喧嘩商売のレビュー
9点 イケメンさん
いやあ面白いです。
つまらないギャグパートはさておき、喧嘩パートは素晴らしい!
(未読の方の誤解を避けるために書いておきますが、ギャグと本格格闘パートは完全に分離されていますので、シリアスな場面で変なギャグが入ったりとか、そういうことはありません。そのへんはきっちり分けられています)
主人公十兵衛のアタマを使った戦略の応酬はわれわれの脳髄から全身の血管、筋肉を疼かせてくれます。
ここでは何度も言及されているかと思いますが、17巻あたりから始まる金田戦はとても優れた出来です。金田戦までの闘いでは、格闘テクニックやフィジカル面では格上の相手を、なんでもありの「喧嘩」に長けた頭脳派で毒舌家の主人公十兵衛が、何度も危機に遭いながらも見事な策で形勢を逆転し、翻弄する、といった流れなのですが、金田戦は一味違います。
競技としての格闘技にとらわれてしまっていたり、圧倒的な身体能力に寄りかかっていたそれまでの十兵衛の相手とは異なり、金田は十兵衛と同じく「喧嘩」に長けた男なのです。「勝敗は畳の上だけで決まるものではない」と金田は言います。競技スポーツとしての格闘技へのアンチテーゼが含まれたその発言には十兵衛の「喧嘩」スタイルと相通じるものがあります。
その二人が全力でぶつかり合う、そこに金田戦の醍醐味があります。
試合前の十兵衛と金田とのレストランでのやりとりから既に二人の戦いは始まっていて、そこからラストまでの流れはまさにパーフェクト。
文句を言うとするならば、試合中の文字での説明がやや多いことと、せっかくの流れと盛り上がりを寸断してしまう説明があること、そして合い間にどうでもいいギャグパートが挟まれていることです。
作者自身CGを使っていて、あまり絵はうまくはない(ところどころ筋肉が異常にでかかったり、おかしいところがあります。人体とは思えないところもあります。しかしトーンなどで徹底的に影をつけたり、絵を濃くしているのでそれなりに見えるようになっています。おそらくアシスタントの功績でしょう)ので、下手に絵を描くことにためらいがあるのかもしれませんが、そこは絵で説明できるだろ、というところを長ったらしい文字で説明してしまったり、そこは漫画としてマイナス。それとやや表現がクドイところがあります。もうちょっと全体の流れを意識して欲しいかな。
ギャグパートは好きな人もいるかもしれませんが僕は正直なところ、その分格闘パートが見たかった…という恨めしい気持ちしか感じません。しかしこれも木多先生が格闘パートの質を向上させるためのやむを得ない時間稼ぎと考えれば、しかたあるまい。そういう理由で片づけてしまえるくらい、格闘パートはオモシロイのです。
三巻あたりから本格的に喧嘩が見れるので(一応1巻にも2巻にもギャグ抜きの格闘はあるが短い…)、興味のある方はそのへんまでガマンして読んでください。
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[投稿:2011-07-15 18:30:59] [修正:2011-07-15 18:30:59] [このレビューのURL]
5点 columbo87さん
よくも悪くも木多漫画だなぁ、と。ギャグはギャグ、格闘は格闘で一応わけてはいるみたいですが・・・
これだと別の漫画でやれよ、って感じることが多いですね。
工藤との話しが中心になるのかな?と思ったら、毎回オムニバス形式でキャラクタを出していって、なにがしたいのかよくわからなくなってきました。
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[投稿:2011-06-01 12:48:10] [修正:2011-06-01 12:48:10] [このレビューのURL]
7点 すぎモンさん
最初はほとんどが、ギャグがメインの作品なため正直微妙でした。
だが五巻ぐらいの喧嘩屋工藤優作が登場してからは、状況は一変して喧嘩がメインになってくる。このぐらいまで我慢して見て頂きたい。
最近は、ギャグが全く無く真面目な作品になっている。
毎巻冒頭で『最強の格闘技は何か?』と、問いかけて始まる後に鍵を握る登場人物のエピソードストーリーは熱い。
ギャグ無しだったら、もっと良い点数だったのは間違いない。
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[投稿:2011-03-24 08:26:22] [修正:2011-03-24 08:26:22] [このレビューのURL]
8点 FAZZさん
格闘漫画としては、とても面白いんです。
戦闘パートは戦術を練り知能戦を繰り広げるって感じで、バトル中の駆け引きや心理描写が優れています。
唯一の欠点なのが、ギャグパートです。
長いしギャグパートの為に話が全く進まない。
だけど戦闘パートは面白いので8点。
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[投稿:2011-03-06 12:11:36] [修正:2011-03-06 12:11:36] [このレビューのURL]
8点 あおはなさん
「幕張」を連載していた木多先生が格闘ものを連載。最初耳を疑ったものだが・・・読んでみると・・・いい意味でショックだった。面白いです。画力も格段に上がって読みやすさもはるかにアップ。そしていわゆる「知的バトル」がこの作品の特色。でも入江文学の父親のエピソード・・・「泣かないと決めていた」あのフレーズの連呼。意外ときました。普通この点数はつけないかもですが、あえて。
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[投稿:2010-11-04 17:51:29] [修正:2010-11-04 17:51:29] [このレビューのURL]
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