ホーム > 不明 > 短編集 > Birdman Rally 吉田聡傑作短編集

9点(レビュー数:2人)

作者吉田聡

巻数1巻 (完結)

連載誌短編集:1990年~ / 小学館

更新時刻 2009-11-25 06:34:33

あらすじ とある田舎町に住み、人力飛行機作りに挑戦する浮田康介は人類史上初の“鳥人”浮田幸吉と苗字が一緒である事を誇りに思っていた。そんな町に美女(門中理沙)が引っ越してきて共に人力飛行機を作る。理沙が都会に帰っていく時金持ちで番長で子供の頃は一緒に飛ぶことを夢見た城之内映二と人力飛行機で最後の勝負する。他2つの短編集。

備考 短編集のため連載開始年には発行年を記載。

シェア
Check

Birdman Rally 吉田聡傑作短編集のレビュー

点数別:
1件~ 2件を表示/全2 件

8点 ITSUKIさん

良質な短編集。
吉田聡先生の作品は初めて読みましたが、なんとなくもっていた先入観以上に絵がとても上手。
キャラの顔から背景までしっかり描きこまれているなと思いました。

ストーリーは3編収録されています。
ギャグとシリアスでのメリハリが効いていて良いです。(ギャグ顔はちょっと人選ぶと思いますが…)
恋とか友情とか青春らしいテーマをどれも扱っていて、皆良い後味を残してくれます。
個人的に好きなのは表題作の「Birdman Rally」。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-03-30 00:21:08] [修正:2010-03-30 00:21:08] [このレビューのURL]

10点 健太(99)さん

[ネタバレあり]

まず2006年6月9日の時点では10点をつけたいと思う漫画は8つあります。そのうちのひとつです。
かっこいい漫画です。
1つ目の話バードマン★ラリーについてです。
吉田聡の漫画の中でも1、2を争うほど登場キャラがいい表情の漫画です。冒頭部分浮田幸吉が空を飛んでいるんですが、きれいにまとめられた文章とギャグ的な絵のギャップが印象的です。
話中では主人公の浮田康介と門仲理沙が人力飛行機を通して仲良くなっていくんですが、浮田は理沙の期待にこたえられていないんじゃないかと思い悩み理沙と会わなくなる。
その後理沙が都会に帰っていくことになり、最後に人力飛行機を飛ぼうとするが、思い悩み続けて飛行機を壊そうとする。
その時時父親が励まし、
戻っていく時の後姿が最高にかっこいいです。
セリフがかっこよく、その間あいだにあるギャグがそれを際立たせています。

次の天翔ける鈴については
自称宇宙人禍紋がなぜか仲良くなったツッパリ小僧の渋川に自分の生まれた星の話をし、
自分のいつも首につけている鈴は仲間が近くに来た時だけ鳴るといっていた。
それは誰も信じない話だったが、渋川だけは信じるといっていた。
渋川の高校では他の高校ともめていて、渋川が昔お世話になっていた先輩がそのほかの高校の中心人物だった。
その先輩と自分の学校の板ばさみになり苦しんでいる。
こんな感じの話ですが、渋川と禍紋の対話そのあいだのギャグが素晴しいです。
そして渋川が自分の学校をとらずに大好きで尊敬していた先輩を選びホントに正しかったのか悩み、
禍紋は渋川が正しかったこととその理由を熱弁し
今までウソっぽい話でも信じてくれた渋川に
この話信じてくれるか?と問う
そして最後がホントにうまくまとめられている。
この短編のおかげでこの本は内容的にすごく厚みを増した。

DUCK TAILについては

好きだった女の子に振られ、期末テストの成績も最悪でおまけにうんこまでもらした金子敬太が自分に絶望し、
旅に出て大嫌いな自分を捨てると酒に酔った勢いで叫ぶ。
うんこもらした時にちょうどトイレでそれを目撃した片平が
「途中までなら運んでってやるぜ。」
そして二人はバイクで北海道に行く。
文句なくかっこいい漫画です。
1度金子は途中で帰ろうとするがやはり行くことに決める。
その後は金子は吹っ切れる、そしてそれ以前とそれからの表情の違いに注目して読むとより面白いと思う。
そして片平の北海道に来た目的は昔の結婚まで約束をした恋人を探すことで、
なぜ別れたかの話をする。
そして、
その中の
「他人の眼に写る自分しか興味が持てなかったんだ。オレは旅に出てはじめてそれを知った・・・・・男って・・・・・バカだな・・・・・」とつぶやく
それを聞く金子は目しか描かれていない。
ただ気持ちがなぜか伝わってくる。
その後その恋人がすでに結婚している事を知り、
帰り道は金子は片平になぜ旅を続けてきたか聞く
そして金子は片平のたびの本当の意味を目撃する。



ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-06-09 03:12:39] [修正:2006-06-13 02:21:32] [このレビューのURL]


Birdman Rally 吉田聡傑作短編集と同じ作者の漫画

吉田聡の情報をもっと見る

同年代の漫画

短編集の情報をもっと見る