「コステロガーデン」さんのページ

総レビュー数: 225レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年06月12日

6点 トト

コミックカバーの質感が好き

週刊少年マガジンで連載されていた「トト!the wonderful adventure」の前身。
キャラも設定もほとんど同じですが、こちらの方がストーリー的に優れています。
こちらも週刊での「トト」と同様に打切りとなってはいますが。。。

「オズの魔法使い」を元ネタにしている着眼点がすごく好きです。
元ネタが自分好みのモノだと、それだけでちょっと嬉しい気分です。

◇この作品の個人的価値=全2巻で 400円也

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-11-03 15:33:34] [修正:2005-11-03 15:33:34] [このレビューのURL]

実は元ネタの宝庫だったりして。。。

この作品、基本的には格闘漫画ですが、他では見られない一種独特の「ヘンな」雰囲気が漂っています。
主人公はインパクト大のヘンな顔。(ケロロ軍曹-人バージョン)
脇を固めるキャラもヘンなやつらが多い。(でかい屁をこくふんどし野郎とか)
絵は救いようがないくらい下手。ド下手。
でも作品全体に漂っている「ヘンさ」に見事にマッチした画風。

主人公風助は「ワンピース」のルフィーを彷佛させる性格の持ち主。
泣かせに走るストーリー展開もいってみれば「ワンピース」っぽい。
忍者設定は「ナルト」のそれに近いし、戦闘シーンの見せ方もいろんなところで似たようなのを見かけます。
結構方々に影響与えてるのかな?なんて思ったりもしますが、集英社なのでどうなんでしょう?

でもセンスはとても良かったと思っています。SM覆面レスラー軍団とか(W
すごい好きでしたね。
10年振りくらいに続編の連載が始まったということで、期待しています。

◇この作品の個人的価値=全9巻で 2250円也

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-10-25 21:08:56] [修正:2005-10-25 21:08:56] [このレビューのURL]

片腕の天才漫画家が放つ次世代妖怪の数々。

「新」が付くだけあって出てくる妖怪も微妙に近代化してます。
カップラーメンの妖怪とかクリーニング妖怪とか。。。
さすがに携帯電話やハイブリットカーはでてきませんが(w

相変わらずの独特の雰囲気とクセのあるなんとも言えない味わいは、
つげ義春や水木しげるクラスじゃなきゃできない芸当のように思います。
好き嫌いのある作風ですので、嫌いな人は無理して手に取らず、
好きな人はとことんその世界に漬かって下さい。

◇この作品の個人的価値=全6巻で 1800円也

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-10-25 20:30:49] [修正:2005-10-25 20:30:49] [このレビューのURL]

はだかで抱き合う明と了

タイムスリップで時空間をめぐり、その先々でデーモンと出会うという設定。
ヒットラー、ジャンヌダルク、マリーアントワネットなど歴史上の人物との絡みが面白い。
明と了のホモっぷりが全開で、笑えるところも。
最終話が苦しくて切なくて、やりきれない思いをうまく表現していてお見事!

◇この作品の個人的価値=全1巻で 300円也

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-10-25 20:26:33] [修正:2005-10-25 20:26:33] [このレビューのURL]

原作への挑戦状!

この作品はなんといっても数多く登場するキャラの個性と
時代背景をイイ意味で無視した遊び心溢れるアンバランスな世界観だと思います。

登場人物達が身に纏う、特徴あるデザインのコスチュームは古代中国風でありながら、
しばし近未来的だったり、近代的だったりしています。
そんな個性的なコスチュームをまとった彼等の人物像もまた個性的で、
本来ならば古典的雰囲気漂う人物像を、見事アレンジし現代人に馴染み易い人物像に組み替えています。
特にセリフは各々の個性を適格に表しており、セリフだけを読んで、それが誰のセリフなのか判ってしまうくらい。
これは、キャラが多く誰が誰やらという状態になりうるこの作品を
より分かりやすくする為の最良の方法だったと思います。

そして世界観。
民衆の格好や建物は古代中国そのものなのに、
一方ではバスケでインターハイに出たことのある人間がいたり、いきなり「3分間クッキング〜!」が始まったり、
時代という枠が取り外され、ストーリーのシリアスな部分とギャグとが境界線を持たずに混在しています。
それも違和感なく見事にミックスされており、作者のセンスを感じずにはいられません。
そのアンバランスな世界観も最終的にはSF的な広がりすら見せていて、ある意味原作を超えてます。

内容とは関係ないのですが、個人的に気に入っているトコロがひとつ。
それは表紙。
全23巻、それぞれ表紙を飾る人物が異なり、
その表紙を飾った人物は必ず同巻内で活躍(当てはまらない巻も存在するが)をしているという、
この作者の遊び心にも似たこだわりが、なんとも好印象。並べると結構圧巻。

◇この作品の個人的価値=全23部で 2800円也

ナイスレビュー: 5

[投稿:2005-10-13 21:05:17] [修正:2005-10-13 21:05:17] [このレビューのURL]

アルキメデスってハンパねぇ!

