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8点 ちいさこべえ
完結後のレビューです。
ドラゴンヘッド、座敷女などで有名な望月ミネタロウさんの作品。
今作自体は「万祝」や前作「東京怪童」などの流れを汲んだ人間模様を描くある意味で「単調」な作品となっており、私個人としては大好物な作品でした。
原作は未読なのでどの程度原作に沿った展開、設定であるのかは分かりませんが、作者なりに現代版にアレンジし、各キャラクターの個性をこれでもかという程に描き切っている様は見事としか言い様がありません。
キャラクター独特の言葉遣いもそうですが、恐らく原作には無いであろう「所持品」「ファッション」の中にまでキャラの個性が見て取れるこだわりっぷり、妙にリアリティがある世界観が大変良いです。
この手の作品というのは暗黙の了解的に「絶対的に悪い人間が登場しない」のが常でありまして、各キャラクター間での微妙な意識や好意のズレから生じる人間関係における問題を如何にして描き、如何にして収束させるのかが作品の善し悪しを決するように思えますが、この点に至ってこの作品は素晴らしいの一言でした。
以下軽くネタバレですが気になったところ。
四巻の表紙にもあるように、最終的に結ばれる茂次とりつですが、案外急展開で結ばれます。個人的にはもう少しこの世界観に浸っていたかったという感じ(東京怪童のときもそうだったなぁ)。また二人が結ばれるきっかけとして「キク君」という中学男子の言動が関係してくるのですが、「いやらしい目で見られていると思ったら母親を求めていた」というオチにちょっとした強引さを感じずにはいられませんでした。
「いやいや流石にあれは中学男子に見られるエロ目線のアレだろ?」と。
そんなこんなでもう一度読み返としてみたのですが、二巻、大工の一人「クロ」が「りつ」に軽く言い寄り、その後キク君に靴を隠されるあのシーン。
最初読んだときは単純に「自分の好きなりつに言い寄るクロへの制裁」が主な理由かと思いましたが、恐らくこれはミスリーディングであり(?)、その前のシーンで「(りつから貰った服に対して)ダッセえTシャツ着てんな」と言われていることなどからも、確かに単純に「母親としてのりつ」を意識した結果の行動とも見て取ることが出来ます。流石でした。
ただ、ちょっと「りつ」をいやらしい目線で描いたコマが多すぎるかな。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2015-05-09 22:08:37] [修正:2015-05-09 22:24:57] [このレビューのURL]
9点 宮本から君へ
古い作品でしょ。
だから集めるの大変でしょ。
かといって定本は高価でしょ。
なんてアナタにグーパンチ。
日本の全男子に捧げたいこの一冊。
社会に出て心が荒んでしまう前に読みましょう。
荒んでしまった後でも、読みましょう。
賛否両論あるでしょうが、9点「物事の考え方が変わったりするほどの力を持った作品」とはこういうことでしょう。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-12-25 16:21:09] [修正:2015-05-09 22:20:39] [このレビューのURL]
6点 干物妹!うまるちゃん
妙齢なのに恋愛に全く疎い女性を干物女と揶揄する言葉がかつてあった。
それを妹に適用して干物妹。ひもうとと読むらしい。
主人公タイヘーの妹はバリバリのオタク。
ゲーム漫画アニメジャンクフードに埋もれて生きる女子高生。
要はコアなオタクの痛い生活も、主体が美少女なら漫画にはなるという作品。
やってることは本当にダメな人だが描写の丁寧さが面白さの核になっている。
お菓子の旨さに感動したりゲームに夢中になっている干物妹の豊かな表情を兄視点で眺めていると確かに愛おしさを感じる。
オタクの日常行動からどれだけ魅力を引き出せるか。
シンプルで根気のいるテーマに挑んでいる。
後日追記
連載の中盤から、兄との関係をメインにしながらも風変わりで面白い友人と過ごす楽しい日常を描く漫画になった。
人気が出て奇をてらう必要がなくなったのか
ネタが苦しくなったのかはわからないが、
連載を長く続けようとすれば正しい路線変更だろう。
ただし、もはや干物妹ではない気がする。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2014-07-16 11:29:16] [修正:2015-04-24 14:32:40] [このレビューのURL]
はやく本気出せよって思います。
こういう冴えない男性が主人公の漫画は感情移入しやすくて良いですね。
なんとなく安心できます。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2015-04-15 21:37:16] [修正:2015-04-15 23:08:56] [このレビューのURL]
7点 CLAYMORE
面白いです。面白いんですけど、
こういう漫画は世界観ありきのものなので
中盤あたりから「もうこの世界はいいかな」って思えてきました。
いや、凄くワクワクしながら読める漫画なんですけど
最後は「もう分かったからさっさと倒していいよ」って思ってました。
そんな漫画。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2015-04-15 22:52:49] [修正:2015-04-15 22:53:15] [このレビューのURL]
6点 ガラスの仮面
長い!とにかく長い!!
