「カレー」さんのページ

総レビュー数: 24レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年01月16日

7点 寄生獣

この作品の凄いところは20年も昔の作品だというのに今現在全く色褪せていないというところである。

そのメッセージ性も強いが、今では似たようなことも多くいわれているように思う。

ただそれを20年以上前に漫画という媒体で発信して多大な影響を与えた傑作だということだと思う。


冨樫大先生も00年代後半に「後藤」まで登場させて極限のバイオ・ハザードをハンタで描いている。

完成度も高く読んでみても損のない作品だと思う。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-01-17 12:35:22] [修正:2010-01-17 12:35:22] [このレビューのURL]

セカイ系の代表作。

その世界観をほとんど読者は知ることが出来ません。

そうすることで一般人である無力な主人公に読者を近づけているため、非常に巧みな表現方法の一つです。


「セカイ系」そのものへの批判はポップス好きでメタルを理解できない人が、メタルそのものを馬鹿にするようなものなので、気にしないでください。

戦争というスケールの大きな極限状態の中、それでも必死に恋愛をして生きる10代のひたむきさ。

僕の中ではこの一言です。

たった一回のSEXがこんなにも大切に描かれている。

性と向き合うということは、自我の確立や大人への成長の中で必須条件だと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-01-17 12:22:31] [修正:2010-01-17 12:22:31] [このレビューのURL]

8点 タッチ

歴史をかえた野球漫画です。

スポ根至上主義のスポーツ漫画界に一風を巻き起こし、後続に多大な影響を与えた歴史に残る作品。

その人間ドラマは有名すぎるくらいでしょう。

本格スポーツ漫画好きには肌に合わない作品だと思いますが、素晴らしい名作です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-01-16 18:06:34] [修正:2010-01-16 18:06:34] [このレビューのURL]

高い画力でスピード感ある展開に魅せられっぱなしでした。

インフレもありましたが、この作品についてはさほど問題でもない気がします。

高い壁が現れるたびに努力し自分を磨いて、壁を乗り越える。

そこに限界などないのです。


「サタン」という悪魔の名をもつキャラクターが神すら弱い世界で、ギャグ担当のような役割を果たし、それでも世界を救う様には深く考えさせられました。

フリーザ編の素晴らしさも知っていますが、勧善懲悪ではない側面を見せたブゥ編の意義も忘れてはいけないと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-01-16 18:01:05] [修正:2010-01-16 18:01:05] [このレビューのURL]

間違いない名作です。

心に響く作品でした。

才能や努力、愛について考えさせられました。


挫折を知り、現実と向き合ったあと自分になにが出来るだろうか。

本当の「強さ」ってこういうことだと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-01-16 17:42:43] [修正:2010-01-16 17:42:43] [このレビューのURL]

21歳男である僕のバイブルです。

優しさに溢れた作品であり、涙がとまりませんでした。

自分のことを大切にすること。
相手のことを思いやること。

そんなことを教えてもらった作品です。

漫画としてもさりげない伏線の回収が非常に巧みです。


恋愛色が薄いので少女漫画に恋愛を求めている人間にはきっと面白くないと思いますが、多くの子供たちに読んでほしい作品です。

皆が少し優しくなったら、きっと世界は良くなると思います。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-01-16 17:36:01] [修正:2010-01-16 17:36:01] [このレビューのURL]

10点 HELLSING

20世紀末のヨーロッパを舞台にした吸血鬼ガンアクション。

狂気という言葉がふさわしいような作品。

世界史好きやブラムストーカーの「ドラキュラ」を読んでいるとなお楽しめるであろう。

以下ネタばれ含む。

まず吸血鬼を人間が利用するという図がたまらない。
「吸血鬼=悪、人間に害をなすもの」
→「正義たる主人公が人類のために勧善懲悪する」
というイメージが完璧に崩壊している。

そう恐ろしいのは人間の欲である。


 劇中では「人間」、「狗」、「化物」という言葉が対比的要素として用いられる。

「狗」とは自分で考えることをせず、他者に従い行動するものであろう。「化物」は人間であることに耐えられなかった弱い者。

つまり「人間」とは自らの弱さを受け入れながら、自律し自分の意志で行動する者のことを指すのではないだろうか。

それゆえの「化物を倒すのはいつだって人間だ」なのであろう。



 また吸血に関する考察が印象的であった。
「他者との命の共合 生命の融合 精神の統合 吸血鬼の本質」
(9巻、少佐の台詞より)

この漫画の世界では吸血鬼の繁殖は処女と童貞が血液を吸われた時に起こるらしいが、私は初読時なぜ処女と童貞に限定されるのか理解できなかった。


しかし吸血の本質が他者との融合であるという説明で納得することができた。

吸血にはエロスがある。

それも他者との融合に関わるのだろう。


 英国教会とローマカトリック、ナチスのみつどもえの戦争。

ナチスが第一次大戦を彷彿させるように飛行船でイギリスに攻撃を仕掛けるシーン。

ドラキュラ伝説の串刺し公を連想させるようなシーン。

非常に満足。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-01-16 17:28:42] [修正:2010-01-16 17:28:42] [このレビューのURL]

王道といわれる「剣と魔法」のファンタジーのジャンルの傑作。

広大な世界観と高い画力で細部まで描きこまれた絵に圧倒されます。

とりあえず読んでほしい作品の一つです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-01-16 17:25:01] [修正:2010-01-16 17:25:01] [このレビューのURL]

独特のコマの使い方が秀逸で表現力が卓越しています。

一巻のキャッチコピーに
「いつでも今日が、いちばん楽しい日。」
とありますが、まさしく日常の何げない風景を切っとってその素晴らしさを教えてくれる作品です。


とーちゃんの台詞の
「あいつはなんでも楽しめるからな。よつばは無敵だ。」
この一言がこの漫画をよく表していると思います。


よく同系列として捉えられるARIAとの比較をここでしてみます。

ARIAはヴェネツィアであったり、日本の田舎風景であったりの美しさを切り取ったりする回も多くのんびりした雰囲気からスローライフ的価値観の素晴らしさを伝えています。

ARIAのこの美しさは幻想的美しさであり、涙するほどに美しいけれども私たちが生活する21世紀の日本とは大きく異なっています。

対してよつばとは、よつばこそ非現実的存在ですが他の登場人物や舞台は身近です。

どこかありそうな世界で、あくまで登場人物たちの触れ合いを描いていく。

丁寧に細かく書き込まれていて、その人間の温かみを十二分に楽しむことができる傑作です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-01-16 17:13:40] [修正:2010-01-16 17:13:40] [このレビューのURL]

問いかけから物語が始まり、いっきに話に引き込まれてしまいました。

3巻までの「勝の幕」から、「からくり編」と「サーカス編」に物語が分かれます。

まったく雰囲気の違う二つのストーリーが絡み合い、また一つへとなっていく。

その構成のダイナミズムに圧倒されっぱなしでした。

これでもかと広げた伏線を見事に何度も回収して見せる。

さらにキャラクターも非常に魅力的で、藤田氏の描く人間の温かみに涙が止まりませんでした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-01-16 17:03:18] [修正:2010-01-16 17:03:18] [このレビューのURL]