「レト」さんのページ

井上雄彦の水墨画調の作画やキャラクターの哲学によって築かれる独自の精神世界に芸術的価値があるのは誰もが認めるところだろう。
しかし、小次郎編以降はややダレ気味であり迷走している印象すら受ける。「イノセンス」などのこの手の哲学的な作品にはありがちだが、語るに落ちてストーリーの趣旨を時々見失ってしまっているのだろう。正直、現時点では『ベルセルク』と本作、どっちが面白いかと聞かれれば「ベルセルク」と答える。
追記:最近のグダグダぶりがあまりに酷すぎるため減点。
元々、連載自体が不定期でただでさえ読者を待たせているのにこのクオリティは救いようがない。話をまとめるどころかどうでもいいエピソードばかり描いている。
公式HPの読者を舐めたような釈明といい、作家としては冨樫先生より質が悪いかもしれません。

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[投稿:2008-05-19 07:40:46] [修正:2010-10-06 16:34:16]