「さぶさぶ」さんのページ
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基本的には全ての漫画を愛していると思います。
出来うることなら漫画ソムリエを目指したかったのですが。
今の私には無理そうです。
だって……読む価値のない漫画なんて存在しないじゃないですかー!
……まあ、無害なので気軽に御一報を宜しくです。
アドレスはブログです。似たようなことしてます。
では皆様、これからも宜しく。

8点 レベルE
「幽☆遊☆白書」、「HUNTERXHUNTER」で有名な富樫先生の短編漫画。
宇宙人と地球人で遊ぶバカ王子によって紡がれるコメディである。
若干、「それ笑い事じゃねーだろ」的なブラックジョークもあったりするので、そういうノリが受け付けない方は敬遠しておいた方が良いかも。所謂「シリアスなコメディ」を主役――というか狂言回し?――のバカ王子が無理やり作り出しているような感じだからである。
やはり冨樫先生。絵柄は綺麗で緻密。
またコマ割りの技巧も優れていて、富樫先生の掌で踊っているような感覚があった。ただそれでも――いや、だからこそ読後感は気持ちいい。
作者の別作品も面白いのだが、彼が天才的であることを示すために用いる一作を選べというのなら、私は迷わず本作を選ぶだろう。
現在アニメも放映されており、読むには丁度良いタイミングだと思う。
巻数もコミックで三冊、文庫で二冊とお手頃だし。
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[投稿:2011-02-21 11:04:42] [修正:2011-02-21 11:04:42] [このレビューのURL]
8点 聖闘士星矢
音楽権利団体が煩くなければ歌ってしまいたいところですが、自重します。
ちょうど二十年前ほどでしょうか。このアニメが放送されていたのは。当時の私はまだ幼かったですから、なんか格好良さげな兄ちゃんがかっけえ鎧着て戦っているアニメ、という認識しかなかった。
しかし中学生の頃、原作版であるこの「聖闘士星矢」に出会った。
見開きで放たれる必殺技。実際にはどんな攻撃だったのか、分からないままに吹っ飛んでいく敵味方。
巻末に詳細が描かれる、聖衣というギミック。実際にあんな構造になっているのか確かめる術はなかったけれど、それを信じてた。
一応理屈らしきものも存在しているけれど、それらはすべて少年たちの思いに応えるためのものでしかなく、当時の私はそれに十分に感動できた。
これは少年漫画だ。
小賢しい理屈を吹き飛ばして、少年が敵を吹っ飛ばすものでいい。
だからこそ、あの日の私は読み耽った。
青銅聖闘士がマッハ1。
白銀聖闘士はマッハ2。
そして黄金聖闘士は――。
圧倒的な力の差を思い知らされても、諦めなかった彼らのような意思は、今の私に残されているでしょうか。
傷付くことを恐れる大人になってしまったとき、何度でもこの漫画が私に勇気を与えてくれる。
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[投稿:2011-02-20 18:55:38] [修正:2011-02-20 18:55:38] [このレビューのURL]
8点 リングにかけろ
はじめの一歩がリアル系のボクシング代表格というのなら。
こちらのリングにかけろはスーパー系のボクシング代表と申しましょう。
近年アニメ化やスロット化もされ、また「聖闘士星矢」などと作者が同じということもあり、知名度は十分にあるだろう。
しかし、単純に古いという理由から敬遠している方達も多いのではないだろうか?
