寄生獣のレビュー
10点 ショーンさん
まずすばらしいの一言。今まで読んだ漫画の中でも取り分け完成度の高い作品。
漫画というメディアでも、いろいろと考えさせられることを証明した作品。悪いとこが見つからない!是非一読をおすすめします!
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2010-01-26 16:20:10] [修正:2010-01-30 08:38:27] [このレビューのURL]
8点 そうすけさん
改めて読むとその力強さにびっくり。
二回以上読み返しても素直に感動できる作品はそうない。
作者の主張と漫画としてのエンターテイメント性が高い次元で結びついている。この作品を読めたことに感謝したい。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2008-09-01 23:27:57] [修正:2010-01-24 07:06:02] [このレビューのURL]
7点 カレーさん
この作品の凄いところは20年も昔の作品だというのに今現在全く色褪せていないというところである。
そのメッセージ性も強いが、今では似たようなことも多くいわれているように思う。
ただそれを20年以上前に漫画という媒体で発信して多大な影響を与えた傑作だということだと思う。
冨樫大先生も00年代後半に「後藤」まで登場させて極限のバイオ・ハザードをハンタで描いている。
完成度も高く読んでみても損のない作品だと思う。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-01-17 12:35:22] [修正:2010-01-17 12:35:22] [このレビューのURL]
10点 なけなけさん
まさに人生観を変えた作品。
後半の環境問題ばかりがクローズアップされて評価される嫌いがあるが、
環境問題はあくまで一つの事例に過ぎず、作者がこの作品で訴えようとしているのは
「人間とはなにか」であろう。
「自己を把握するためには他者の存在が必要である」
人間を相対化して把握するための大きな意味での「他者」として寄生生物を導入した、
と私は解釈している。
そして作者は新一の心情の変化を通じて作者なりの答えを作品全体を通して、説得力のある形で「人間とはなにか」という問に対する解答を提示している。
マンガという、大胆な仮想世界を絵を通して明快、かつ劇的に表現することができる媒体を最大限に活かすことで、上記のような難解な哲学書で記述されるような普遍的な問題をエンターテインメントに仕立てたこの作品は実に素晴らしい。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-01-13 01:20:01] [修正:2010-01-13 01:20:01] [このレビューのURL]
10点 若禿さん
【既読率】
・完読(読み返し5回以上)
【長所】
・奇跡的と言って良いほどのストーリー構成の上手さ
・エンターテイメント性とメッセージ性のバランスの良さ
・全10巻(完全版8巻)という一気読み出来る長さ
【短所】
・グロテスク描写
・画力の低さ
・作者の(服装)センス
【評】
現在200タイトル以上漫画を読んで来た自分だが、
1つだけ選んで賞賛しろと言われたら、迷わずこの作品を挙げる。
とにかくストーリの完成度が高く、伏線の張り方、回収の上手さは何度見ても感心させられる。
そしてその完成されたストーリーから発せられるメッセージ性の高いセリフの数々は、
多くの人の心に響くだろう。
それでいて、アクションや恋愛要素など、
単純なエンターテイメントとしても楽しめる内容な為、
ほぼ、万人に薦める事の出来ると言う稀有な作品である。
短所としては、まずグロテスク描写があるが、
この部分無しには成立しない作品なので短所と言ってはならない気がする。
ただ、どうしてもこの点で読めないという人はいると思うので短所として挙げる。
また正直、画力は低い部類。
時代と作者のセンスを感じる登場人物の服装はともかく
背景(特に建物)の絵はひどいと言わざるを得ない。
ただ、作品の内容を損ねる類の物ではないし、
人物の感情表現はむしろ秀逸なので大きく減点は出来ない。
構成的な部分で欠点を指摘できる点が全くと言って良いほど無く、
この作品を貶める為には難癖でもつけないといけない。
そして、その様なレベルの作品は自分はこれ以外知らない。
もちろん、各所での高評価の割りに面白くなかったと言う人もいるだろうし、
その意見は否定できない。
しかし、例え肌に合わず低評価をつけたとしても、
漫画界におけるこの作品の偉大さに気付けない人は、
数を読んでいないか、漫画に対する接し方が私とは違うと言う事なのだろう。
漫画に娯楽以上の物を求めている人は、間違いなく読んで損は無い
傑作中の傑作と評価して10点満点をつけます。
【最後に作品完結後の作者の後書きを一部を引用させて頂きます】
「いくつかの、変更、計算外の展開はあったものの、
不本意な方向に流される事なく、物理的、精神的妨げやアクシデントにも殆ど見舞われず、
無事完結までこぎつけた事は幸運と言う他無い。
心より「ありがとう皆さん」と言いたい気持ちである」
「寄生獣」という作品はあくまでも「岩明均にしては」と
但し書き付けながら、上手くいった仕事である」
果たして、
この様な後書きを書く事の出来た作者は、過去幾人いただろうか?
漫画という長期に渡る重圧の中書かれ続ける媒体において
この様な終わり方を迎え入れる事のできた作者とアフタヌーン編集部、
そしてそれを支持した読者に対しても、最大の賛辞を送りたい。
ナイスレビュー: 4 票
[投稿:2010-01-10 06:34:33] [修正:2010-01-10 07:28:53] [このレビューのURL]
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