「コステロガーデン」さんのページ
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約半年振りにお邪魔してレビュー書き込みしました。
また暫くしたらいなくなります。では

10点 Bバージン
本物のカッコよさを知りたい方へ。。。
最初の方はもてない男の恋愛マニュアル的な匂いがして嫌な感じでした。
また、一昔前のマンガなので、流行もファッションも会話も古臭くて、
今の感覚とはだいぶかけ離れているため、読む年齢によっては良くわからないコトも多いと思います。
とりあえず薄っぺらなカッコよさだけを並べ立てて
恋愛レクチャーを武器にストーリーが展開するというスタイル。
絵もすごく下手というか雑というか。。慣れないと抵抗ありますし。。。
じゃあなんで10点なんでしょう?
6巻から変わるんです。(絵の下手さは変わらない)
なので最初の方をつまらなく感じても我慢して読んでください。
絵が下手だから読む気になれないなんて言わず読んでください。
6巻からは、いつわって生きていた自分のむなしさに気づき、
本来の自分(容姿ではなく信念)を取り戻し、
本当に好きなコトに、一生懸命打込んでいきます。
その主人公のひたむきな姿、生き生きとした姿は、
今までの(6巻までの)中味のない薄っぺらなカッコよさとは全く違う、
「本物のカッコよさ」への変貌としてうまく描かれています。
そして、たった一人の女の子の為だけに、
どんな困難からも逃げずに全身全霊をかけてぶつかるその姿勢。
そんな主人公の生き様に、ひとりの人間としてすごく惹かれていきます。
コンプレックスを持って生きている人、
自分が見つからずに悩んでいる人、
自立することに恐れを抱き嘆いている人
青春現在進行形の人などは
読めば必ず何かを残してくれる価値のある作品だと思っています。
これだけ身のある恋愛(?)マンガは他にないのでは?
大好きです。秋も、ユイも、ミルも、アリサも、ヒデさんも、ラモも、モトミも、
ケイジも、大吉も、和田さんも、ジェイコブも、裏戸も、みんなみんな!
◇この作品の個人的価値=全15巻で 12000円也。
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2005-06-03 23:14:07] [修正:2005-09-21 23:18:39] [このレビューのURL]
10点 花男
勉強では得れない価値がある。priceless(笑)
松本大洋が放つ独特の世界観の中で繰り広げられる
夢に向かって生きる父と、偏差値の世界で生きる息子との親子の絆。
よく、子は親の背中を見て育つといいますが、
まさにものすごくでっかい背中がそこにあります。
父親としての責任とか義務みたいなものは果たしていないですし、
社会的にも経済的にも、マトモな生き方ではないのですが、
人として、うらやましいと思える部分をもった
主人公の父「花男」は、父として、男として、
とても大切なことを我が子に教えてやる事ができたのではないでしょうか?
そして、夢であったその勇姿を見せ、共有することが出来たのは
「花男」にとっても息子にとっても
何よりの宝となったはず。。。
息子にとって「花男」は、まぎれもない理想の父親像であると共に
彼を見守り、夢を託していた周囲の人たちにとってもヒーローだったのでしょう。
ジーンとしたやさしい感動と、満足感、爽快感に包まれた傑作。
一人の親としてこの作品に救われ、
お金では買えない価値を知りました。(w)
◇この作品の個人的価値=全3巻で いや、pricelessですから。。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2005-07-23 12:52:53] [修正:2005-09-14 19:15:57] [このレビューのURL]
10点 うしおととら
これぞ漫画!好感度抜群の主人公!
全33巻と長めですが、実際読んでみるとそんなに長い感じはしません。
その理由はシナリオのセンスと構成力のたくみさにつきると思います。
物語全体をみても、ダラダラしたところはさほどなく、
エンディングへ向けて、きっちり足場を固めつつも、
全力で突っ走っている感じを受けます。
主人公の潮ととらが所狭しとあばれまわる爽快さに心踊り、
キメゼリフのひとつひとつに胸が熱くなります。
そして、潮ととらの関係がどんどん変化していくのにもジーンとさせられます。
登場する人物たちが彼等に出逢う事によってなんらかの成長をとげ、
それが後々に互いにとって大きな力となる。まさに一期一会の世界。
その多くの出逢い、いってしまえば多くの伏線が、
パズルをうめるかのように見事にはまっていく最終バトル編の展開はみごと!
最終バトルのパターンとしてよくあるのが、
いままで作品に主人公絡みで登場してきた主なキャラ達が、
「わー」っと出てきて、手助けしたり、クライマックスを盛り上げたりするパターン。
この作品でも、主人公に関わってきたキャラ達が、最終バトル編にどんどん登場してきます。
しかし、その登場の仕方がハンパじゃない。
唐突に「わー」というチープな登場の仕方ではなく、キャラひとりひとりに適切な持ち場、舞台をあたえ、
そこでエピローグ的な要素を盛り込んだ十分な存在感を示し、伏線の消化を見事に終了させているのです。
この構成力とシナリオづくりのレベルは、恐ろしく高いといえます。
こんなレベルの高い作品を読んでしまうと、
他の作品が、
「ポロリのない女だらけの水泳大会」
「王様ゲームのないコンパ」
「マリームをいれないコーヒー」(これはちょっと違うか?)
のような、物足りなさを感じてしまうこともしばしば。
それでも私はこの「うしおととら」レベルのマンガと出逢いたくて、
これからも手当りしだいにマンガを読み漁ることでしょう。。。
一期一会を大切にして。。。
◇この作品の個人的価値=全33巻+外伝1巻で 15000円也。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2005-05-29 14:06:52] [修正:2005-09-11 14:04:41] [このレビューのURL]
10点 はだしのゲン
重ーいテーマと描写にどう立ち向かう?
小学校の図書室に置いてあったのを読んだのが最初でしたが、
気持ち悪くなった記憶しかありません。
その後、何年か経って読みかえして衝撃を受けました。
やっぱり気持ち悪かったのですが、(ウジが湧いたりと結構エグイので)
それ以上の重い内容に、頭を殴りつけられた感じでした。
この作品は、
戦争体験者が少なくなってきた現在、
戦争について学習し、次の世代に伝える役目となる、
なくてはならない遺産的な漫画だと思いました。
万人が、目を背けず、この作品に向き合ってほしいと思ってます。
◇この作品の個人的価値=全10巻で 10000円也。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2005-06-12 00:54:58] [修正:2005-07-03 22:12:32] [このレビューのURL]