だが、そんな心配には及ばない。
そもそも漫画に、経年劣化は存在しない。
こんな熱い漫画なら尚更だ。
見開きの大ゴマが数多く使われており、一冊読了するまでの時間は他の漫画の半分程度。
残った時間は燃え盛った闘志を、身体でも動かして沈下することに努めるべき。
理不尽な修行。空前絶後の必殺技。
ジュニアボクシングどころか、まずスポーツになっているのか問い詰めたい戦い。
ともに死線を潜り抜けてゆく、魅力的な仲間たち。
それに劣らぬ――どころか凌駕する各国の強敵たち。
疲れたときに、活字の多い漫画を読めば疲れるだろう。
小難しい理屈をうっちゃりたい時だってあるだろう。
そんな時。私ならこれを手に取る。
男が吠えれば道理は引っ込む――そんな少年漫画の原点とも言える作品だ。
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[投稿:2011-02-20 18:41:29] [修正:2011-02-20 18:41:29] [このレビューのURL]
8点 サナギさん
同作者の「頑張れ!酢めし疑獄」に比べ、ユルカワイさがパワーアップした今作。
絵も心なしか上手くなっていると思う。どちらが一般受けをするかと言えば、迷わずこっちを選ぶ。
基本的には主人公のサナギさんとその親友であるフユちゃんが日常の様々な出来事について、まったりと論じていくというもの。
うんうんと頷くことも稀にあるが、基本的には「そこまで考えねえよっ」ということばかり。
背景なんかの書き込みはないと言ってよく、だからこそネタの面白さで勝負していると言える。
他にも個性的なキャラクターが数多く登場するが、やはりこの作品と言えば先の二人だろう。
それどころかギャグ、四コマ漫画系のベストコンビを挙げろ、と言われたら迷わず私はこの二人にする。
面白くて、可愛い。ぬいぐるみとか欲しい。超、欲しい。
……ぜってぇ、アニメ化したら文字通り化けると思うんだがな……。
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[投稿:2011-02-20 18:30:05] [修正:2011-02-20 18:30:05] [このレビューのURL]
8点 がんばれ酢めし疑獄!!
週刊少年チャンピオン。
三大少年誌に比べ、「濃い」と形容されることの多い本誌に、このようなユル系のギャグ漫画が連載されていたことをご存知だろうか?
絵は上手いか?
そう問われれば首を振るだろう。多くのファンも同様にそうするだろう。
しかし、ギャグ漫画に必須なのは小手先の技法ではない。
それを、身を持って教えてくれるのがこの作品だ。
ただひたすらにバカであるネタ。
考えて初めて理解できる、ちょっと難解なネタ。
一度笑って首を傾げ、ダークであることに気付くネタ。
どちらかと言えばシュールな作風。
前述のように、絵自体は上手くはないのだが、登場するキャラクターは見る者の心を和ませる力がある。
ストーリー作品ではないので、どこかしら適当に摘んでみて、波長が合ったなら全巻揃えると良いと思う。
どれだけ私が面白いと思っても、波長の合わないギャグ漫画をほど苦痛なものもないのだから。
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[投稿:2011-02-20 18:21:05] [修正:2011-02-20 18:21:05] [このレビューのURL]
7点 スプリガン
中二的バトルに神話を織り交ぜたマスターキートン。よってマスターキートン好きとスプリガン好きはあんまし関係ない。
ワクテカする響きのオカルト、神話関係の名称に、最新鋭の化学兵器っぽい素敵アイテム、カッコイイ名前の付いた各国の特殊部隊。
主人公がそんな中で暴れまくるのだから、面白くないわけがない。
学園もの的な流れにも行くのかも知れないと思ったが、実際にはそんなことは一切合切なかったぜ!
