骨の音のレビュー
6点 ITSUKIさん
作者の初期短編集。
デビュー作である「ゴミの海」の時点で、読んでて光るモノを感じ、ひきこまれます。
絵は流石に古臭く感じるけど、デビュー作なんだから当然っちゃ当然。
「和田山」ではギャグなのにホラーっぽい作りをし、「夢が殺す」では本格的なSFホラーを描き、「指輪の日」ではちょっとした恋愛とキャラクターの成長を描いている等、短編集ならではの様々な内容が読めてどれもそれなりに安定した面白さを持っています。
ちなみに表題作の「骨の音」はタイトルになってるのに描き下ろしらしいです。
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[投稿:2010-02-28 22:29:33] [修正:2010-02-28 22:29:33] [このレビューのURL]
6点 リヴィエラさん
 「和田山」(収録唯一のナンセンスギャグ)が収録されていなかったらもう少し短編集として引き締まっただろうが、短編集と言うものに一貫性を求めるのも酷なことかも知れない。
 内容はと言うと、岩明均そのものと言ったところ。
悪く言えば今も昔も同じ作品を書いていると言ってもいいが、作者が自分なりの哲学を持ってることを窺わせる。
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[投稿:2008-02-16 12:03:08] [修正:2008-02-16 12:03:08] [このレビューのURL]
6点 団背広さん
「ゴミの海」にびっくり。おいおい、デビュー作でこれが書けるのかよ…かなわねーなこりゃ、この人才能あるわ。
俺は漫画とか映画とかを見るときに、割とその話の構成とか、演出とかの技術的な部分を気にしてしまう人なんだけど、岩明均さんはすごいねぇ。家庭内の不和を「パサッ」という新聞を広げる音ひとつで表現するあたり、しかもそれをデビュー間も無い短編でやってしまうとこなんかに本物の才能を感じる。
なんか、地に足がついてるというか。多分この人は揺るがないな、あと何十年かはマイペースに漫画を書いていってくれると思うよ。
いやー、参った参った。
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[投稿:2005-11-03 12:46:30] [修正:2005-11-03 12:46:30] [このレビューのURL]