ドラゴンボールのレビュー
8点 りばーさん
思い出補正を入れたら10点の作品。
元々ギャグ漫画だったため、他のバトル漫画ほど緊張感を持って読む必要はなく、少し肩の力を抜いて読んだ方がいいかもしれない。
バトル漫画という視点で見ると、悟空や悟飯、ベジータ、ピッコロなどのキャラの間に、戦闘力による差はあっても、他の漫画ほど能力的な差はない。それでもこれだけ各々のキャラを特徴的、そして魅力的に思えるのは、ひとえに鳥山明の才能だろう。
話の構成としては、基本的には強い奴が出てきて、修行してそいつを倒すという、単調な繰り返しではあるが、テンポの速さとバトルでのスピード感、爽快感が相まって見ていて飽きることがない。
またかめはめ波に始まり、舞空術、スーパーサイヤ人への変身、元気玉、瞬間移動、フュージョンなど、ありがちな設定かもしれないが、ここまで少年の夢をふんだんに取り入れた漫画も珍しいのではないだろうか。セルやフリーザ、魔人ブウが変身や吸収で次第に強くなっていくのもRPGのラスボスを彷彿させる。
しかし、悟空たちは正義のために、また地球の平和のために戦っているのではなく、自分のプライドのためや、戦うことが好きだから戦っているわけで、道徳的な観点からは学べることは少ないかもしれない。
ただ、頑張れば、必死に努力すれば、今までの自分を超えられる、成長することが出来る、という大切なことを、自分はこの漫画から学ぶことが出来た。
日本が世界に誇れる漫画の代表といっても過言ではない作品であり、漫画好きな人にもそうでない人にも、一度は読んでもらいたい作品。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-02-18 08:24:32] [修正:2011-02-19 12:40:57] [このレビューのURL]
9点 即身仏さん
この漫画の凄い所は鳥山明の表現力・見せ方の巧みさに尽きる。
漫画のコマの見せ方に躍動感が感じられ、それが痛快に感じる位。
ただ、フリーザ編以降の展開が段々とドラゴンボールで死者が甦らせられる設定が当たり前になって、生死に関する倫理観が無茶苦茶になってしまっているのが残念ではありますが、連載当時はそういう風には感じなかったですし、週刊連載でガンガン行かなければいけない週刊少年ジャンプの看板漫画としての立ち居地にあった以上は仕方の無い面があったと思う。その中でのミスター・サタンの存在はある意味一服の清涼剤みたいな存在だったと見ておりました(笑)
長期連載の弊害が出てしまったのは画竜点睛を欠くといった具合ではありますが、単純にアクション漫画としても非常に高いレベルの漫画であるのは疑い様の無い作品なのは間違い無いと断言できます。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2010-11-16 00:19:01] [修正:2011-01-29 20:01:27] [このレビューのURL]
9点 メカガメラさん
鳥山明は正真正銘のプロだ。
あくまで読者に娯楽を与えることを考え、ビジネスライクに使命をこなしている。
だから、読者に余計な笑いや感動の押し付けをせずに、淡々と漫画を描く。
人を選ばず楽しませるには、創り手はあくまで創り手として、その影を受け手に悟らせないことが重要だと思う。
誰にも媚びず、誰も拒まない中立性が、単純明快に万人に受ける娯楽性になるのだから。
そしてその中で垣間見せる、さりげない笑いや感動がこの漫画の娯楽性に付加されることで、この漫画を最高峰の少年漫画に押し上げていると思う。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-01-29 11:24:50] [修正:2011-01-29 11:24:50] [このレビューのURL]
4点 ひいろさん
人気作品ではあるが、名作ではないと思う。
「実はもっと強い敵がいました」を繰り返す、付け足し感丸出しの話の作りがとにかくいただけない。
この強さのインフレ現象を「おー、また凄いのが出てきた!オラわくわくしてきたぞ!」と思って読める人なら楽しいんだろうが、「おいおい、今までの闘いは何だったの?」と思った人は、その時点でこの漫画は終了である。
名作という噂を聞いて読んでみて、がっかりする人も多いんじゃないだろうか。
最初の天下一武闘会あたりまでは、冒険劇・アクション漫画として気楽に楽しめるかもしれないが・・・。
あまり持ち上げすぎない方が良いと思う。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2009-11-22 08:27:08] [修正:2011-01-28 21:54:59] [このレビューのURL]
8点 軍人さん
いわずと知れた世界中で大ヒットした名作ですね。
ストーリーに重点をおいた漫画ではないのでそこを批判するのは御門違いかと思います。とにかく何も考えずに楽しめる漫画です。
多くの方が仰られるようにどうしても引き伸ばしが難点ですね。
サイヤ人編やナメック星はもちろんセル編も個人的にはかなり楽しめました。ただ、ブウ編は完全に蛇足でしたね。最終回も納得いきません。
セル編終了後トランクスとべジータとの別れのシーンが最高でした。
べジータ、バーダックが好きでした。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-01-23 16:33:19] [修正:2011-01-23 16:52:01] [このレビューのURL]
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