神童のレビュー
8点 朔太さん
主人公うたのピアノの才能に魅了される大学生和音を
はじめとする周囲の人々が、うたが創造する美しい
世界にどんどん引き込まれていく。
天才うただから許容される奔放さと何者にも囚われない
自由な感覚が、快感である。
無垢な存在とこれに対峙するあるいは魅了される
常識の人間社会との対比が、さそう独特の設定だ。
手塚治虫文化賞に相応しい作品。
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[投稿:2013-08-25 18:25:18] [修正:2020-07-23 06:47:17] [このレビューのURL]
7点 勾玉さん
前半の野球部分がちょっと冗長。
うたの能力を間接的に描いていて、これはこれでつまらなくは無いんだけど
話の本筋からは少し外れるし、物語全体の3分の1くらいを占めてしまっているので
ストーリーの導入としては、ちょっと長いかな、と。
しかし、後半に差し掛かかり和音が音大に入学してからは、とても面白い。
2人をとりまく環境が徐々に変わっていき
流れる様にストーリーが進展していく。
思わぬ逆境もあり、クライマックスに至るまでの終盤の展開はとてもドラマチックだった。
ただ進展が早すぎるせいか、トントン拍子に物事が進み過ぎているようにも感じてしまう。
前半の野球シーンを削って、後半の和音の学園生活や、うたの心境の変化に
話の配分を割いてくれれば、もっと評価は上がっていたかな、と思う。
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[投稿:2012-06-29 17:16:32] [修正:2012-10-20 21:27:37] [このレビューのURL]
8点 columbo87さん
さそうあきら先生の絵はどことなくエロティックで味があります。
音楽との向き合い方、それを失ったり、同時に得たものや、少年少女の成長、青春等を描いていて、それでいて総合的にまとまりが巧く、巻数は少ないですが読み応えのある漫画です。
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[投稿:2011-06-01 14:19:09] [修正:2011-06-01 14:19:09] [このレビューのURL]
7点 ITSUKIさん
天才的なピアノの才能を持つ小学校五年生の少女と絶対音感を持つ大学浪人生の心の交流を描く。
(wikipedia)
天才と凡人の比較として凡人である主人公・和音ががうたとの出会いがきっかけとして成長していくという話なのかと思いましたが、それだけでなく両者の交流によって天性の才能を持つうたも刺激を受け更なる成長を遂げるという構成が見事でした。
ストーリー自体はテンポよく展開するので少し淡々とした印象もありますが、無駄がなく短くまとまっているのが良いです。
和音が急成長というかトントンで話がうまくいきすぎな感じもしましたが…
うたが話の中心であり、和音は主人公らしい活躍をしてるかというとそこまでなんですよね。
「ドラえもんとのび太のどっちが主人公なのか」、みたいな感じですね。
あと絵について、自分はまぁ減点する程ではなくとも、加点したくなるほど良いとも思えませんでした。
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[投稿:2011-03-20 16:00:23] [修正:2011-03-20 16:00:23] [このレビューのURL]
8点 森エンテスさん
一人の天才少女と一人の青年の出会いから始まる物語で、クラシック音楽をテーマにしたマンガの中では一番好きです。
絵柄も含めて余計なモノを削ぎ落とした中に、宝石のような物語が輝いています。
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[投稿:2011-02-14 21:39:16] [修正:2011-02-14 21:39:16] [このレビューのURL]
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