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7.4点(レビュー数:82人)

作者稲田浩司

原作三条陸

巻数37巻 (完結)

連載誌週刊少年ジャンプ:1989年~ / 集英社

更新時刻 2011-04-16 01:16:02

あらすじ モンスターが平和に暮らすデルムリン島。その島で唯一の人間・ダイは、勇者に憧れている少年。ある日、島を訪れたアバンに、才能を認められ、アバンの弟子であるポップと共に修行を開始する。しかし、そこにアバンが倒したはずのハドラーが!

備考 テレビゲームの『ドラゴンクエストシリーズ』の世界観・設定を元にした漫画作品。ストーリー自体は本作オリジナルであり、ゲーム作品との接点はない。文庫版全22巻

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ドラゴンクエスト -ダイの大冒険-のレビュー

点数別:
11件~ 15件を表示/全82 件

9点 ドルバッキーさん

ドラクエに興味は無かったのですが、これは読んで正解でしたね。


バトルものの中ではかなり楽しめたほう。

弱いキャラが話が進むにつれて強く成長する姿は見所です。


ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-03-30 22:30:03] [修正:2012-03-30 22:30:03] [このレビューのURL]

8点 ルカさん

ドラクエが好きなら読むべき。
冒険モノのマンガが好きなら読むべき。
王道のジャンプ作品が読みたいなら読むべき。
ストーリーが進むとみんな少しづつ成長し、強くなっていく。
それが「レベル」で数値化され どのキャラが今どのくらい強いのかが
一目瞭然となる。
そして、各キャラクターが成長していくのを数字でみるのも楽しいし、
実際にレベルUPしたキャラがガンガン動きまわるのも楽しい。
話もよくできていて、ゲームのドラクエとうまく融合している。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-02-08 02:28:49] [修正:2012-02-08 02:28:49] [このレビューのURL]

9点 gundam22vさん

ジャンプ黄金期を支えただけあって凄い作品だと思います。
大魔王を倒して世界を救うという目的を一貫して終了
させて、引き伸ばし感はありませんでしたし。

RPG的王道少年漫画ですが、
勇者ダイが人間じゃないということで、恐れられるシーン、
ラスボスから自分を倒すとさらにそれを受けるという指摘に
反論しなかったシーンなど、少年漫画的じゃないブラックな要素
もあって印象に残りました(ダイの最後も)。

ストーリーの組み立てが上手く、なかなか飽きさせません。
伏線もミストバーン、キルバーン辺りに驚くものもありました。

脇キャラからもう一人の主役と言ってもいいくらい成長を遂げる
ポップやラスボスとしての風格、大義を維持し続けて、最後の最後
まで小物化しなかったバーンなどキャラ達の魅力も上手く描かれています。

画力は少し古いですけど、それでも今でも読めるくらい十分な高さはあります。

欠点はヴェルザー関連をそのままにして終えたことと、
あれだけ死んだと思われてた唐突にも見えるアバン先生の実は
生きていた展開くらいでしょうか。
それでもメッセージ性も強く高く評価したい作品です。





ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-12-14 01:47:02] [修正:2011-12-25 02:06:20] [このレビューのURL]

勇者と大魔王、光と闇、正義と悪、魂の力と暴力、平和と混沌・・・

ダイ達と魔王軍の性質や理念・目的をわかりやすく対極の関係で分けたため、物語の軸がぶれず一貫して高い完成度を維持できた名作。とにかくアツい。
だがそれだけではなく、子供の頃に読んでも実感の湧かないような深みがあるので、大人が読んでも非常に楽しめる。

その深みの一例として“太陽”を挙げてみる。

最初に述べたように、ダイ達と魔王軍は基本的には対極の存在に位置しているが、双方に共通した源は太陽である。

力が強いというだけで地の底に封じられた魔界のために太陽を手に入れようとする大魔王。そして自らが太陽となり仲間を照らそうとするダイ。
ある意味でこの作品の最大のテーマともいえる。

そして太陽を巡るテーマにより、序盤はどう見ても勧善懲悪だった作風に疑問を投げかけ深みが生じる。
加えて竜の騎士の運命も交えることで、人間の本質にも踏み込み、単なる子供向けの漫画とは明らかに異なる重厚さを感じさせる。

