「jdf54j」さんのページ

総レビュー数: 96レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年10月07日

70年代も終わり。そんな頃?福々軒のウェイトレス、カナエカナコは
コミュニケーション能力ほとんどゼロ。そんなカナコと
わりと人生下手、かもしれない人々による、ペーソスあふれる
キュートなボンヤリ物語。ヒネヤ商店街は今日もにぎやか。(帯より)
作者は元々劇団員だったそうで、作風にそれがよくでてる。
日常の小道具だけでも、こんなユーモアに富んだ話が作れるんだなあ
としみじみ。WEBでも数話閲覧可。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-09-29 22:55:22] [修正:2012-09-29 22:55:22] [このレビューのURL]

徐々に若返っていく祖母の日常を描いた表題作は、ページの約半分使用した
全4話構成。他は1話読みきりの短編になる。前作と同じくコマを
見ているだけでも楽しい。特に影の描き方が独特。話自体エンタメ
してるんだけど、真面目になりすぎないようちょいちょいシュールな
ギャグを入れている。アングラ系作品群の中ではかなり読みやすい方なので
変わった漫画が読みたい人はどうぞ。女の子はかわいい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-05-12 21:50:55] [修正:2012-05-12 21:54:30] [このレビューのURL]

文化庁メディア芸術祭で今年の新人賞入選作。端的に言うとガロ系。
簡略化された線なのに絵がうまいと感じるのは陰影のつけ方が
しっかりしてるから?よくわからんが魅かれる絵なのは間違いない。
意外と話の方も因果関係がきちんとあって、いわゆるシュールとは違い
それ単体でも読み物として読める。絵と話があいまって
かなり独自の世界観を構築している。ちなみに短編集です。
ストーリー物描いて欲しい所。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-04-29 09:35:29] [修正:2012-04-29 09:36:22] [このレビューのURL]

ココでの点数が高かったので購入した所、これは久々のヒット作。
1話からトップギアの怒涛の展開で引き込まれた。
完全な未来予知が起るとどうなってしまうのか?という古典の命題
に対して真っ向から挑んだ内容であると思う。
ただ最初は生活感があり活き活きとしていたキャラクターが、
無駄を削ったストーリー展開で(中身は濃いが)
徐々に哲学を漫画で解説するための狂言回しのようになってきて、
ピッピ以外のキャラを好きにはなれなかったのが残念。
1巻は地震を予知するためだけに作り出されたアンドロイドピッピが
自我を持ったため、全知全能となった(っぽい)ピッピの預言の真偽が
わからず振り回される展開になる感じで終了。
最後のセリフで大きく出たけど収集つくのかな?
あんなラストを見せられたら2巻を買わざるをえない。
でも休載中。辛い・・・
どうでもいいけどピッピのデザインは魅力的

やっと2巻が発売。新たな要素が加わって、SFになるのか
オカルトになるのか、先の展開が読めなくなった。
点数上げました。無事完結を祈る

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-12-26 04:16:46] [修正:2012-04-10 11:09:11] [このレビューのURL]

無名作家の短編集にもかかわらず14回も重版された、知る人ぞ知る名作。
6作品が収録されているが、どれも話が練りこまれており
週刊少年ジャンプで連載されていたとはとても思えない程の
ハイクオリティー。絵柄は少年漫画だが、誰もが経験した上手く言葉に
できない思春期の思いを漫画で表現した、そんな漫画。
アワーズやフラッパー辺りで連載してそうな内容なんだけど
これはモラトリアム期真っ只中のジャンプ読者に是非読んでいただきたい。

特筆すべきは表題作の七つの海。大人になりたくない小学生の思いと
子供に戻りたい祖父の思いが、七つの海というゲームソフトを通じて
絡み合い、除々にスライドしていく構成力、思春期の
割り切れない思いと大人への成長、読んでいて切なくなる。
現役の漫画と比べ、オチが淡白なのが唯一の欠点。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-10-29 01:21:19] [修正:2012-04-10 11:08:48] [このレビューのURL]

1巻発売を祝して。投稿作品がチャンピオン編集長や漫画家から
絶賛された事で、デビュー前からある界隈ではちょっと名の知れた人の
初単行本。主に女子中高生が主人公の、ハッピーでダウナーな
オムニバスストーリー。基本キャラは1話使い捨て。
だいたい朗らかな雰囲気のかけあい漫才から話は始まるのだが、相手を
ストーカー呼ばわりしてた自分が実はストーカーだったとか、
最後まで読んでどの回も実はこういう話だったのかと
裏切られる展開がいい。
会話は基本ボケツッコミなんだけど、色々引き出しがある中で言葉を選んでるのが読んでてわかる。
引き合いに出してなんだが、センスが良くなった
久米田先生のような、若干丸尾末広の世界観が入ってる、
そんな日常系ギャグ?漫画
この手の漫画はコミックビーム系が引き受けるのが常だが
チャンピオンは懐が深いなあ。あと絵柄がかわいい

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-03-08 21:04:53] [修正:2012-04-10 11:08:26] [このレビューのURL]

