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6.73点(レビュー数:19人)

作者福本伸行

巻数5巻 (完結)

連載誌週刊少年マガジン:2000年~ / 講談社

更新時刻 2012-08-21 12:48:14

あらすじ 殺人の罪を押しきせられた少年、涯は刑務所に入れられてしまうのだが、その刑務所の人間たちが異常な仕打ちをしてくる中で、涯は孤独な戦いを強いられる羽目に…。

「孤立せよ…
人間は…
世界が…
バラバラに…
バラバラになれと…
まかれた種だっ…!
孤立せよ…!」

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無頼伝 涯のレビュー

点数別:
1件~ 5件を表示/全19 件

7点 ネル・サンスさん

そうですか…打ち切りですか…そんなに嫌いじゃないですよ。伝えたいことは十分理解できたし。少年雑誌でやらなければもっといい作品に昇華できただろうに。と思ったが、案外上手にまとめられているのでOK。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2008-04-07 22:31:55] [修正:2008-04-07 22:31:55] [このレビューのURL]

7点 DEIMOSさん

福本作品は、出鼻にハイスピードで飛ばして後半gdgdになるというのが定番であるが、この作品に限っては、その短さゆえか尻上がりに面白くなっていったと思う。

「孤立する主人公(少年)像」は、少年誌の王道とは反しているのだが、極稀に描かれることで、強烈な共感を残していくケースがある。
というのも、少年は誰でも、「みんな仲良く楽しく生きていけるわけもない」、ということを肌で感じているからである。

反抗期の少年には特に共感できる主人公像ではないだろうか。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2008-02-16 01:10:14] [修正:2008-02-16 01:10:14] [このレビューのURL]

8点 朔太さん

1年未満で連載が打ち切られることとなり、福本氏
自身も「読者の心情を読めず、不人気の末に打ち
切られた失敗作である」と認めたらしい。
しかし、ギャンブル、ゲームをテーマに置いて
面白さを出した他の作品との違いを際立たせた
結果になって、良かったのではないでしょうか?

絶望的な状況に身を置いても、決して諦めず冷静に
打開策を講じていくサバイバル漫画としての
切り口をむしろ重点的に展開した感じです。
さらに、他作品でも見られる福本氏の社会的矛盾や
ヒエラルキーに対する怒りがいつも以上に冴え渡っています。

例えば、4巻で少年達だけの会話で語らせます。
「拘束されている訳でもない環境で、喰えて寝れて
適当に遊べて、なんであんなに苦しかったのか?」
「それは夢が叶っていないから、あるいは夢が
見つかっていないからじゃないのか」
「ミュージシャンやタレントが煽ってくる夢、明日、
あきらめないで、という今の時代に蔓延している夢を
追うことは最高って価値観がそもそもおかしい。」
「夢といえば聞こえが良いが、要するに本人の欲だろう。
欲ってのは、適度に達成されなければ、困ったことに
毒や苦しみに転化する。」
「したがって、これだけ夢を欲する時代なのに、
いつまでもこの世界は夢があふれた世界にならない。
むしろ逆に毒が満ちてくる。」

簡潔にまとめたつもりでも長文になってしまう
上記の文章を平気で漫画にしてきます。
福本氏には相当の主張が溜まっているように見えます。
因みに、結論として「欲しがらないこと、が幸福だ」と諭します。
決して暴論ではなく、ある意味でサンデー教授の哲学
教室のような面白さが醸し出されており、最高ですね。

福本作品は概ね失敗がなく、安定した品質を維持して
いますが、これも良作でした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2020-08-06 07:22:08] [修正:2020-08-06 07:22:08] [このレビューのURL]

6点 デビルチョコさん

打ち切りになったのが残念。

作品として言いたい事は分かり易かった。
もう少し連載出来たら、院内でのシーンや、
脱獄方法の作戦を練るシーン等、色々とストーリーを広げれたと思う。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-02-15 12:44:18] [修正:2015-03-25 12:14:21] [このレビューのURL]

8点 gundam22vさん

打ち切りかつ作者本人が失敗作扱いしている作品なので読むのを避けていましたが、少年誌向きじゃない話だから打ち切られたとしか思えないほど話は面白いです。今ままで読んだ福本作品の中では後半に盛り上がって綺麗に終わったという多くない作品。確かに前半はややテンポ悪いなと思ったところはありましたが、一気読みだとそんな気にならず、主人公の生い立ち・考え方に厚みや説得力を持たせるために必要なパートでした。世論(というか主にマスコミに)で厳罰化ばかり求められている少年法の暗部(少年側にとって)にスポットを当てているところに重みがありましたし(それが人間学園のゾッとする正体に繋がる)、立ち向かう孤高の主人公には共感が持てました。ギャンブルなど一切ないですが心理描写の迫真さ、展開のスリリングさ、独特の福本節などは健在です。現在は大漫画家だけに「遅い?引き伸ばしている?」とも言われてもいる作者ですから、この漫画はこれから再評価されて欲しいと思ったりもします。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-12-27 16:26:37] [修正:2014-12-27 16:26:37] [このレビューのURL]

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