「レト」さんのページ

総レビュー数: 45レビュー(全て表示) 最終投稿: 2008年04月26日

作風自体は紛れもなく変わらぬジョジョなんですが、過去作に比べて大きく勢いが落ちた印象は否めません。

ラスボスもストーリーの着地点も不明なまま進むため読者を引きつける推進力に欠け、一つ一つのエピソードもぶつ切り感が強く全体的にダラダラしてしまっています。なにより過去作に比べて演出の力強さが失われているのも没入感を削ぎ、ダラダラしたエピソードの羅列という印象を助長しています。
康穂の過去が明かされ徐々にキャラクターの繋がりは見えてきましたが、それも18巻になってからなので終わるまでに更に17巻はかかりそうですね・・・

長期連載ゆえのグダグダ感は6部の時点で既に見られましたが、本シリーズではそれが更に酷くなっている感じで今一つ楽しめません。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2018-03-17 22:55:28] [修正:2018-03-17 22:56:41] [このレビューのURL]

メイド喫茶という馴染みの薄い別世界で繰り広げられる客との掛け合いは新鮮で序盤の職場に馴染んでいくまではそれなりに面白いです。
蜂矢と愛理のエピソードは切なく一番印象に残りました。
ただ、肝心の主人公の千代子が精神的に未熟すぎて最後まで共感出来ませんでした。そのため、メインエピソードともいえる鳥取との恋愛も応援する気になれず白けてしまったのが痛いです(そもそも、異性として意識してもらえないから専属メイドになるという発想が気持ち悪い)。灰音の兄から鳥取を庇うシーンも本来ならグッとくる展開のはずなのに、千代子の主張が幼稚すぎて逆に兄のほうが正しいと思ってしまいました。せっかく、鳥取は弱者としてそれなりにリアリティの感じられる造形になっていたのにこれはもったいなかったです。
加えて灰音と兄もバックグラウンドの描写が多い割に何がしたいのか最後まで掴めませんでした。あるみの結末もハッキリ言って消化不良です。千代子のエピソードばかりに注力しすぎて他が若干おざなりになっていた印象です。
また、上記の専属メイドといい緊縛ネタといい、エロゲーまがいのシーンを強引にねじ込んでいたのも違和感を強くしていました。
一見、丁寧な作りながら素直に楽しめない要素が多すぎて残念な作品でした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-11-11 21:10:25] [修正:2011-11-11 21:12:47] [このレビューのURL]

5点 HAPPY!

全体を通してあまりにも不快な「タメ」を作りすぎたために肝心の「カタルシス」が目立たず綺麗に爽快感を残せなかった構成の失敗例とも言える作品。
また、テニスの描写も表層的な上に試合の演出がどれもワンパターンで、作者のテニスへの知識や思い入れの乏しさが伝わってきてしまうのはスポーツ漫画としてはかなり物足りない。
綺麗にオチないという意味では浦沢直樹の作家性がよく現れている凡作。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-11-22 19:57:01] [修正:2010-11-22 19:57:01] [このレビューのURL]

ギャグはそれなりに面白いがシリアスパートは平凡でよくある娯楽漫画といったところ。
悪役の動機自体はシビアなものである一方、死者が一人も出ないなど全般的に毒気のない人間讃歌なので空気を読まないパロディも含めてどうしても安い印象を受けてしまう。
ドラマの物足りなさの一つとして挙げられるのが主人公の表層的な設定。努力でトップクラスまで登りつめたという設定だが、言葉で語られるのみで努力している具体的な描写がないため結果的に単なる天才キャラになってしまっている。
そこそこ楽しめる作品ではあるが、記憶に残るような佳作ではないと思う。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-10-21 22:45:28] [修正:2010-10-21 22:45:28] [このレビューのURL]

井上雄彦の水墨画調の作画やキャラクターの哲学によって築かれる独自の精神世界に芸術的価値があるのは誰もが認めるところだろう。
しかし、小次郎編以降はややダレ気味であり迷走している印象すら受ける。「イノセンス」などのこの手の哲学的な作品にはありがちだが、語るに落ちてストーリーの趣旨を時々見失ってしまっているのだろう。正直、現時点では『ベルセルク』と本作、どっちが面白いかと聞かれれば「ベルセルク」と答える。
追記:最近のグダグダぶりがあまりに酷すぎるため減点。
元々、連載自体が不定期でただでさえ読者を待たせているのにこのクオリティは救いようがない。話をまとめるどころかどうでもいいエピソードばかり描いている。
公式HPの読者を舐めたような釈明といい、作家としては冨樫先生より質が悪いかもしれません。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-05-19 07:40:46] [修正:2010-10-06 16:34:16] [このレビューのURL]

人情路線を狙っていけばまだ可能性の見える作品ではあるが、バトル描写は完全に見栄え重視の軽薄なものになってしまっている。細かい設定も十分に整理されておらず、現時点では「人気取り」が透けて見える未熟な作品。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-11-06 14:07:01] [修正:2008-11-06 14:07:01] [このレビューのURL]

5点 ZETMAN

SF色を前面に打ち出しているためかストーリー展開があまりにも遅い。主人公たちの目的が明示されていないのも話の緩慢さに拍車を掛けている。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-11-06 13:57:35] [修正:2008-11-06 13:57:35] [このレビューのURL]