7点 度胸星

火星で遭難した調査員が謎の生命体?に対して孤軍奮闘する話と、
地球での火星行き宇宙船のクルーの育成から出発までの話
(終盤でもう一つ話が増える)
が平行して進む。4巻と少ないながらそれぞれの登場人物の成長が
見て取れて良かった。最初は主役が3人いるように見えるが
3人の話が1つに収束して行き、話が進むにつれ
一番地味だった主人公の度胸にスポットライトが当たるという展開は
読んでてカタルシスを感じた。
訓練自体は他の漫画でもよく見かける設定だが、訓練生に変わり者が
多く、オチも捻ってくるので飽きずに読めた。

俺達の戦いはこれからだ的な終わり方だけど、複線は全部回収したし
この後は度胸が普通にテセラックのデータを持って火星から帰ってきて
お仕舞いじゃないかな。打ち切りに見えるけど特に不満ナシ。
テセラックは単に未開の惑星にいた未知の生物という存在なのかと。
こいつがいたから火星に行く意味が出てきたので、役割は十分果たしたと
思う。

純粋なSFだが難解な設定はほぼ無いので、総じて万人が楽しめる名作
と言える。購入するなら文庫版で十分かと。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-01-29 10:52:05] [修正:2012-02-07 20:34:38] [このレビューのURL]

基本1話完結ストーリーの詰め合わせなので
全巻揃える必要もなく、1巻の完成度が郡をぬいていると思ったので
自分はこの『第1巻』についてだけレビューします。
2巻は第1話のお婆ちゃんの話とアスリートの話の2編のためだけに
購入してもよい位の出来。
考古学色は薄れていくが、他の話もサスペンスとして十分楽しめる。
3巻以降ネタギレか、普通の人情話が段々増えていく。

元軍人で考古学者で保険屋のキートン先生が
発掘遺物の物損保険や相続、鑑定等々の問題で保険屋として
依頼者の元へ出向き、持ち前の考古学知識と軍事サバイバルの知識を
活かして解決していくというのがおおまかなストーリー。
まずこの相性が悪そうな3つの要素が調和してるのが素晴らしい。
序盤は考古学の知識に元づいたサスペンスですが、結末にいたる伏線の
巡らし方が見事、各話の登場人物をないがしろにする事もありません。
後半は常に武器道具を携帯しない先生が、遺跡やらに転がっている
自然物や廃材を組み合わせた即席アイテムで困難を乗り越えていく
展開が素直にカッコイイ。
最後にオチらしいオチをキチンと付け、風呂敷を畳みます。
これを各話短いページの制限でこなしているのだから恐れ入る。
先生は頼りなさそうなちょっと間の抜けた人相で、暴力は好まず、
情熱はありますが必要以上のセリフを喋りませんので
説教臭くならないのもポイント。

これ本当に浦沢先生が描いたのか?と思えば共著でした。悪しからず。
とりあえず1巻見かけたら読んでください。
昔の名作ではなく、現在でも通用するクオリティだと思います。
ちなみに自分は今日初めて読みました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-12-22 02:24:52] [修正:2012-02-07 20:33:04] [このレビューのURL]

たった一つの企業によって牛耳られた暗黒街の秘密を探るため、
その企業の一員となって単身立ち向かう潜入捜査官の姿を描く。
B級映画が好きな作者によるB級ドラマ(良い意味で)
ストーリーはもちろんの事、殺陣にもアイディアがたくさん詰まってて
3巻までは尻上がりに面白くなっていく。
ヤンジャンらしく非常にわかりやすい内容なので
万人にオススメできる。4巻以降ネタギレか、6巻で打ち切りに。
銃でインファイトしてたり滅茶苦茶なんだが(意図的にやってる)
構図やコマの決め方が上手で、単純に見てて面白い。
明らかに映画の影響を受けているのが見て取れる

ストーリーも常に読者を(いい意味で)裏切っていこうとする
姿勢が素晴らしい(3巻までは・・・)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-11-30 23:10:32] [修正:2011-11-30 23:18:37] [このレビューのURL]

高度にネットワーク技術が発達した近未来を舞台にしたアクションSFで
1巻はポリスアクション、2巻は電脳戦を中心に話が進んでいく。
1巻と2巻は作者も巻頭で詫びているが世界観を共有している以外は
別物であり、1巻はともかく2巻の電脳戦は洪水のように専門用語が
飛び交い、自分の知識不足で話の面白さを判断できるまでには
至らなかった。なので1巻のみの評価。

詳しくは見てないが、アニメ版のシリアスでスタイリッシュな描き方に
対して漫画版はドタバタアクションとでもいうべきか
キャラが2頭身になって粋なジョークの1つも言うような
割とポップな雰囲気になっていて、自分は漫画版が断然好み。
基本政府の要人の悪巧みを公安が阻止する話の繰り返し。
人々は当然のように機械が組み込まれた義足やら義手やらを使い、
それらに無線?ネットを介してプログラムをインストールしたり、果ては
精神までもネットで行き来できたりするので、(人やアンドロイド同士で
ネット通信してる場合、遠隔で相手の脳を乗っ取る事も可能)
銃弾とネットの情報が乱れ飛び、かなり混沌としている。
他の人も描いているように91年でこの世界観、作者は相当のSFマニア。
あとフチコマが可愛い。

繰り返しになるが、1巻の時点で理系専門用語は他の漫画に比べ多め。
(知らなくても前後の会話でニュアンスは理解できるが)
だが2巻は1巻の比ではない。大体の人は1巻は楽しく読めても
2巻で挫折すると思う。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-07 03:45:15] [修正:2011-07-15 01:04:57] [このレビューのURL]

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