「ぽこらて」さんのページ
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つたないレビューですが、ぼちぼち感想を書いていけたらなと思います。好きなジャンルはバトル系、特にダークファンタジーです。
自分のレビューが、どなたかの参考にでもなれば幸いです。
<連載中で集めている漫画>
刻刻 進撃の巨人 スティールボールラン ガンダムUCバンデシネ ウィンランドサガ ベルセルク クレイモア よつばと! エヴァ LIAR GAME ZETMAN HUNTER×HUNTER
<大雑把な点数の基準>
10点 最高に「ハイ!」ってやつだァァァァァ
9点 殿堂入り
8点 超面白い
7点 面白い
6点 良作
5点 普通 4点 微妙 0点から3点 つまらない

8点 ぼくらの
エヴァに似ている、というような前評判を耳にして読んでみましたが、正直そこまで似ているというほどでは無いですね。
少年少女がロボットに乗って敵と戦う、という部分についてはエヴァと同じですが、こちらは「生と死」をテーマに据えているので、作品の雰囲気はエヴァとは全然違います(あちらは青春群像劇と言われているのかな?)。
「死」をテーマにしているので、暗い雰囲気だったり、残酷な描写があったりすることもありますが、目をそらさずに読んで欲しいと思う。
『「死」が「生」に価値を与える。』
これは個人的な哲学ですが、「ぼくらの」でもそういったメッセージがあった気がします。
中学生の頃といえば、誰もが「死」について考え始める時期であり、だけど、生きている事をリアルに実感できない年頃でしょう。
そうした同じ年頃の少年少女が死のロボット(ロボットを操縦すると必ずパイロットが死ぬ)を通して取る選択、そこになんとなくですが、生のリアルさみたいなものを感じました。
とくに最終巻は読んでいて鳥肌が立った。
生きているのが当たり前の現在の日本では感じることの無い現実。
ぼくらは、他の生命を殺して生きているんだ、という現実。
それを少しだけですが、体感できた気がする。
話が少しズレますが、自分は今まで自殺について割りと肯定的な意見を持っていました。
その人が苦悩しながら出した決断な訳だから、第三者が無責任に口を出すべきじゃないと思ったからです。
だけど、「ぼくらの」を読んでその考えに自信が無くなってきました。
他の生命を殺して、今自分達が生きているのなら、生きている事は権利ではなくて義務なのかもしれません。
難しい問題なので、「ぼくらの」で書かれていることについては当然賛否両論あるのかも知れませんが、自分は非常に惹きつけられました。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-03-14 19:22:44] [修正:2011-03-14 19:22:44]