この時代の歴史の知識は皆無に等しいので、
どこまでが史実で、どこまでが虚構なのか、さっぱりわかりませんが
史実いや事実だとしたら、すげえ!って感じです。

◇この作品の個人的価値=全1巻で 150円也

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-10-11 19:23:13] [修正:2005-10-11 19:23:13] [このレビューのURL]

つまらんと思いながらも先が気になってしまう。

「MONSTER」の悪いところがさらに悪化している作品。
複層的なストーリー展開は上手いし、
魅せ方も上手い。でも繋ぎ方がどうもいまいち。
整理整頓ができないのか、あえてなのかは解りませんが、
この展開の飛び方はどうも私は合いません。
それでも15巻程度で話をまとめていれば、
だいぶ絞まって、マシだったと思います。

謎が解けていくほどに、だんだんつまらなくなっていきますし、
話をひっぱるだけ、ひっぱって、期待させて、
結局その程度?というような感じがたくさんあります。
いったいあいつはどうなったんだ?という投げっぱなしの伏線も
いまだ消化どころか端っこに寄せられているものも多くありますし、非常に気になりもどかしい。

でも、12巻初版のみの「アレ」には物凄くビックリして、
一瞬、現実との区別がつかなくなったのも事実ですし、
「MONSTER」好きな人は問題なく楽しめると思います。

今後の展開と伏線の消化、終わり方で評価も変わってくると思いますが、
今の所このくらいです。

◇この作品の個人的価値=19巻までで 6000円也。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-06-14 23:13:47] [修正:2005-10-09 22:29:38] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

愛すべきダメ人間たち!

しょっぱなから、いきなり暗い展開で始まります。
でも、そこは作者お得意のギャグでそういう雰囲気を吹き飛ばしてはいますが
底辺を漂っているのは「稲中」の後半から見受けられる病んだ目でみる人生観。

この後に「グリーンヒル」「ヒズミ」「シガテラ」と続いていく作品も、
人生をテーマにした哲学的ギャグマンガという傾向ですが、
この作品は、独自の濃いギャグと人生というテーマが、他の作品に比べて
非常によいバランスを保っている感じがしました。
個人的にはこの作品以降はテーマ性が強すぎてあまり好きではないのですが、
この作品が面白いと感じる方は、「グリーンヒル」くらいまでは面白く読めるのではないでしょうか?

古谷氏のマンガを読んで、思う教訓は、
「めんどくさいから」で終わってしまうとダメ人間になるということ。
でもこれがなかなか難しい。。。

最終回での「お前がイトキンを殴るな−!」のシーンがベストでした。

◇この作品の個人的価値=全4巻で 400円也

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-10-09 22:15:45] [修正:2005-10-09 22:15:45] [このレビューのURL]

ロックとはなにか?愛とはなにか?まっすぐに問いかける。

この作品の主人公が本物のロックを求め自問自答している時を同じくして、
私も、世間がホコ天だイカ天だとワイワイ騒いでいる時期に
当然のようにバンドをはじめたひとりでした。(当時中学生)
主人公「中島」のようにロックとは何か!とか
ロックはオレのアイデンティティだ!とかいった信念や思想は持ち合わせておらず、
単純に女にモテるからという、異性を意識しまくる中学の時期ならではの動機でした。
それから4年間は、バンド活動に明け暮れる毎日で、
当初の思惑通り、とにかくモテましたし、
知らない人から声を掛けられるくらい有名にもなった時期でした。

しかし、当然のごとく全国規模でバンドブームに陰りが見え始め、とうとうブームが去っていき、
ライブや練習に使っていたスタジオが閉店したのと同時に、私もバンド活動を辞めました。
そこには何の未練もなく、その半年後に「ダンス甲子園」から火が付いた新たなブームに
ちゃっかり乗っかって、クラブへ夜な夜な通い、ダンスチームを結成して、
女子高の文化祭などで踊っていたものでした。

そんな感じで夢をかける訳でもなく、まして何の信念も思想も持たずにノンベンくらりと
バンドをやってきた私にとって、この作品は衝撃的でした。
あるシーンのセリフで「オレたちはロックが好きで、一般人はブームが好きなだけだろう。」
というくだりがあるのですが、まさしく私はその一般人だなぁと少し恥ずかしさを覚えました。

ロックという概念にストイックになって、真面目に悩みながらも実行し、継続させていく中に、
中島のアイデンティティがあり、それが妙にかっこよかったりしました。
そんな彼をささえる彼女も、すばらしくいい女性でした。
作中、彼等が演奏する「アイデン&ティティ」という曲の歌詞がたまらなくよく、
作者であるみうらじゅんに対して見る目が変わった作品でした。

◇この作品の個人的価値=全1巻で 好きな洋楽2〜3曲分也

ナイスレビュー: 1

[投稿:2005-09-23 22:26:59] [修正:2005-09-23 22:26:59] [このレビューのURL]

人間観察日記。

主人公「風子」が喫茶店で多くの人々と関わる事によって、
少しづつではありますが、自分に自信を持てるようになり、
内気な性格からどんどんかわっていく様がみてうかがえます。

ひたむきに生き、目の前にある成長という階段を、おぼつかない足取りで
一歩一歩踏み上がっていく、そんなけなげな風子の姿を
あたたかな眼差しで見つめる店のマスターや常連客の人たち。
彼等と同じ視線でこの作品を見る事によって、より身近に風子の存在が感じられました。
今も尚、どこかで風子が生活し、喫茶店ロドスが営業しているような雰囲気を与えてくれます。

ほんの些細な日常での心の交流をさらりと描ききった、
岩明作品では最近見る事のないやさしい作風です。

◇この作品の個人的価値=全4巻で 800円也

ナイスレビュー: 1

[投稿:2005-09-21 21:42:36] [修正:2005-09-21 21:42:36] [このレビューのURL]

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