「何某何」さんのページ

総レビュー数: 20レビュー(全て表示) 最終投稿: 2009年11月11日

前代未聞でも、史上空前でも、メガトン級でもなんでもない。

ただ、「ダメ」なだけ。

敢えて言うならスベリ漫画といったところ。

当然、スベリ芸には遥か及ばない。


P.S.
表紙だけなら見る価値はあるでしょう。
買いたくない気がこれ程そそられる物は他にないでしょうから。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-11-18 18:18:08] [修正:2009-11-19 10:36:21] [このレビューのURL]

どこまでも不条理で理不尽で、残酷でグロテスクで、奇妙で難解で、無邪気でノスタルジックで、寂寥感と孤独感を覚える漫画。
誰にも(おそらく夫にも)理解できず、解釈解説分析の一切不可能な作品だ

それもそのはず、これは作者の内的な世界をそのまま描き出しただけの、いわゆる心象風景なのだから
そこには読者への狙いもこめられたメッセージも全く存在せず、
見えているものをただ、子供そのものの感覚で表現しているだけ。
この漫画はまさにアウトサイダーアートのようだ。

それゆえに読んでいると、
触れるものすべてを傷つけ、
触れるもののすべてで傷ついてしまうような
繊細過ぎてトゲだらけで誰も寄せ付けないような作者の心を背後に感じ、
何とも言えない痛みを感じてしまう。

結局ねこぢるは、外の世界へ出て行くことを拒んだかのように、
31歳で自殺してしまった。
自分だけの世界に沈んでゆくために自ら命を絶ったのであろうか?
そこに深入りしていく気にはなれない。

こんな漫画を読んでも正常な気持ちでは笑うことなど絶対にできない。
だから、自分の心が異常だと思っているような人は是非読むべき作品だ。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-11-15 13:02:13] [修正:2009-11-15 13:05:03] [このレビューのURL]

自らを「少女マンガ界に咲くドクダミの花」と称した岡田あーみんによる、
痛快(一応)娯楽(一応)ドタバタ(一応)バイオレンス(完璧)不謹慎(当然)ギャグ漫画。

半端じゃなくイカれてイカしたネーミングセンスを持つ登場人物達は、
皆が皆々皆々々、クセと言うクセのクセのクセがありすぎるかのような強烈な個性を持っており、
そんな人達によって展開していく物語世界は、とにかく「ハイ」テンションの一言に尽き、
まるで「覚せい剤」でも打ったかのごとく驚異的な「スピード」で進んでいく。
しかもギャグと言うギャグのギャグのすべてが、モラルもタブーもルールも人命も倫理も常識も、
すべてを破壊しているのだから、驚嘆して驚愕して唖然として絶句して、
そしてただただ爆笑するしかほかに無い。

よくこんな漫画が『りぼん』で連載できたものだ。
漫画家を引退したのも無理も無い話だと言えよう。
こんなギャグはそう易々と生み出し続けられるものではない。
あーみんはまさに其の名にふさわしく、花のように散っていったのだ。
(注:死んだわけではありません。引退しただけです。)

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-11-15 10:57:34] [修正:2009-11-15 11:24:45] [このレビューのURL]

7点 永沢君

イヤミで

卑怯で

愚鈍な

中学生達が繰り広げる、
ダサくて、イタくて、イケてなくて、おバカで、幼稚で、モテなくて、地味で、マヌケで、小心で、タマネギ頭で、スケベで、冴えなくて、妄想癖があって、下品で、ブサイクで、目立たなくて、自意識過剰で、学帽が小さくて、しょーもない。

そんな日々を描いた根暗うらなり悶々青春ブラックコメディ。

こんな中学生活は送りたくない、
だけど、実際はこんなもん。
だから、笑い飛ばすしかないだろう。これは。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-11-13 09:48:29] [修正:2009-11-13 13:18:21] [このレビューのURL]

何故か20代でこの作品に魅せられてしまいました。
早くも枯れてきたのかな……。

それはともかく、なかなか良質で素直に感動でき、考えさせられる、
深みと渋みと哀しみのある作品です。

各エピソードの完成度はかなり高く、綿密に下調べをした形跡が、
あちらこちらに見受けられます。

ストーリーはハッピーエンドが基本的だが、中にはそうでないものもチラホラ。
ジャンルもミステリー、ファンタジー、時代劇、同性愛と多種多様。
作者の視野の広さが伺えます。

年を取った方にはもちろん、
年を取るのが不安な人にもオススメです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-11-13 10:37:00] [修正:2009-11-13 10:42:25] [このレビューのURL]

