孤高の人のレビュー
6点 朔太さん
他人と喜びを共有できない孤独の人って、世の中にいますよね。
そんな人間がハイテンションになれるクライミングを見つけて、
オンナよりも金よりも魅力ある世界にのめり込んでいく主人公です。
恩人や数少ない友人とも離別があり、トップクライマーを目指す
チームメンバーとの交流に目覚める話かと読み進めますが、
全くその逆でした。
クライマーは名声や金から背を向ける人種かと思いきや、
俗世にまみれた欲物や我欲の世界だったという展開で
サプライズがありました。
命を懸けて挑戦するクライムの世界は、本当にそんなもの
なのか疑問もありますが、人間同士が関わりあう以上、
その世界はやはり俗世と変わらないのかも知れません。
そんな意味では、孤高の人という表題には、とても違和感が
ありました。孤独の人の間違いではないかと。
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[投稿:2017-11-22 18:00:33] [修正:2017-11-22 18:01:15] [このレビューのURL]
7点 gundam22vさん
「岳」、「神々の山嶺」と並んで三大登山漫画と呼んで良い作品だと思います。この作品の抜けているところは画力です。現代的で初期から上手くて、途中からは画集レベルになっています。これは登山漫画としてはかなり重要なところかと。三大漫画の中で登山の技術論は巻末に用語解説があるように一番詳しいのではと思います(後半は減って来ましたが)。ストーリーは史実人孤高登山家加藤文太郎を主人公として、現代に彼が産まれたら的にアレンジした感じです。タイトル通りかなり暗い作品ですが、惹きつけられるものがあり、話題も現代だからこその時事が盛りだくさんで先が気になり、読むスピードが速くなりました。
欠点としては時系列が分かりにくいかなり癖の強い表現が多いです。序盤は良い意味で王道的なんですが、すぐに周囲人物に不快・善人っぽいのに一転堕ちてしまう人に溢れて、主人公が孤高どころかいじめ、振り回されている可哀想な人に見えてしまうことですね。「岳」の主人公三歩の方が泰然としてよほど孤高の人ではありました。この辺が人によっては途中で切ってしまってもおかしくないとは思いました。しかし、後半から主人公の理解者も出てきて、作風的にもある程度丸くなったなとは思います。結末も史実とは違いますが、アレンジ舞台設定なので許容出来る加藤文太郎という人物に思いを馳せさせるものでした。
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[投稿:2015-05-22 01:06:57] [修正:2015-05-22 01:22:51] [このレビューのURL]
4点 デビルチョコさん
途中から著者の単独作品になりましたね。
まず登場人物達に対して、1人も好感を持てるキャラがいませんでした。
最初は良い人キャラが、突然真逆のキャラになったりする。
ストーリー展開もよく分からない。
それでも最後まで読めたのは、画力が凄まじく良かったからです。
それだけでした。
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[投稿:2015-02-13 09:34:48] [修正:2015-03-09 22:00:08] [このレビューのURL]
6点 kikiさん
画力は凄い。口数が少ないと言うか会話下手な主人公の表現としてセリフが少なく絵で語ろうとしているのはピッタリだと思う。登山の合間に挟まれる幻想はいいとして、過去と現在を混在させ過ぎて読みにくいのが残念。もう少しプロットを上手く組んでもらえると傑作なのになぁ。
あと周りのキャラクターが色々唐突すぎる。え?で?と思う人が多過ぎ。
個人的には原作に沿ったラストが良かったなぁ。描いてて主人公に救いを与えたくなったんだろうけど、じゃああの山の神との会話はなんだったんだ!と思えてしまって。
山の美しさ、クライミングの過酷さ、山に取り憑かれる狂気さは素晴らしい。
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[投稿:2014-07-01 12:08:10] [修正:2014-07-01 12:08:10] [このレビューのURL]
6点 三助さん
あれは何だったのかという点が非常に多い。
主人公の前の高校でのエピソードは結局何だったのか。
そこで結果的に死なせてしまった同級生や
その同級生に瓜二つのソロクライマーの少年はどこへ?
(一応終盤にこっそり出てきますが)
クライミング部のマネージャーは変貌しすぎだし、
元同級生の不良もあれはちょっと・・・
前半と後半でかなり雰囲気が変わります。それでも面白いと思いますが。
画力が凄まじく、表現がかなり特徴的なので、絵だけで楽しむのもありです。
登山用語正直よく分かりません。
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[投稿:2013-12-25 00:03:29] [修正:2014-04-25 02:12:08] [このレビューのURL]
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