あらすじ
時代は2070年代(2075年以降)、人類は宇宙開発を進め、月面でのヘリウム3の採掘など、資源開発が商業規模で行われている。火星には実験居住施設もあり、木星・土星への有人探査計画も進んでいる。毎日、地上と宇宙とを結ぶ高々度旅客機は軌道上と宇宙とを往復し、宇宙ステーションや月面には多くの人たちは生活し、様々な仕事をしている。だがその一方では、地上の貧困・紛争問題は未解決のままで、宇宙開発の恩恵は、先進各国の独占状態にある。
主人公のハチマキは宇宙で働く会社員。主な仕事は宇宙のゴミ「デブリ」の回収作業。ゴミ拾いは大事な仕事だと自分を納得させつつ、当初の夢と現実の狭間でこのまま現実を受け入れるか、それとも夢を追い求めるか思い悩む。
備考
表題πλάνητεςは古代ギリシア語で「惑う人・物」、英語planet(惑星)の語源である。
2002年度星雲賞コミック部門を受賞。
2003年アニメ化。
プラネテスのレビュー
10点 purpleさん
何度読み返したことか。惑う人は読んだらいい。
ハチマキの、作者の出した結論より、ハチマキの惑う姿を読んで欲しい。
この漫画は見るより読む漫画、たくさんのメッセージがこもっている。
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[投稿:2008-03-14 12:54:42] [修正:2008-03-14 12:54:42] [このレビューのURL]
8点 !根こそぎ般若!さん
完成度は本当に高い。
この作者なりの哲学も感じれたし、ヴィンサガより断然こっち。
SFにそこまで興味の無い俺でも、この世界観には魅せられた。
カラーも美しく、大事に持ち続けたい作品!
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[投稿:2007-09-13 00:43:55] [修正:2007-09-13 00:43:55] [このレビューのURL]
9点 HERONさん
4巻という短さで、物語のテーマの答えを2つも出した数少ない漫画。
本当、デビュー作とは思えない完成度の高さで、批判の1つも出てきません…フィーさんが俺の中では物凄く光っていたキャラでした。
追記。2009年。1月19日。これ程、安定して読める漫画も少ない。夜に読むと更にグッド。ということで1点プラス。
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[投稿:2007-08-17 23:33:03] [修正:2007-08-17 23:33:03] [このレビューのURL]
10点 ててむさん
凄いの一言。
処女作とは思えない完成度と情報量と情報密度。単なる宇宙に生きる人たちのヒューマンドラマに止まらず哲学的な領域にまで拡張する物語。
生きるとは。人間とは。愛とは。宇宙というとてつもなく大きな存在を舞台とし人間と比較する形で画かれる本作では、上記のような問いに戸惑う人々に対し、最終回でとても簡潔な作者なりの答えを明示しています。
凄いとしか言いようがありません。もはやポスト浦沢直樹の筆頭と言っても過言ではないのではないのでしょうか。そう思わせるだけのスケールの大きな作品。
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[投稿:2007-08-13 23:56:33] [修正:2007-08-13 23:56:33] [このレビューのURL]
8点 DEIMOSさん
どんなベテラン作者かと思ったら、これがデビュー作とは。。。
確かな画力に裏打ちされた緻密な描写とリアルな設定によって、類まれなる「説得力」をもって見る者を魅了する。
しかし、この遅筆は。。。。芸術家としては一流なのだろうけど、漫画家としては。。。
また、キャラ造形においては、多かれ少なかれ、パトレイバー(ゆうきまさみ)の影響を受けていると思われる。
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[投稿:2007-07-13 05:30:25] [修正:2007-07-13 05:30:25] [このレビューのURL]
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