ホーム > 青年漫画 > 週刊ヤングジャンプ > 孤高の人

6.35点(レビュー数:17人)

作者坂本眞一

巻数17巻 (完結)

連載誌週刊ヤングジャンプ:2007年~ / 集英社

更新時刻 2012-05-15 20:17:24

あらすじ 孤独な青年・森文太郎は転校初日、同じクラスの宮本にけしかけられ校舎をよじ登ることに。一歩間違えば死んだかもしれない、だが成し遂げた瞬間の充実感は、今までになかった「生きている」ことを確かに実感するもの…。文太郎はクライミングへの気持ちを加速させはじめた――!!

備考 同名の小説(作:新田次郎)を漫画化した物だが、内容は幾らか異なる。途中までは鍋田吉郎、高野洋が原作を担当していた。最後の4話のみ月1連載。

シェア
Check

孤高の人のレビュー

点数別:
1件~ 5件を表示/全17 件

7点 polojoさん

[ネタバレあり]

ノンフィクション小説をもとを現代風にアレンジした漫画です。

もう一言でいって絵が上手です。特に山などの自然のコマの完成度はとても週刊連載でできるものとはおもいません。

同時期にビッグコミックオリジナルで、『岳』という登山漫画がありましたが、雰囲気は全く違います。『孤高の人』は、山に取りつかれたような男たちが山に登ります。山という麻薬に侵された中毒者のような雰囲気さえします。もはや、喜びなどや爽快感などを求め山に向かうのではないのです。

山の自然の残酷さと美しさは、一見の価値ありですが、多分これを見てアルピニストを目指す若者はいないでしょうね(笑)おすすめです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2013-05-15 23:40:26] [修正:2013-05-15 23:40:26] [このレビューのURL]

7点 森エンテスさん

1人の孤高の天才登山家を描いた作品で、序盤はマンガらしいマンガだったのが、中盤以降は完全に雰囲気漫画となり、読者の選別が行なわれます。

ハマった読者には至高の作品となったことでしょう。
曽田正人と天才の定義はいっしょですが、こちらの方がリアルです。

とにかく、絵があり得ないくらいに上手いです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-12-28 21:44:56] [修正:2011-12-28 21:44:56] [このレビューのURL]

8点 Couchさん

最近はこれのためだけにヤンジャン読んでるといっても過言じゃないぐらいです

まず絵がすごい。単にリアルなだけじゃなく、山を囲む自然の壮大さ、ヒトの醜さ、それに悩む主人公の心理描写………週刊でここまで描きこめるのはただ「凄い」の一言です

ストーリーも、友情や絆がもてはやされる今、あえて逆らうかのように、主人公がどんどん孤高への道へ進んでいく……
このまま独りの道を行き続けるかはまだわかりませんが、今後の展開が気になる作品の一つです。

クライミングに詳しくないひとでもきっと楽しめる作品だと思いますよ

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-04-19 13:25:40] [修正:2009-04-19 13:26:30] [このレビューのURL]

6点 朔太さん

他人と喜びを共有できない孤独の人って、世の中にいますよね。
そんな人間がハイテンションになれるクライミングを見つけて、
オンナよりも金よりも魅力ある世界にのめり込んでいく主人公です。

恩人や数少ない友人とも離別があり、トップクライマーを目指す
チームメンバーとの交流に目覚める話かと読み進めますが、
全くその逆でした。
クライマーは名声や金から背を向ける人種かと思いきや、
俗世にまみれた欲物や我欲の世界だったという展開で
サプライズがありました。
命を懸けて挑戦するクライムの世界は、本当にそんなもの
なのか疑問もありますが、人間同士が関わりあう以上、
その世界はやはり俗世と変わらないのかも知れません。

そんな意味では、孤高の人という表題には、とても違和感が
ありました。孤独の人の間違いではないかと。


ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-11-22 18:00:33] [修正:2017-11-22 18:01:15] [このレビューのURL]

7点 gundam22vさん

「岳」、「神々の山嶺」と並んで三大登山漫画と呼んで良い作品だと思います。この作品の抜けているところは画力です。現代的で初期から上手くて、途中からは画集レベルになっています。これは登山漫画としてはかなり重要なところかと。三大漫画の中で登山の技術論は巻末に用語解説があるように一番詳しいのではと思います(後半は減って来ましたが)。ストーリーは史実人孤高登山家加藤文太郎を主人公として、現代に彼が産まれたら的にアレンジした感じです。タイトル通りかなり暗い作品ですが、惹きつけられるものがあり、話題も現代だからこその時事が盛りだくさんで先が気になり、読むスピードが速くなりました。
欠点としては時系列が分かりにくいかなり癖の強い表現が多いです。序盤は良い意味で王道的なんですが、すぐに周囲人物に不快・善人っぽいのに一転堕ちてしまう人に溢れて、主人公が孤高どころかいじめ、振り回されている可哀想な人に見えてしまうことですね。「岳」の主人公三歩の方が泰然としてよほど孤高の人ではありました。この辺が人によっては途中で切ってしまってもおかしくないとは思いました。しかし、後半から主人公の理解者も出てきて、作風的にもある程度丸くなったなとは思います。結末も史実とは違いますが、アレンジ舞台設定なので許容出来る加藤文太郎という人物に思いを馳せさせるものでした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-05-22 01:06:57] [修正:2015-05-22 01:22:51] [このレビューのURL]

PR


<<前の10件
1234

孤高の人と同じ作者の漫画

坂本眞一の情報をもっと見る

同年代の漫画

週刊ヤングジャンプの情報をもっと見る