「電光石火」さんのページ

総レビュー数: 88レビュー(全て表示) 最終投稿: 2008年04月12日

 休みの日、半日かけて読破しました。
最終巻だけは少し評価できないけれど、それ以外はパーフェクト。

 漫画のところどころにあるメッセージにチープさを感じないし、真剣に考えさせられるような内容。
トシの母のエピソードで一気に引き込まれた。後半のトシの父の演説も良かった。

 全てのメッセージにわざとらしさがない。ただ語るだけなら誰でもできるけれど、作者は漫画の中でメッセージに込められたものを再現した上で語っているからだと思う。

 残酷描写があるが、いろいろな漫画を読んでいると特に気にならない。他にもただ残酷なだけの漫画はいくらでもある。大量殺人というテーマを描くには必要不可欠でもある。現実にそういう残酷な殺され方をしている人もいるだろうし、この漫画は一つの大きな架空の事件の、ドキュメントとして見てほしい。

 犯人・警察・加害者の親、色んな視点から描いている点からしてもドキュメントと言えると思う。


 ただし最初に言った最終巻を除けば。
 それまでの流れと最終巻あたりの物語が違いすぎる。視点が個人個人からバードビューのように変わった。
 おそらく読者としてはトシ・モンが出てくるところを見るのが一番楽しい。だからトシがつかまってモンが行方不明になったあたりで、物語は収束に向かうべきだったように思う。

 そのあとの世界情勢だとかそのあたりは申し訳ないが少し流し読みしてしまった。あとヒグマドンという設定はこの物語に必須だったのだろうか?

 さまざま思うことはあるけれど、全体を通して素晴らしい作品であることは間違いない。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-04-20 22:02:04] [修正:2008-04-20 22:02:04] [このレビューのURL]

 キャラ、画力、ストーリー全て秀逸。月間連載ということもあるが、ストーリーはかなり丁寧に作られていると実感する。読んでいて全く飽きず、次の展開も気になって単行本の発売が常に楽しみな漫画。

 はっきり言って、これと言って文句のつけようがないが、たまにキャラの台詞やしぐさがさぶいときがある。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2008-04-15 20:25:18] [修正:2008-04-15 20:25:18] [このレビューのURL]

 古谷作品の世に出た順番を考えると
ヒミズやシガテラのようなインパクトはなかったと思う。

ただ彼の書くサスペンス性は他の追随を許さないと思う。
ドキドキハラハラする流れ、その非日常が
日常の中に違和感なく紛れ込んでいる感じ。
リアルな作品ですね。

ヒロインが魅力的。
特に俺はこの作品のヒロインである羽田さんが好きです。
冴えない男に美人、という古谷作品によくあるシチュは、
さすがに非現実的ですが、
そこは漫画ですから、夢を見させてくれる部分でしょう。

彼の作品の中では珍しいハッピーエンド(?)
少なくとも他の作品と比較すれば遥かに幸せなエンディングだと思います。

古谷実作品を読み漁るときは、
おそらく最後に読むべきだと思います。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2008-04-12 22:07:14] [修正:2008-04-15 19:51:43] [このレビューのURL]

 読者の心を揺さぶる精神世界を描くのは、作者の画力なくしては不可能。他の作者には絶対に真似のできない漫画。

 最初は少しばかり展開の遅さが気になったが、漫画の面白さは「動」だけでなく「静」でも表現できるということに改めて気づかされた。

 今連載が最も楽しみな漫画の一つ。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2008-04-15 19:42:15] [修正:2008-04-15 19:50:16] [このレビューのURL]

 まず、設定が面白い、そしてこの先何が待ち受けているのか分からないという、雰囲気を楽しむ漫画だと思う。まんまと作者の作った世界にハマり、恐怖も感じた。

 エンディングで評価が分かれるようだが、主人公たちが問題を解決したり登場人物が死んでしまったりするよりよほどリアルで、印象的だと思った。

 主人公が東京にたどり着いた時には思わずじーんときた。8点。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-04-15 19:13:37] [修正:2008-04-15 19:13:37] [このレビューのURL]

8点 BECK

[ネタバレあり]

 グレイトフルサウンドのシーン。
今まで漫画を読んできてあそこまで鳥肌が立ったシーンはないかもしれない。音楽を題材にした漫画は素人からしても難しいのではないかと思われるが、音楽をやっている感動をリアルに感じさせるハロルドには脱帽。

 コユキと真帆のカップリングもすごく魅力的で、なんだかうらやましいなと思ってしまった。見ているとなんだか胸が苦しくなったりする。苦笑

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-04-12 22:25:22] [修正:2008-04-13 00:24:42] [このレビューのURL]

芸術祭参加作品のような綺麗な漫画。
世界設定や背景に手が込んでいるし、キャラも魅力的。

ストーリー性のなさに批判の声があるようだけど、
それを差し引いても全体としては美しい。
人に勧めることのおおい作品です。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-04-13 00:05:27] [修正:2008-04-13 00:05:27] [このレビューのURL]

 短いけれど心にずっしりくる深い作品。読んだあとの余韻がかなり残るストーリー。

 雰囲気も好きだし、荒いながら温かみのある絵柄も好印象。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-04-12 23:55:22] [修正:2008-04-12 23:55:22] [このレビューのURL]

 9点をつけるかどうか迷った。
いわゆるスポーツものだが、野球に詳しくないと描けない漫画で、野球好きにはたまらない。

 それぞれのキャラも魅力的に描かれているし、(何故だか腐女子人気が高いのが少しアレだが…)心情描写も細かくていい。負けたチームの選手が泣いているシーンでは思わずもらい泣きしそうになってしまう。

 作者のほかの作品もかなり秀逸なのでオススメ。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-04-12 23:53:48] [修正:2008-04-12 23:53:48] [このレビューのURL]

 それぞれのストーリーごとに作者のテンションの高低差が如実に現れている作品。力を入れているストーリーは伏線も緻密だし、人間模様の描き方も素晴らしい。

 ただ、その場その場で思いつきで物語を作っているのではないかと疑わしい部分も多く、キャラクター一人一人の魅力としては過去の作品である幽☆遊☆白書のほうが勝っているように思う。

 それでも先が気になってしまうのが富樫作品。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-04-12 22:40:31] [修正:2008-04-12 22:40:31] [このレビューのURL]

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