幽☆遊☆白書のレビュー
9点 鋼鉄くらげさん
自分にとって「名言や格言の宝庫」とも言うべき作品です。
この作品の中で、今でも強く印象に残っている言葉は以下の三点。
1 「あんたが年を取ればあたしも年を取る。それでいいじゃないか。」
2 「お前もしかしてまだ 自分が死なないとでも思ってるんじゃないかね?」
3 「できればもう一日生きたい。明日ヒットスタジオに戸川純が出る」
その他にも、この作品の中で登場している数々の名言集をかき集めれば、それこそベスト100の大辞典が編纂できるほど大量の名言集がこの作品には埋蔵されているんですが、今回はひとまず、この三つに厳選したいと思います。
その中でも特に気に入っているのが、一番最初に挙げた台詞。
「あんたが年を取ればあたしも年を取る。それでいいじゃないか。」
これは、若かりし頃の幻海師範が「老い」について悔しさを感じている若かりし頃の戸愚呂(弟)に向けて言った台詞です。
自分が年を重ねれば重ねる程、当然の事ながら周りの人達も一つ、また一つと同様に年を取っていくわけで。しかし、自分だけは変わりたくない。老けたくない。いつまでも「若さ」とか「青さ」とか、そういう若者だけが持つ専売特許を手元に持っていたい。そんな子供みたいなワガママをごねてみても、年が過ぎれば、結局はまた一つ年を取ってしまう。それは「生」を生きる人間にとって(生物にとって)悲劇そのものであり、生きる上での業、四苦八苦の四苦の一つ「老」そのものでもあるわけです。そんな生物そのものが持つ根源的な苦しみや悲しみ、怒りや不満に対して幻海師範はたったの一言で救いの手となる「答え」を提示してみせたのです。
この他にも「幽遊白書」という作品には冨樫義博という稀代の天才が生み出した珠玉の名言集が数多く掲載されているので、まだ読んだ事が無いという人にはぜひとも読んでみて欲しいと思います。なお、1巻第1話を読んだら、その次はいきなり2巻の最終話を読むか、その次の3巻を読む事をお薦めします。その理由は、まぁ個人的な好みの話なのかもしれませんが、1・2巻の内容はベタなヒューマンドラマばかりで、正直そんなに面白くありません。ですが、この部分だけで「幽遊白書はつまらない」と判断されるのは、とても忍びないので、初見の人にはぜひとも3巻以降から始まる霊界探偵浦飯幽助を読んで、「幽遊白書」を判断してほしいと思います。いやもっと言えば、「幽遊白書」が本当に面白くなるのは戸愚呂兄弟が出てきてからなので、ぜひとも暗黒武術会までは行って欲しいところです。ここまで来てしまえば、あとはもうノンストップ、勝ったも同然です。おそらく気が付いた頃には最終巻に手が伸びていることでしょう。
今こうして「幽遊白書」を振り返って、「幽遊白書」がなぜ名作と成りえたのかを考えた時、その理由はおそらく、単にキャラクターの人気やアニメのヒットによる経済的な相乗効果があったからだけではなく、こうした読む人(観る人)の心を打つ数多くの言葉たちがあったからではないかと、今になって自分は思っています。
一つの作品を読み終えた時、作中の何かに感化され、その作品によって自身の考え方や価値観が変容していく。そんな作品を、きっと人は「名作」と言うのだと思います。
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[投稿:2011-12-10 22:35:23] [修正:2011-12-11 23:40:37] [このレビューのURL]
8点 ブレードランナーズ・ハイさん
まぁ基本的にはHUNTER×HUNTERと比べると捻りのない典型的なバトル漫画なのは間違いないのだが、個人的にはハンターにひけを取らないほど好き。
王道の中でチラ見せするダークさや、得体の知れなさはかなり魅力的だと思う。
要所要所の心理描写や人間関係、特に悪役周りのエピソードは繊細で奥深く、美しい。最初は謎だらけのキャラも徐々にバックボーンが明確化され、最終的には読者に感情移入させられるようなわかりやすくも魅力的なキャラになっているのもすごい。
その辺の素直さや緩急のつけ方はハンターより好きかも。
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[投稿:2011-11-19 12:22:00] [修正:2011-11-19 12:22:00] [このレビューのURL]
3点 4210さん
個人的な考えでは並のバトル漫画。
つまらなくはないけど読み返そうと思うことはない。
ハンターハンターは面白いと思うのだが、どうしてもこの漫画は好きにはなれなかった。
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[投稿:2011-09-09 19:26:58] [修正:2011-09-09 19:26:58] [このレビューのURL]
8点 クロロ・ルシルフルさん
中盤までおもしろくない。
ほんとにおもしろくなるのは終盤。
終盤は最高。戦闘シーンのセンスには感動を覚えるほどに
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[投稿:2011-07-26 22:13:00] [修正:2011-07-26 22:13:00] [このレビューのURL]
8点 森エンテスさん
最初から最後まで、ずっと面白かった作品です。
メディア展開し、商業的にも成功しました。
序盤の短編調の物語から、その後のジャンプ直系のバトル漫画にシフトするのですが、このバトルの部分に説得力を持たせる物語を用意出来たのが素晴らしいです。
伏線を残してラスボスを倒す事によって、次のバトルへ誘う手法を非常に上手く使いこなす技術に脱帽です。
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[投稿:2011-03-18 20:30:56] [修正:2011-03-18 20:30:56] [このレビューのURL]
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