愛しのアイリーンのレビュー
7点 kikiさん
魂が削られる作品。
田舎の山奥に両親と住むパチンコ屋勤めの42歳の主人公岩男は妻も彼女もいないパッとしない人生を歩んでいて、職場でのほのかな恋愛をキッカケに嫁を求めてフィリピンに見合いに飛び立つ。そして連れて帰ってきた若いフィリピーナ、アイリーンとの間にはもちろん愛なんてなく…。
約20年前の作品だけど今でもこんな世界ありますよね。
現実にありそうな設定をデフォルメされた強烈なキャラクター達によってすごい展開になっていく、一度読んだだけでも忘れられない物語。
やっぱすごいわ新井英樹。
それぞれのエゴがどんどんぶつかって、皆が不幸になっていき読んでて胸が痛くなるけど引き込まれて最後まで一気に読んでしまいました。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2013-09-03 21:52:46] [修正:2013-09-03 21:52:46] [このレビューのURL]
7点 cheBさん
できれば漫画でも見たくない展開。
人生で一番自分が避けてきた展開。
読めない展開。
のオンパレードでね??笑うしかありませんでした
オーバーすぎる描写だけど、岩男の家みたいな家族、結構いそうだし。
絶対関わり合いになりたくないけどwww
でもラストが好きです。女ってたくましいっていう真実。
それが現実。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2012-02-20 14:48:47] [修正:2012-02-20 14:48:47] [このレビューのURL]
7点 DEIMOSさん
愛という言葉を借りて、人間のダークサイドを描き出した欲望丸出し漫画。
もうなんかね、とりあえず汚い。えげつない。勢いだけ。
読んでいてとにかく疲れる。心地悪い。
しかし、読み続けてしまう。のめり込んでしまう。
これが、新井英樹の力。もはや麻薬。計算というよりは暴走で描かれた故の愛おしさ。
不必要な性描写は、同人誌か、と思えるほど。
しかも、キャラクターがみんな不細工なのは新井作品の共通点。
かわいい萌えキャラなんて描いているけど、鏡を見てみなよ、現実のお前の顔なんて所詮こんなもんだよ、と言わんがばかり。
汚さを描き続けることで、かえって、その中に光る「愛」の美しさが強調されるというコントラストの妙。
岩男の人生を誰が否定できるというのだろう?
20年後、自分が岩男になっていないという保証がどこにあるのだろう?
本当は決して笑えない内容なのだ。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-03-21 20:30:02] [修正:2011-03-21 20:30:02] [このレビューのURL]
7点 kenkenさん
新井漫画の中でも最も「性」を前面に押し出した作品
ドギツイなんてもんじゃない
プロレスのような色気の欠片もない動物じみたSEXがこれでもかと描かれる。どいつもこいつも情欲むき出し。でもすごく人間らしい
血反吐ゲロ下痢糞をぶちまけたような漫画。読んでて胸焼けした
壮絶の一言
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2008-07-16 11:35:30] [修正:2008-07-16 11:35:30] [このレビューのURL]
5点 まれらさん
利己主義むき出しの人間模様を、美化することも卑下することもなく描いている。読んでいて辛くて息苦しい展開が多く、いつかは明るい展開が待っているかと思って読み進めたが、辛いままで終わってしまった。
誰一人救われないままの終わり方も陰鬱で残酷であり、むしろ悲惨さがこれで終わってくれるという安心感さえ与えるほどだった。
しかし忘れられない漫画であることは確かである。人の心を揺り動かすのが名作であるなら、やはりこの作品も名作と言えるだろう。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2008-02-03 00:58:13] [修正:2008-02-03 00:58:13] [このレビューのURL]
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