寄生獣のレビュー
10点 いすさん
連載当時、寄生獣は私の漫画ランキング、第一位でした。
20年経った今でも、私の漫画ランキング、第一位です。
きっと10年後も、私の漫画ランキング、第一位でしょう。
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2010-02-03 00:33:15] [修正:2010-02-03 00:33:15] [このレビューのURL]
9点 十歩神拳さん
内容の素晴らしさは既に語りつくされていると思うので、ここはあえて本筋とは関係のないレビューをさせていただきます。
まず、本作はかの名作「デビルマン」をリスペクトし大きな影響を受けていることは、岩明先生が「ネオデビルマン」に一編を寄せていることからも間違いないかと思います。
もし本作が中途半端な作品であれば、「パクリ漫画」と叩かれた可能性も否定はできませんが、いまだ本作は名作と語り継がれています。
その理由は、多くのデビルマンファンが感じた「デビルマン」の本質や真髄を理解し、汲み取っているからではないでしょうか。
永井豪先生がもとより明確な理念を持った上で計算して「デビルマン」を創り上げたかどうかはわかりませんし、偶然により誕生した悪魔的な名作であったかもわかりません。
しかし岩明先生はその「デビルマン」から何かを感じ取り、それを滋養分として漫画家になり、他のクリエイターが成し得なかった「完全版デビルマン」とも言える作品を見事に完成させることで、「デビルマン」の凄さをデビルマンファンの代表として知らしめたのだと思います。
そしてそれと同時に人間の優しさや温かさ、冷酷さを独自の感性で奥深く描いたり、類まれな構成力を見せ付けることで自身の漫画家としての実力や存在感も明確なものにしました。
自分の好きな作品を礎としながらも、自分だけのセンスも100%発揮した作品なのだから、これは間違いなく名作とよべるのではないでしょうか。
ナイスレビュー: 11 票
[投稿:2010-01-30 11:12:01] [修正:2010-01-30 11:12:01] [このレビューのURL]
10点 ショーンさん
まずすばらしいの一言。今まで読んだ漫画の中でも取り分け完成度の高い作品。
漫画というメディアでも、いろいろと考えさせられることを証明した作品。悪いとこが見つからない!是非一読をおすすめします!
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2010-01-26 16:20:10] [修正:2010-01-30 08:38:27] [このレビューのURL]
7点 カレーさん
この作品の凄いところは20年も昔の作品だというのに今現在全く色褪せていないというところである。
そのメッセージ性も強いが、今では似たようなことも多くいわれているように思う。
ただそれを20年以上前に漫画という媒体で発信して多大な影響を与えた傑作だということだと思う。
冨樫大先生も00年代後半に「後藤」まで登場させて極限のバイオ・ハザードをハンタで描いている。
完成度も高く読んでみても損のない作品だと思う。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-01-17 12:35:22] [修正:2010-01-17 12:35:22] [このレビューのURL]
10点 なけなけさん
まさに人生観を変えた作品。
後半の環境問題ばかりがクローズアップされて評価される嫌いがあるが、
環境問題はあくまで一つの事例に過ぎず、作者がこの作品で訴えようとしているのは
「人間とはなにか」であろう。
「自己を把握するためには他者の存在が必要である」
人間を相対化して把握するための大きな意味での「他者」として寄生生物を導入した、
と私は解釈している。
そして作者は新一の心情の変化を通じて作者なりの答えを作品全体を通して、説得力のある形で「人間とはなにか」という問に対する解答を提示している。
マンガという、大胆な仮想世界を絵を通して明快、かつ劇的に表現することができる媒体を最大限に活かすことで、上記のような難解な哲学書で記述されるような普遍的な問題をエンターテインメントに仕立てたこの作品は実に素晴らしい。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-01-13 01:20:01] [修正:2010-01-13 01:20:01] [このレビューのURL]
PR