「レト」さんのページ

総レビュー数: 45レビュー(全て表示) 最終投稿: 2008年04月26日

恵まれた境遇の高飛車で計算高い主人公と田舎育ちで夢に真っ直ぐなライバルという逆転の構図が面白い。ただ、恋愛描写が稚拙で評価を著しく下げてしまう。主人公二人のキャラもわかり易く成長を遂げていってはいるものの、デフォルトでの好感度の悪さを覆すには至らず。あと、漫画業界のリアルさに引き換え、声優業界の悪い意味でのステレオタイプな描き方はどうにかならないものか。
追記:タント以降の展開はもはや見るに耐えない。デスノートにも言えることだが、作者は引き出しが少ないようで引き伸ばし展開になると途端にボロが出始める。特に七峰編は作者のネットに対する悪感情が透けて見えるエピソードでご都合展開がとにかく目立つ。作者が手前勝手な主張のために作品を利用するようになってはもはや救いようがない。名作「G戦場ヘヴンズドア」と比べようとしていた人は当時の自分を恥ずかしく思うのではないだろうか。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-01-05 19:55:49] [修正:2011-03-16 21:25:25] [このレビューのURL]

これまで読んだ短編集の中でも本作は上位に入ります。F先生の鋭い先見性と観察眼、アイロニーが盛り込まれほのぼのとしたタッチも作品のテーマをシンプルに浮き彫りにしています。当時から鋭い切り口を持ったSF作品は手塚治虫を始め数多く存在しますが、わかり易さと時代を越えた普遍性では随一だと思います。特に倫理観を扱った作品が好きです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-11-09 12:58:46] [修正:2011-03-03 01:16:16] [このレビューのURL]