漫画史に忽然と名を刻む最悪最醜最底辺の伝説的クソ漫画にして漫画界最大最強の汚物汚点。

読む価値皆無、フォローの余地ゼロ、酷さ汚さ気持ち悪さ大爆発の大駄作。

ストーリーは行き当たりばったりで投げっぱなし、画はとある場所では力が入りまくっているが、
ある箇所では恐ろしく乱雑だったりと、いい加減なことこの上ない。

我々にできるのはただ、この作品をとりあえず手に取り、ページをめくりながら、
とまどい、ドン引きして、飽き飽きしながら、物語展開に一切ついていくことなく、
ただひたすらに、読み飛ばして、失笑して、呆れ返るだけだ。
そして読み終えたら、即座に本を投げ飛ばすか投げつけるか投げ捨てるかして、
一刻も早くこんなシロモノを読んだことを忘却の彼方に追いやって欲しい。

そうすることが、この作品に対しての最高の賛辞、絶賛、賞賛、褒め言葉なのだから。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-11-11 21:28:34] [修正:2009-11-11 22:15:50] [このレビューのURL]

前作から長く読み続けていて、
爆発的、と云う程では無いにせよ、
そこそこ面白く結構楽しめた漫画なのだが、
どうにも、最近のは無残な程全く笑えなくて読んでいられない。
その理由は、二つある。

一つは、「登場人物の改悪」だ。
連載が進むにつれ登場人物達がひとりでに動き出して物語が面白くなる、
と云うことは良くあることで、この作品も初期はそうだったのだが、
近年はそれが見られず、むしろキャラクターを強引に動かしていて、
その原形をとどめなくなったキャラははっきりいって見苦しいの一言に尽きる。
昔はバカバカしさの中にも、一応一本筋が通っているようなモノがあったのだが、
今や無理矢理にねじ曲げ過ぎてしまったので、
作品全体がごちゃごちゃとしてまとまりが無くなって収拾がつかなくなってしまっている。

もう一つは、「取り上げるネタの不味さ」だ。
ここ最近はちょこっと混ぜたり題材にしたり取り上げたりするネタが、あまりにも
シャレになってなくて生々しくてリアルで重苦しくて気が滅入ってくるものばかりで、
読んでるうちにどんどん、素直に笑う気が失せていってしまうし、
それでいて作品内のコンセプトは、あくまでも「明るく楽しい」笑いのままにしているから、
正直言って痛々しくて到底笑えるようなシロモノではない。

シリアスな路線に踏み込みもせず、ダークな笑いも開拓しないという、
思い切った方向転換のできなかった中途半端さが、
この作品をただ惰性でダラダラ続いていくだけの漫画にしてしまった原因と言えるだろう。

でも、そんな最近の作品の質の「劣化」が、
この漫画の全盛期をも貶めてしまっているのかどうかと言われれば、
それはそこまでにはなっていない、って言わざるを得ないんだよねぇ……
だって……全盛期、と言ってもねえ……

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-01-04 21:25:55] [修正:2010-02-05 20:44:19] [このレビューのURL]

人間の暗部と救い難さをこれでもかこれでもかと見せつけてから、
最後に人間の素晴らしさ、美しさを知ることのできる、
綿密で壮大で幻想的で暗澹として輝かしくて禍々しくて神々しい、
読むといろいろと考えさせられるファンタジー叙事詩漫画だが、

如何せん、永井豪特有のバカバカしさ、エロさ、下品さ、おかしさ、ハチャメチャさ、ワケの分からなさ、非常識ぶり、不謹慎ぶり、ブッ飛び具合、ブチ切れ加減がまったく無く、
凄味、エネルギー、情念、熱さ、残酷さ、残忍さ、グロさ、おぞましさ、スプラッター、インパクト、業の深さなども他の作品に比べると、イマイチ弱いとしか言わざるを得ない。

原作ダンテ、作画永井豪の、原作を超えてない、
単なる学習マンガにしかなっていないのでは。
それでも非常に勉強になる作品だが。

あと、ダンテ肖像画と似てなさ過ぎ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-11-22 16:23:03] [修正:2009-11-24 11:23:25] [このレビューのURL]

吉田戦車の流れを引く吉田戦車の亜流でしかない劣化吉田戦車、

のはずなのだが、
この人の描く四コマには激烈なインパクトを与える個性が一つある。

それは、絶対にオチでオトさずに徹底して不条理を不条理として貫き続ける姿勢だ。
ここまで潔い漫画家を、私は見たことがない。

読んだら誰でもポカーンとすること間違いなしの作風で、
スルメのように噛めば噛むほど味が出てくる、
とにかく病み付きになれるギャグ漫画だ。

もっとも、このポカーンを楽しめればの話だが。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-11-21 14:20:59] [修正:2009-11-21 14:40:26] [このレビューのURL]

とても不幸で不運で不憫で不安な状況下で

とてもおバカでダメでイタい奴らが引き起こす

とても下品で迷惑で逸脱した騒動の数々は

どれもとても救いがなくて虚しいものばかりで

とても笑えるようなものじゃなくて

そしてとても面白い

勢いや破壊力は「稲中」より劣っているものの、
古谷実の著作の中では、
秀逸なギャグとハードでシリアスな日常との、
微妙なバランスが実に絶妙に取れている、
奇妙な佳作に当たる作品と言えるだろう。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-11-20 19:40:36] [修正:2009-11-20 21:17:25] [このレビューのURL]

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