前半で登場した人物、アイテムが後半で収束されていく過程に、私は素直に引きこまれて行った。
また、オーパーツにまつわる人間模様も、決して底の浅いものではなく、魅力的である。
少年漫画にも関わらず、ヒロインがいない当たり、男臭い漫画であると思う。
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[投稿:2011-02-21 14:09:04] [修正:2011-02-21 14:09:04] [このレビューのURL]
6点 ARMS
同コンビの出世作スプリガンよりも、話が複雑かつ難解になっている気がする。よって敷居は高い。
スプリガンが好きな人は、最初の数巻、違和感を覚えるかも知れないが徐々に慣れていくことと思う。
アリスとSFの混合という怪奇とも呼べる設定。
登場するタイプが一辺倒でなかったのは面白い。
正面切ってのガチバトルは少なく、どちらかと言えば主人公達の方が強力だというのはあまり多くないと思う。
そして、策を弄し卑怯な手で主人公を追い詰め、それを乗り越える主人公達に感じるカタルシス。
戦闘では読み返さないと何が起きたのか分からないことも多々あったが、迫力自体は優れていた。
強力な能力を持つものだけが頑張るというわけではないのがイイ。
が、作中では役立たず風味の奴もスペックは十分に一級品なのだがな。
機械的なものの造形も良く、ただかっけえと感じることも多い。
現実的な街並みの中、SF的な兵器とファンタジックな造形が入り交じっている姿に興奮しないわけがなかった。
女性までもがカッコイイので萌えを感じるには相当な修羅場の経験が必要となる。
一部唐突でご都合的な設定もあるが、よくよく考えてみるとそっちの方が自然だったりするから面白い。
まあ、読み辛さは最後まであんまし変わってないので、慣れなかったら諦めたほうが良いかも知れない。
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[投稿:2011-02-21 13:59:18] [修正:2011-02-21 13:59:18] [このレビューのURL]
6点 烈火の炎
パクリ漫画。劣化の炎。そんな風に言われている本作ですが個人的には楽しめました。
パクリ元何なんですかね? 幽遊白書? ヤイバ? うしおととら?
柳ちゃんがうしとらの真由子っぽいのは思ってましたが、安西信行は元々藤田和日郎のアシスタントですし……。デビュー作のロケプリからして柳ちゃんとおんなじ顔の女の子が主人公だったし……。
まあ、兎も角。
風子ちゃんの快活なエッチさだけで読む価値アリです。
基本的なバトル部分は結構論理的な能力バトルしてました。
相手の弱点は――とか。複雑過ぎず、考えればある程度読める範囲である感じ。ジョジョ好きには薄く感じられるかも知れない。
イカれた登場人物の顔とか、狂気が滲み出ていて好きですね。後、安西先生はおっぱいが好きですね。
キャラクターの性格に応じた顔を描ける腕は立派です。週刊連載している中でのあの上達っぷりには感嘆します。万人受けする絵柄だと思います。綺麗な顔。可愛い顔。どっちもイイです。ただ、少し引き出しが少ないかなっ? と。その分髪型などでアクセントを付けているみたいですけども。
紅麗のポジションが熱い。ダークヒーローというかなんというか。過去からして烈火と共に在れないのは仕方がなく、されど烈火を気にしている強力な存在。
彼以外のキャラクターも使い捨てることなく、活かしているのは嬉しいです。使い回しているとも言えてしまうのかもしれませんが(笑)。
音遠の変貌っぷりにはちょっと驚かされましたが、そんな彼女が大好きです。それまでのは演技だったってことにしましょう。
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[投稿:2011-02-21 13:37:28] [修正:2011-02-21 13:37:28] [このレビューのURL]
いや、決してつまらないという訳じゃない。
むしろつまらなければどれだけ良かったか。
格別の面白さを持っているからこそ、まともに書いてくれないことが許せない。
バトルは単純なパワーvsパワーもあり、能力バトルでもあり、そしてそれを主人公が無茶をして覆すという少年漫画の王道且つハイエンド。ジャンプバトル漫画の現行における完成形と言える。
コメディやギャグシーンも、シリアスなシーンも富樫先生の画力、コマ割り、それに前作までの経験によって生み出されるそれは芸術と呼ぶことこそが相応しいだろう。
細部まで練られたキャラクター性から紡ぎだされる心理描写。読者の心を掴んで離さない能力名。複雑に絡み合った人間関係によって急展開を繰り返すストーリー。広がっていることに美しささえ覚える世界観。その全てが最上級だ。
未完成の原稿を雑誌に載せるのはまあいい。それでも十分に面白いし。
だが。
安定して供給されないのは駄目だ。
結末が描かれる保証のない作品を、私は他人に勧めることはできない。
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[投稿:2011-02-21 11:18:36] [修正:2011-02-21 11:18:36] [このレビューのURL]