展やストーリーが求められるようになっていきます。あ〜るもそういった感じで、理想郷でわいわい騒ぎながらもゆっくりとストーリーが深化してった気がしますね。

自分はパトレイバーのストーリーをなかなか理解できなかった馬鹿小学生だったので、続けて読んだあ〜るには反動ではまってしまった感じです。

あの仲良しクラブ的な雰囲気に憧れを抱いてましたねぇ。自分も高校生になったらこんな感じでおもしろおかしく部活やったりするのかなーとか思ってました。実際経験してみたら、もっとクールでじめっとドロドロっとした人間関係でしたが(笑)あ〜るを人間関係面でリアルにした感じの作品が「げんしけん」なんじゃないかな、と個人的に思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-08-26 23:16:35] [修正:2007-08-26 23:16:35] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

金欲、食欲、性欲、独占欲…。さまざまな欲望が入り混じる都市で、みな欲望を隠して生きています。隠してはいるのですが、欲望のままに暴飲暴食したりHしたりいじめたりしてしまうのが人間です。そんな都市で生きている少年少女の話です。

いじめられっこでゲイの山田くんと、拒食症の吉川さんは欲望に流されない数少ない人間です。彼らは、自分たちの体が欲望に支配されていない生身の体かどうか確認するかのように、喜んで人間や猫の死体を見に行きます。彼らは自分の欲望をごまかして、隠したりしません。はっきり言ってこの世界では異質な存在です。

物語が進むにつれて、欲望を隠して生きているはずの世界にゆがみが生じて、それぞれの欲望があらわになります。欲望の火をうまくコントロールしてタバコを吸う吉川さんに対して、欲望の火をコントロールできず焼かれてしまった田島カンナ。

物語の最後では、主人公のハルナは再び欲望を隠しつつ以前のように接しようとする観音崎くんと、自分の素直な気持ちをを隠そうともしない山田くんの二人と話して、思わず泣いてしまいます。普段から自分の欲望を隠そうともしない山田くんや吉川さん。普段は自分の欲望を隠してきたのに最終的に欲望に支配された観音崎くんや田島カンナ。どちらが正しいのかなんて誰もわかりません。

資本主義の世の中で、欲望のままにたれ流された工業廃水や生活廃水やごみや尿や精液がよどみながらゆっくりと流れてくる河口の近くに彼らは住んでいます。その景色はまるで彼らが住む世界を象徴しているかのように見えます。
この世界はまるでリバーズエッジ(川の淵)のようなとこだよ、ということですね。

都市部の河口のよどんだ感じと、欲望に突っ走っていきながらも閉塞感を感じている若者の感じがうまく結びつけてあり、とても興味深く読みました。PINKも評価高いですが、わかりやすさも含めてリバーズエッジを岡崎京子の代表作としたいですね。

しかし、みなまで言わないとレビューできない自分はまだまだ未熟者です。自分でも熱くなっていると自覚しているので、冷静になる意味でマイナス1点。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-08-20 23:44:19] [修正:2007-08-20 23:44:19] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

巨人の星系でも水島系でもキャプテン系でもない、
「普通の高校生と監督」の甲子園を描いた野球漫画。
マンガの影響から「野球は、努力好きで真面目で才能ある選ばれた奴がやるべきだよな」と思いこんでた私には新鮮でした。
やったろうじゃんの「監督が選手と考えながら野球していく」路線が『大きく振りかぶって』『ラストイニング』につながっていく(と勝手に思っている)。

朝霧高校に喜多条監督が赴任し、反発を受けながらも野球部を一つにまとめていく序盤。練習・日常生活・心情まで、普通(天才でも不良でもない)の高校野球部員の生活を描いているので、チームが一つになっていく過程は感情移入して一気に読める。

その後、滝山高に勝つためには、甲子園で勝つためには、努力と運が必要だということを思い知らされます。剛速球投手・江崎がチームに加わり、高めあいながら快進撃を続けたのも運なら、その江崎がチームのために限界を超えて故障するのも運。これが中盤。

全てのドラマが終わり、重厚な江崎のドラマに突入する終盤。
楽しい時も苦しい時も悲しい時も野球をやってきた江崎は、最愛の女性がレイプされた怒りすら、野球で表現することを求められます。自分の才能すら呪いたくなりながらも、才能がある故に投げ続けなくてはいけない、それもまた甲子園の真実でしょう。

甲子園を夢見る普通の高校生・加納の話から、高校野球に翻弄されなお高校野球に戻ってきた喜多条監督、江崎という天才の話まで…要は「野球が好きな男」のお話ですね。

滝川高ぐらいまではもう面白くて面白くて、甲子園でも江崎が覚醒していく姿と選手が考えながら野球するのが面白くて、確実に10点満点でしたねぇ。
ただその後があまりに暗くて…。『部屋においでよ』や『青空』でも描かれている、あの息苦しくなる暗さです(笑)
ってことでマイナス2点。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-07-18 00:58:33] [修正:2007-07-18 00:58:33] [このレビューのURL]

Fの短編集と併せて読むと、凄さが分かります。
SFに関する考え方が全くぶれていません。

特に、力(超能力・権力・武力・財力…)を持つ人間がどのように調子に乗り、報いを受けていくか。この考え方はFの中で確立されていた、と思います。のび太は毎回このテーマに挑んでいたのでしょうねぇ。

また、ドラえもんのすごい所は構成力だと思います。
学校から帰ってきたのび太が、昼寝していたら、ママに買い物を頼まれて、ふてくされながら、歩いて買い物に出かける。
それらが2コマで描かれていることがあります(笑)
特に、連載後期には全く無駄の無い構成になっており、流れるような場面転換で、読んでいると実にテンポの良さを感じます。
そのテンポの良さ、読みやすさゆえに、どれだけ回を重ねても「反省しないのび太」がより目立ってしまい、苦手に感じるのかもしれませんね(笑)

しかし、これだけ無駄が無い作りなのに、むきになって劇中の役者や漫画に小ネタをねじ込んでくるのは、Fの意地なんでしょうか…(笑)

ナイスレビュー: 4

[投稿:2007-07-11 08:19:12] [修正:2007-07-11 08:19:12] [このレビューのURL]

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