「メカざわ」さんのページ
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自宅が漫画喫茶化しています。つけたレビューは、全巻所持・全巻読破・連載中は8割以上読破したもののみです。
レビューは「5」を基準につけていて、4以下は駄作扱い、6以上は良作、7超えで名作、9以上は神の領域としています。他の方と比べると辛口の評価なので、5以上の作品は悪くない作品たちですよ。極力、自分個人の採点ではなく、客観的に作品の完成度をみて得点をつけています(おもしろいと思ったから10点、自分は好きだから10点というつけかたはしません)。ただ、嫌いな作品はとことん叩きます。
私のレビューはこれから読もうとする人の参考となるように描いているつもりです。どうぞご参考までに。

3点 逆転裁判
これはひどい!と、いうのも原作であるゲームがものすごく好きだからである。絵もまあまあ。普通の推理モノ・事件モノとして読むならまあそこそこ読める漫画である。
と、語るからこそ思う。「逆転裁判」として描かないで欲しい。業界的に言うならば作品レイプにもひとしい。多くの人気漫画がドラマ化や実写化で残念な結果となるように、原作が素晴らしいゲームであったにもかかわらず漫画をこのような評価となる作品となってしまったのが、ただただ、惜しむ限りである。
繰り返すが、無難に読む分には普通の漫画である。そう、至極無難。逆転裁判がおもしろいは、事件の内容がおもしろいだけではなく、その事件を裁判という視点で、いろいろなつっこみどころを持ち表現していくのが面白いのだ。つまりは、無理のある漫画化を目指すのであれば、ゲームに負けないくらいの表現が必要なのだ。
だが、私がこれほどまでに残念に思っているのは、漫画だからである。これがドラマ化で失敗したのであれば「やっぱりな」で終わるのだが、漫画の表現力は無限、漫画において失敗するとはなにごとだ!本来もちうるキャラの個性は弱体化し、肝心の裁判シーンのやりとりの表現力は悪いとはいわないが力負けする。漫画の原作者は本当にこのゲームをやったことがあるのか?一度や二度やったくらいじゃゲームの本当のおもしろさは伝わらないよ?
きっと漫画の編集者も苦笑いしながら「無難な作品だね、失敗しなけりゃそれでいいよ」といいながらこの失敗作品を世に出してしまったのではないかと思われる。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2009-08-17 23:11:07] [修正:2009-08-17 23:11:07]