本当に素晴らしい作品だと思う。子供の頃の少年漫画の入門書としてだけではなく、是非大人になっても読み直してもらいたい作品である。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2011-12-07 13:25:42] [修正:2011-12-07 13:25:42] [このレビューのURL]

9点 とろっちさん

現在ではゲームが原作の漫画なんて全く珍しくもないですが、児童向け雑誌やゲーム雑誌以外での
本格的なゲーム原作長編漫画は恐らくこれが初めてだったのではないでしょうか。
しかもそのゲームは当時既に国民的ゲームとなりつつあったドラゴンクエスト。
それを、いくらドラクエ誕生に大きく関わっていたとは言え、当時は発行部数が今の倍ぐらいあった
天下の週刊少年ジャンプで連載するという恐るべき計画。
「ドラクエだから人気が出て当然」などという甘いものではなく、「ドラクエだから必ず人気が出なければ
ならない」という猛烈に激しいプレッシャーの下で連載された本作。
結果は…、予想を上回る大成功を収めた作品となりました。

前置きが長くなりましたが、ドラクエの世界観をベースにしつつ、ジャンプらしさをも出すために
「友情、努力、勝利」を全て盛り込んで融合させ、素晴らしい少年漫画として生み出された作品です。
大風呂敷を広げまくり、それを矛盾なく見事に畳み切る、というジャンプらしからぬ稀有な構成力を誇り、
長期作品でありながらも作中で一番の盛り上がりの場面をラスト付近に持ってこれるのが凄いです。
個人的には今まで読んだ中で最も見事な少年漫画の一つじゃないかなと思っています。

今でこそドラクエは大人のプレーヤーの方が多いかもしれないですが、当時のターゲットは
完全に子供なので、この漫画のターゲットも必然的に子供を対象としたものになっています。
余談ですが、後発作品の「ロトの紋章」はこの作品との差異化を図るために対象年齢が少し高め。
作者にとって最も気を遣う点だったであろうオリジナルのモンスター、アイテム、呪文等も、
ドラクエの世界観を崩すことなく作品と調和していて、ゲームに逆輸入されたものもある程の出来栄え。

もちろん残念な点もいくつかあって、原作者が「当初は20巻前後で終わらせる予定だったけど
人気が出すぎて終われなかった」と確か当時のインタビューで語っていたとおり、
テンポの良い前半と比べて後半がかなり間延びしてしまっていることは否めないです。
いくら生き返りの呪文があるゲームとは言え死んだと思っていたキャラがぞろぞろと復活することや、
ジャンプ恒例の急激なパワーインフレなども特に後半で目立つようになってきます。
最後の戦いもジャンプだけに1対1の戦いになりましたけど、ドラクエ(初代を除く)らしく
パーティープレイで戦ってほしかったですね。

登場人物は各々魅力的に描かれていてみんな良い味を出していますが、やっぱりポップとハドラー、
この準主役とも言うべき二人の描き方が抜群に上手いと思います。
特にポップ。 皆さん書いているとおり、この作品はポップに尽きます。
ポップはまさにドラクエの「レベルアップ」の概念を体現するキャラ。
序盤であれだけ頼りなくてイライラさせられた貧弱な魔法使いが、自らの弱さに傷つき、苦しみ、
逃げ出しながらも少しずつ勇気を振り絞って困難に立ち向かい、冒険が進むごとに成長を重ね、
やがて「大魔道士」の称号が似合うほどに頼れる存在となって大魔王にすら啖呵を切る。 素敵すぎ。
他の仲間にコンプレックスを抱きながらも、足手まといにならないように、自分だけ遅れないように、
精一杯背伸びをしながら成長していくポップの頑張りには胸を熱くさせること必至です。


(補足)
何だかんだ長々と書きましたが、この作品の成功は「アバンストラッシュの着想」も大きいと思います。
剣を逆手に持ってスパッと斬り裂く、シンプルながら唯一無二で、多大なインパクトを誇るこの必殺技。
ゲームでの戦闘といえば文字情報のみだった時代に、「勇者の一撃とはこういうものだ」ということを
絵で表現することで漫画化のメリットを強調し、ひいてはそれが作品の大ヒットにつながっていきます。
作中での存在感も秀逸で、師匠の遺した技であり、心の拠り所であり、最後の決め技でもあります。
この技とドラゴンボールのかめはめ波の型は一生忘れることはないと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-11-28 01:03:16] [修正:2011-11-28 01:06:13] [このレビューのURL]

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