「白い犬」さんのページ
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内容はここで書いたものの転載。もしくは加筆修正したもの。あと適当なこと書いてます。

6点 ハクバノ王子サマ
この漫画を読んですごく面白いとは思わなかったけれど
なんて展開がトロいんだろう・・・とちょっとイライラした。
でもこのイライラ、私にはわかる。
主人公が中高生の童貞処女なら、ラブストーリーは簡単だ。
ファーストキスに初体験に向けて人生初めての恋愛は未知の領域で
アドベンチャーに近いものがある。「もっと先へ」と若さと勢いで突き進んでいく。
でも主人公のタカコサマは三十路の女。一通り恋愛は経験している。
だから恋愛の恐怖を知っているのだ。相手の連絡を待っているときの
さびしさや失恋の痛みを。
動物は一度痛みを知るとその物事に対して臆病になる。それは人だってそうだ。
ほとんどの男は若い女が好きだ。女子高で毎年若い女がトコロテンのように次から次へと押し出され補充されていく環境の職場でいやでも自分の年齢を感じざる得ないタカコサマの前に現れ「年下には興味ない宣言」した小津はまさしくハクバの王子様だったのかもしれない。
でも婚約者つきの王子様。小津に惹かれていくけれど玉砕は目に見えている。タカコサマの性格では「婚約者がナンボのもんじゃい!!
うばってやるわ!!」というファイトはまずない。
だから相手の気持ちをだましだまし、軽いジャブをだして石橋たたきながら、けん制しつつトロトロと進んでいかないとタカコサマはこの恋でボロボロになるのだ。
タカコサマがある日突然はじけて暴走するか小津が婚約者とタカコサマをはっきりと天秤にかけ「こっちだ!!」と決めない限りこのイライラトロトロのペースは変わらないと思う。
個人的に小津の優柔不断さにムカつく。
物語の結末が小津とくっつこうが別れようが何でもいいから
タカコサマ幸せになってね。
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[投稿:2007-08-13 13:18:57] [修正:2007-08-13 13:22:58]