ホーム > 少年漫画 > 月刊少年マガジン > BECK

7.79点(レビュー数:53人)

作者ハロルド作石

巻数34巻 (完結)

連載誌月刊少年マガジン:1999年~ / 講談社

更新時刻 2009-12-27 15:47:26

あらすじ 主人公は趣味も特技もとくにないふっつーの中学生:田中幸雄、通称・コユキ。このコユキ、ある日偶然道で出会ったヘンな犬を助けたことにより犬の飼い主である「あの男」に出会ってしまう。助けた犬の名前は「BECK」。沖縄出身のアイドル「国吉ちえみ」を最高の音楽と信じて疑わなかったコユキが、全米のカリスマバンド「ダイイング・ブリード」との衝撃的な出会いによって生活の中の何かが変わっていく…。

備考 単行本はKCDXから発売。

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BECKのレビュー

点数別:
1件~ 5件を表示/全53 件

8点 稲崎さん

小市民でしかないコユキが、魑魅魍魎うろつくバンドや芸能界、外人勢、ネットスラングを使うなら「勝ち組DQNリア充」の世界で揉まれながら成長していく姿はとても素晴らしかった。
性格の悪い敵役、小物、極悪人は多くいたが、そんな彼らもコユキ達の音楽は認めていた点も良かった。
音楽を知らない人でも楽しめるので、オススメしたい一作。

ナイスレビュー: 3

[投稿:2011-12-10 02:58:56] [修正:2011-12-10 02:58:56] [このレビューのURL]

9点 zeebra2001さん

誰しも思春期や、卒業間近になれば一度は思う「自分の人生はこれでいいのか?」。
極端な話、音楽に興味が無い人は何故主人公が周りに振り回されながらも、ギターを
覚えて世界に名高いバンドのボーカリストとして成長するのか理解出来ないと思います。
しかし、これは純粋な王道少年漫画です。努力すれば、報われるかも知れない。だけど
才能があっても社会に認められないバンドが現実世界にはごろごろいる。そんな中で
チャンスを勝ち取って、自分たちが作りたい物を目指す生き様は読者の心を離さないと
思える程、この漫画は構成力が凄まじいです。最初はキャラクターの造形はお世辞にも
上手いとは言えませんが、音楽を漫画で表現するのに「詩」や「擬音」は必要ないという
事を教えてくれました。どうやったかと言うと「音符とコマ割」を巧みに使い分ける事で
ライブの臨場感や一体感を演出する技法が、めちゃくちゃ上手いんです。確かに、普段
友達とミュージシャンのライブへ行く人や楽器が弾けてバンドやっている人にとっては
「リアル」とは感じないかも知れません。だけど、このBECKが凄いのが全然音楽が興味
無くて、むしろ嫌いだった自分や周りの友人をハマらせる程、魅力なストーリー展開や
伏線だった事、更に音楽の専門知識や歴史を分かり易く伝えているところが最高得点で
ある10点に近い数字を叩き出したのかと思います。唯一残念だったのが、アメリカ進出
してイギリスに渡るまでの経緯がちょっとダラケてしまった感じです。笑いあり、泣きあり、
新鮮味ありの三拍子揃った傑作です。最後に、画力も10巻まで読むと上がっており、特に
日本でのライブツアーは凄い名場面と台詞がたくさん用意されているので、興味がある方は
是非一度読んでみて下さい。

ナイスレビュー: 3

[投稿:2010-04-06 03:11:28] [修正:2010-04-06 03:29:06] [このレビューのURL]

10点 パンダマンさん

 絵の迫力や大きいコマワリで音楽の表現に成功した良作音楽マンガ
 強い悪役が出てきて、主人公達は弱者だけど才能と結束で乗り切るというコテコテサクセスストーリー少年漫画なんだけど、そんな事は感じさせないのは、題材と絵の迫力だと思う
 コテコテな分ハマリやすく面白い

 多くの男性漫画家がステレオタイプな女性像しか描けない中、この作者は生きた女性が書ける数少ない男性漫画家だと思う
 なので、恋愛マンガとしても、それなりに成功している
 作中で少女マンガがよく出てくるところから、よく少女マンガを読んで研究してるんでしょうね

 追記
 ただの音楽サクセス漫画として読んでて少し後悔した。
途中で飽きた人もこれは最後まで読んで欲しい。成功したから良かったねという漫画ではなかった
 昔、宮崎駿監督がなんで映画を作るのかというのを書いていた本があった。自分が何かを見て受け継いだものを次の世代に渡すため、その為にアニメを作っていると言っていたのに感銘を覚えたものだ
 BECKもそういう漫画だった。伝えたいから歌う。受け継ぎたいから歌う。そういう流れが一つの大きな力となっていく話だった。
 なので何かを感じ取りたいという感覚というのかな?。なんとも表現しにくいけど、そういう受容体がないとただの音楽サクセス漫画となるが、受容体がある人にはかなりの感動が待っていると思う。作者は受け継いだバトンを次に渡すために今までがんばって書いてきたんだな。感動した

ナイスレビュー: 3

[投稿:2006-11-27 03:55:39] [修正:2009-03-08 03:10:54] [このレビューのURL]

9点 gundam22vさん

音楽漫画最高峰という評も多い名作。主人公ユユキが歌うシーンの表現と迫力が評判ですが、使いどころは意外に抑えているところに工夫を感じます(他の演奏者やユユキはギターのみというシーンも多い)。
音楽漫画としてのウンチクは説明がほぼないですが、音楽の魅力など本質は伝わって来ます。比重としては青春漫画な感じですが、ギャグが笑えるように基本明るいのが特徴。友情(良い奴が多い)、恋愛(ヒロインがかわいい)、グッと来る話を混ぜながら(苦しい中支えてくれる人達には特に感動)、話を展開して、34巻の長編ですが熱量は維持して、綺麗に収束させましたと思います。
サクセスストーリーながら他作品にはそうそうないほど、苦労や失敗が目立ち、最後の大成功に説得力がありました。連載中なら中だるみ的に感じたかもしれない下積みだったので、完結後一気読みで良かったなと思います。要因である業界のリアルみたいなのは、現在はステマという言葉があるほどより増している感じなので、良いところ突いてるなと思いました。
気になったのは序盤はさすがに絵に癖以前に下手さが目立つのと(次第に最後まで向上する)、話は綺麗に終わったもののエピローグをキャラ立ちしていた脇キャラ達中心にもっと見たかったですね。このサイトでも既に高い評価ですが、自分も一票を投じたいと思います。一昔前の作品ですが、現在でも十分読むに値する作品です(むしろ一気読み出来るのが大きい)。


ナイスレビュー: 2

[投稿:2016-09-28 01:53:09] [修正:2016-09-28 01:53:09] [このレビューのURL]

9点 一般人さん

漫画故の感動がある作品。
当然声なんかないから、読んでる人の中にそれぞれの「シスター」とか「Devil's Way」がそれぞれの「BECK」で再生される。
全員で一つの曲を練り上げる過程や、途中いろいろある苦難、音楽の力というものを筋に作った少年漫画の名作だと思う。
余談だけど想像がこの漫画の素晴らしさをさらに引き出したから、アニメとか実写化もして欲しくなかった。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2011-03-18 15:59:03] [修正:2011-03-18 15:59:03] [このレビューのURL]

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