「ラビスカノン」さんのページ

総レビュー数: 23レビュー(全て表示) 最終投稿: 2011年01月27日

10点 寄生獣

右腕に未知の生体が寄生するという設定にまず興味をそそられました。
蓋を開けてみたらとんでもない超名作でした。

作品全体の持つ雰囲気としても深いテーマでありながら変に小難しくなっておらず、初見当時小学生だった僕でもスラスラ理解できる読みやすさ。
かつ最終的にはそのテーマに対する作者なりの回答がきちんと用意されており、読者に委ねるような無責任な箇所はなくつじつまのあった帰結と読後感が保障されてる作品です。

時たまに「終わり方がよくない」といった意見を目にしますが、最後の最後でシンイチの右手にミギーの存在を感じ取らせる何か(目玉など)を書かなかったのは漫画史上滅多にない最高の〆でしょう。

総じて文句なしの満点です
数少ない「読まないと損する」作品だと思いますね。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-01-27 19:34:32] [修正:2011-01-27 19:34:32] [このレビューのURL]


古代中国のファンタジー小説を題材とした作品。

まずキャラクターの設定が非常に上手く、登場人物の誰しもが親しみやすい上に魅力を持っている。バトルに関しても各々の宝具の能力が個性的で面白い。

そしてストーリー進行に不自然な点がなく、サクサクと読める。
Jコミックスにして23巻という範囲内で複線を全部回収しつつキチンと完結させることができた。

極めつけは繊細な書き込みと丁寧な絵柄、舞台である古代中国の壮大なイメージと非常にマッチしているように思えました。

特別な派手さこそありませんが、ケチの付け所が殆ど見当たらない。
誰にでもお勧めできる名作です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-01-27 21:08:14] [修正:2011-01-27 21:08:14] [このレビューのURL]

9点 銀と金



平井銀司のキャラ、裏社会を舞台としたストーリー共に魅力的。

複線回収できてない箇所と船田の扱いを除けば文句なしの内容です

特に森田が引退する回で、銀さんの「奴は……まっさらすぎた…」というセリフと共に煙草の煙が消えていくシーンは鳥肌立ちました。

ただ、競馬編は必要なかったんじゃないかなァ…

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-01-27 18:58:09] [修正:2011-01-27 18:58:09] [このレビューのURL]

変態ヤクザと狂った殺し屋の抗争かと思いきや…ラブコメ。

内容も単にグロいだけでなく暴力団ならではの凝った演出が多い。
かつ常軌を逸した登場人物を上手く読者にみせる事にも成功してるように感じました。

テンポは多少遅い気がしますが、読中の飽きはほとんどなかったです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-02-12 17:10:01] [修正:2011-02-12 17:10:01] [このレビューのURL]

一話一話を読み終わるごとにしっかりと読後感があり、全巻読み終わった頃には大方満足させてくれる作品です。

ただ、時たまめちゃくちゃな展開があったり因果関係が不明瞭なご都合主義が見られるのは、いくら作者が手塚治虫ともいえど昔の作品だし仕方ないのかなぁ。と、諦めつつも残念に思います。

とは言え作品のテーマやメッセージ性については他の方のおっしゃる通りで、やはりお墨付きなのではないでしょうか。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-01-27 21:30:23] [修正:2011-01-27 21:30:23] [このレビューのURL]


ストーリー、演出(擬音・ポージング)共に間違いなく面白いです。

殆どの部を通してバトルの内容も濃く、単なる力VS力の勝負に収まることが一切ないというのが素晴らしいですね。

ただスラスラ読める漫画とは思えないし、絵柄や哲学的なスタンド能力が受け付けない、または食傷気味になる人も多い筈なのでこの点数。

奨める人を選ばなくてはいけない作品の代表格かと。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-01-27 19:07:31] [修正:2011-01-27 19:07:31] [このレビューのURL]


前半は素晴らしい出来だと思う。
大吉の社会人の面や保護者としての面を上手く書けていて、ほのぼのとした雰囲気が作中からとても伝わってきた。
保護者同士の絡みや子供達の動向にも日常的なリアリティがあり、作品の持ち味を活かしきれてるように感じる。

しかし、10年経過した後半以降はどうしてもとっつき辛い。
失礼な書き方かもしれないが、ありふれた学園ものの少女漫画と同じような印象を受けざるを得なかった。特にコウキとりんの絡みを前に出しすぎていて、後半になるにつれて食傷気味になっていった。
エンディングについてはやはり意見が分かれるだろうけれど、大吉の寛容さのようなものが自分にはどうも納得いかなかった。ただ、最後のりんの台詞には少しウルっときてしまった。

作品を通してキー人物であるりんの母親の立ち回らせ方がかなり上手く、長らく離れていた親子の距離感をしっかり演出できてる点はすごい思う。


個人的には大吉とコウキママのラブコメっぷりをもっと見たかったのでその点が少し残念ではあるけど、あらすじに興味を持つようであれば十分に読む価値のある作品だと思う。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-09-07 11:32:53] [修正:2011-09-07 11:32:53] [このレビューのURL]


チンチロ編は地下に落とされたカイジが地下社会の中で這い上がっていくある種の逆襲劇。パチンコ編は幾重にも張り巡らされた仕掛けを乗り越えて目の前の試練に打ち勝つ物語、といった処でしょうか。

シビアな現実感に基づいた哀愁と独特の擬音が醸し出す叙情感たっぷりの福本節は今シリーズ13巻の中でも遺憾なく発揮されています。

パチンコを一切やったことのない自分でも楽しめたのが意外です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-01-27 21:50:10] [修正:2011-01-27 21:50:10] [このレビューのURL]

6点 BLACK CAT


偏見を持たずに読めば案外面白いと思いますよ

作中出てくる人物や超能力にデジャヴを感じるのは諦めるしかないです…

で、開き直って作品と向き合ってみると、バトルにしてもストーリー進行にしても割と丁寧に作られている印象を持ちました。作画はお墨付きで。

全体の流れがが若干遅いような気もしますが、読者がついてこられないようなハチャメチャな展開じゃないだけマシです。

特にツッコミ所も見当たらないですし、つまらないと言えばつまらない、しかし無難といえば無難。そんな作品ではないでしょうか。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-02-01 22:17:15] [修正:2011-02-01 22:17:15] [このレビューのURL]


登場人物の立たせ方がうまい、というか全体的にリアルで親しみやすい。

それまで安定していた現視研にクッチーという面倒くさい人間をパッと出して居付かせる理不尽な所なんか、オタクサークルが舞台だからこその現実味があって上手いなーと。

しかし、後半の笹原と荻のヘタクソな恋愛は見てておもしろくもなんともなかった。せっかく素晴らしい題材で成り立っていた漫画に無理やり恋愛要素を持ち込んだことで、結局この漫画も木尾氏の作品にありがちな「自身の思い出の美化」なんだよなァ…と気づかずにはいられなかった。斑目や咲、コーサカらの動きをもう少し見ていたかった自分にとってはかなり残念な展開でした。


内輪内での人間関係のバランスの書き方や、オタクと非オタの書き分けなどはやはり上手いので、興味がある人は読む価値あると思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-01-31 06:01:00] [修正:2011-01-31 06:01:00] [このレビューのURL]

<<前の10件
123