「punpee」さんのページ

世界終末サバイバルもの。

パイオニア的作品が「サバイバル」なのは間違いないし、敬意は払いますが、それを遥かに上回るスケール、リアリティで魅せてくれた作品です。

特筆すべきは、終始絶望感、緊迫感、閉塞感を纏った描写力や世界観で、極限の心理状態を描ききっている。
常に切羽詰まっている人々の目が良いです。

特に1、2巻の、事故が起きた列車内での掴みは素晴らしかったと思う。
読み手に「何が起こったか分からない」という臨場感を見事に与えてくれた。

列車から脱出してからは不謹慎ながら「思ったよりやばい事になってんなー」と、ワクワクした記憶があります。

特にクライマックスの、まさに今、東京が壊滅していく迫力は凄まじかったです。
映像を見ている様にかっこよかった。
連載時「どんだけ休載すんねん!」と思ったが、納得の描写力。

結局テーマはロボトミーだったのでしょうか。。。

どんな現実でも逃げずに立ち向かう、
人は想像出来るという、
という、捉え方によったら陳腐なテーマかもしれません。
でも、あれだけ崩壊した世界で、これ以外の終わり方は無い様に思いますけどね。

ただ、やはりどんな状況になろうと、日本人の性質上、暴徒にはならないと思う。
というのは私の持論。

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[投稿:2017-02-27 17:55:16] [修正:2017-02-27 17:55:16]