「コステロガーデン」さんのページ

総レビュー数: 225レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年06月12日

これぞ漫画!好感度抜群の主人公!

全33巻と長めですが、実際読んでみるとそんなに長い感じはしません。
その理由はシナリオのセンスと構成力のたくみさにつきると思います。
物語全体をみても、ダラダラしたところはさほどなく、
エンディングへ向けて、きっちり足場を固めつつも、
全力で突っ走っている感じを受けます。

主人公の潮ととらが所狭しとあばれまわる爽快さに心踊り、
キメゼリフのひとつひとつに胸が熱くなります。
そして、潮ととらの関係がどんどん変化していくのにもジーンとさせられます。

登場する人物たちが彼等に出逢う事によってなんらかの成長をとげ、
それが後々に互いにとって大きな力となる。まさに一期一会の世界。
その多くの出逢い、いってしまえば多くの伏線が、
パズルをうめるかのように見事にはまっていく最終バトル編の展開はみごと!

最終バトルのパターンとしてよくあるのが、
いままで作品に主人公絡みで登場してきた主なキャラ達が、
「わー」っと出てきて、手助けしたり、クライマックスを盛り上げたりするパターン。
この作品でも、主人公に関わってきたキャラ達が、最終バトル編にどんどん登場してきます。
しかし、その登場の仕方がハンパじゃない。
唐突に「わー」というチープな登場の仕方ではなく、キャラひとりひとりに適切な持ち場、舞台をあたえ、
そこでエピローグ的な要素を盛り込んだ十分な存在感を示し、伏線の消化を見事に終了させているのです。
この構成力とシナリオづくりのレベルは、恐ろしく高いといえます。
こんなレベルの高い作品を読んでしまうと、
他の作品が、
「ポロリのない女だらけの水泳大会」
「王様ゲームのないコンパ」
「マリームをいれないコーヒー」(これはちょっと違うか?)
のような、物足りなさを感じてしまうこともしばしば。
それでも私はこの「うしおととら」レベルのマンガと出逢いたくて、
これからも手当りしだいにマンガを読み漁ることでしょう。。。
一期一会を大切にして。。。

◇この作品の個人的価値=全33巻+外伝1巻で 15000円也。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2005-05-29 14:06:52] [修正:2005-09-11 14:04:41] [このレビューのURL]

このマンガは燃えるゴミです。

いったい何がしたくてこの作品を描いたのか理解に苦しみます。
この作品を面白いと思う人がいるのでしょうか?そこが知りたい。
ある意味「物事の考え方が変わったりするほどの力をもった作品」
という評価もできるので9点なのか?と思ったりもしますが、
良い方向に考え方が変わる訳ではないので、危険!
世に出してはいけないマンガな気がします。
ただの人殺しマンガです。
しかもその殺しには哲学どころか理屈すら存在しません。
なんだこりゃ!
こんな作品が平気で世に出てしまう今の日本が大嫌いだ!

◇この作品の個人的価値=全3巻で マイナス国家予算也

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-09-06 21:05:26] [修正:2005-09-11 00:25:10] [このレビューのURL]

牧場を舞台にとびっきりの青春っしょ!

競馬にさほど興味のない私ですが、半信半疑で読んだところ
すっかり面白さにはまってしまいました。
たいして期待してなかったぶん、余計に面白かったです。
馬中心、騎手中心、レース中心の競馬マンガが多い中、
生産者側からみた競馬の世界というアングルは新鮮。

日常の何気ない生活の一コマをそっくりそのまま描いたような
丁寧なストーリー展開とリアルな会話のやり取りは、
他人の人生をのぞき見ているような面白さがあり、
それをぐいぐいと引き込み読ませるテクニックもすばらしいものでした。
時折見せるギャグも、同作者の作品「究極超人あ〜る」の頃に比べると
かなりレベルアップしているのを感じました。

作品全体として見せ場にインフレ感がないので、
いざ見せ場となるといやがうえにも盛り上がります。
その差がなんともいえず心地よく、
次はいつくるかもわからない見せ場に期待し、
ワクワクと待ちわびる気持ちになっていきます。

エンディングまでさほど失速させず、
また、わざとらしいクライマックスをつくらず、
日常的、現実的なストーリーを崩さずに
全26巻きっちり読ませた作者の力が感じ取れる秀作。

しいて言うなら後半のあの事件以降、
ひびきさんの魅力がなくなってしまったことが悔やまれます。

◇この作品の個人的価値=全26巻で 5200円也

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-09-06 20:23:36] [修正:2005-09-06 20:23:36] [このレビューのURL]

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