あらすじ ロイズの保険調査員(オプ)である平賀・キートン・太一は、元SAS(英国特殊空挺部隊)のサバイバル教官であり、また、オックスフォード大学を卒業した考古学者でもあるという複雑な出自を持つ日本人(父太平は動物学者)とイギリス人のハーフ。本人は内心、考古学の道を進みたく思っているが、過去の経歴の優秀さからいろいろな調査依頼が舞い込んでくる。冷戦前後の社会情勢、考古学、そしてキートンをめぐる人々のドラマが絡み合った秀作である。(Wikipediaより)
備考 余談だが、原作者の勝鹿北星はほとんどこの作品に関わっておらず、ストーリーはほとんど浦沢直樹と長崎尚志が考えていた。なお、この作品は長らく絶版となっていたが、2011年から完全版の刊行が開始された。
MASTERキートンのレビュー
7点 assdさん
個人的には、数話毎に解決するタイプのマンガは、
舞台、世界観が狭く感じられ、好きでない。
しかしMASTERキートンでは、
逆に圧倒的に舞台の広さ、深さが感じられる。
ただ、読み進む快感が無く、
エンターテイメントとしては特にお薦めはしない。
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[投稿:2006-08-20 00:06:07] [修正:2006-08-20 00:06:07] [このレビューのURL]
9点 natyuさん
読んでて、とても勉強になっておもしろい作品です。しっかりと理解しながらよみ進めて行けば、間違いなく全てが知識となっていきます。考古学はもちろんの事、北アイルランドとIRAについてとか東西ドイツ問題など世界の諸問題について考えるきっかけを提供してくれます。これだけ難しい問題を短い中でまとめきれる作者の技量はさすがですが、やはり、背景として作者の知識量が伺えます。想像力で独自の世界観を作り出す作者も素晴らしいと思いますが、自分の中の確かな知識量からしっかり問題提起できる作者も尊敬できます。もちろん単なる知識だけの漫画でなくしっかりと人間性も描ききった、漫画としてのエンターテイメント性と学問書としての教養性を両備をした作品と言えるでしょう。あえて文句を言うとしたら単純に漫画を楽しみたい人には少々説明臭くて読むのに疲れる点でしょうか?しかしじっくり読みたい人には最適の作品と言えるでしょう。個人的に、奇才、浦澤直樹の作品の中でも一番の完成度を誇っていると思います。良作です。
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[投稿:2006-08-04 22:59:46] [修正:2006-08-04 22:59:46] [このレビューのURL]
8点 白い犬さん
良質、この一言に尽きるであろう。
一話一話のクオリティが高く、このページ数でよくまとめられた
もんだ、と感心する。浦沢氏がポスト手塚をささやかれるのも
わかる気がした。でも浦沢氏は浦沢氏で手塚は手塚だけど。
よんでいてあることに気づいた。
これだけすばらしい人格のキートンさんはなぜ離婚したのか?
物語内でいろいろと語られてるようだが私の結論は
キートンさんは男としてセックスアピールがないということ。
俗にいういいひとであっていい男ではないというやつだ。
そう結論付けると離婚で失った男性としての自信を
「鍛えなおす」べくインテリの座をなげうって
軍隊という体資本の場所に180度転換を図ったのに
合点がいくのである。
だけど男フェロモンでむんむんのキートンさんなんて・・・
いやすぎる・・・・・。
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[投稿:2006-03-16 16:06:52] [修正:2006-03-16 16:06:52] [このレビューのURL]
7点 dollboxさん
人の人生にひょっこり現れて、さりげなく幸せのもとを振り撒いていくキートンのような人間に僕はなりたい。
ちなみに一気に読むのはオススメしません。
じっくり時間をかけて、そうですね、半年ぐらいかけて読破すると長く楽しめますよ。
連読すると良さがわかりにくくなってしまう!注意してね。
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[投稿:2005-12-12 03:01:31] [修正:2005-12-12 03:01:31] [このレビューのURL]
9点 ark1304さん
この作品を読んで、本格的に考古学の道に進もうかと考えたほど引き込まれた。
話作りも巧いし、一話完結形式で気軽に読めるし、豆知識も満載。
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[投稿:2005-08-14 17:28:03] [修正:2005-08-14 17:28:03] [このレビューのURL]
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