そういえばガラスの仮面っていつ終わってたんだろう?と調べて、
まだやってたのか!!と何度思ったことか。
少女マンガを読み始めたいけど何から読んでいいか分かりません、
という方はとりあえずこれを読んでおけばいいと思います。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2015-04-15 22:28:13] [修正:2015-04-15 22:28:13] [このレビューのURL]
9点 アンラッキーヤングメン
激動の時代を生きた若者達の青春サスペンス物語。
3億円事件を物語の軸としてストーリーが進んでいく。
この未解決事件には様々な憶測や都市伝説めいた話があるが、
それらを非常に上手く作品に取り込んでいる。
この作品は全てフィクションとされているが、
史実と上手く絡めたストーリー構成は見事。
また作画を担当した著者はこの作品で新境地を開けた感じがする。
コマ割り、心情心理の描写、アングル等、絵が素晴らしかった。
そして随所に出てくる石川啄木の詩。
傍観者として淡々と詩を読んでいるような雰囲気が、
美しくもあり、何やら恐ろしくも感じた。
このコンビで、他の事件を題材にした作品を読んでみたいと思った。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2015-04-11 08:12:42] [修正:2015-04-11 08:12:42] [このレビューのURL]
0点 東京大学物語
歴代少年ジャンプ漫画家作品で最も愚劣な漫画ですね。
評価の差異はエロシーンの上手さですかね?
序盤こそ大学や受験の話も絡み、かなり期待出来たんですけどね…。
蓋を開けたらセックスとSMの話。東京大学物語ってどういう意図で付けたタイトル?
東大生は型に嵌った典型として使いたかったのかな?
オナニーのオカズを探してる方は是非どうぞ。
同じ方向性で「漫画」を読みたい方はI'sなどを読んだほうが良いと思いますよ。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2015-04-11 07:44:23] [修正:2015-04-11 07:44:23] [このレビューのURL]
10点 SLAM DUNK
井上先生、本当にスラムダンクを描いてくれてありがとう。
バスケに出会えたのも、漫画にどっぷりハマったのも井上先生のお陰です。
スラムダンク奨学金で現実の桜木花道を期待してます。
漫画のレビューになってないですね(笑
とにかく読んでみろ!素晴らしい作品です。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2015-04-05 07:59:49] [修正:2015-04-05 07:59:49] [このレビューのURL]
<コミック32巻所持>
初期のハンター試験のときは、ワクワク読み進めていました。
念が出てきた頃からややこしくなるうえに休載が続き、グリードアイランド編あたりで一回コミック買うの止めてしまいました。しばらくして、まとめて読んだら、やっぱりおもしろくて、続きを購入!した直後にアニメ化の発表があって古本価格も高騰したので、自分としてはちょっと得した気分でした。・・・って関係ないですね。
グリードアイランド編はややこしいけど、やっぱりワクワクする展開なのはさすがです。
キメラアント編はえげつない描写も多く無慈悲な感じです。初期のころに好きだったキャラも容赦なく殺されてしまい(しかもアッサリ)、ある意味、漫画っぽくないです。漫画であれば、それなりに人気の高いキャラは瀕死になっても死なないし、亡くなるにしてもそれなりの演出があることが多いです。でもこの漫画にはないです。
ゴンを救うためにキルアが動いたときは久々にジャンプも読んでましたが、その割には解決がアッサリしすぎてて残念でした。
また、連載が止まってしまいましたが、おもしろいことには変わりないので、今度は途中で買うのをやめないようにしたいです。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2015-03-24 20:38:15] [修正:2015-03-24 20:38:15] [このレビューのURL]