「さぶさぶ」さんのページ
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基本的には全ての漫画を愛していると思います。
出来うることなら漫画ソムリエを目指したかったのですが。
今の私には無理そうです。
だって……読む価値のない漫画なんて存在しないじゃないですかー!
……まあ、無害なので気軽に御一報を宜しくです。
アドレスはブログです。似たようなことしてます。
では皆様、これからも宜しく。

8点 H2
個人的にスゴイと思うのは、これで実は十分書き分けできているんですよね。
主人公顔、っていうのが基本的に同じだから他作品まで混ぜるとわけわかんなくなるだけで。
作中では、比呂や英雄、ひかりや春華を他のキャラクターと見間違えるなんてことはただの一度もなかったですし。
描き慣れている顔だからか、やはりそこはベテランの技巧か。
一見淡白でありながらキャラクター達の心理が即座に伝わってくるのは巧い、と思わせるには十分。
野球部分もこれがまた面白い。サッカーなどに比べ、打順などが存在する分、野球のほうがカットする場面と描写する場面の取捨選択が重要視されるだろうが、今作では、短くまとまっていながらも展開を過不足なく描写できている点がまたスゴイ。
チームメイト全員は無理なのは仕方ないとして、半数程度は持ち味をしっかり持っていたし。
それぞれの思いが交錯する後半は、胸が疼いて仕方がない。まるで青春時代に戻ってしまったかのようだった。
……あきらかに蚊帳の外の人いたけど……。
タッチやみゆきを読んで、好きだった方は安定して楽しめると思う。
絵柄は同じだが、内容まで同じなわけではないのでそこんとこよろしくです。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-02-21 14:33:32] [修正:2011-02-21 14:33:32] [このレビューのURL]
10点 からくりサーカス
少年漫画という領域からは身体半歩分はみ出している作品。子供が読んで理解できるかどうかはともかくとして、作品としての価値は最高峰だろう。
運命と呼ぶのが相応しいのか。
まるで懸糸傀儡のように、翻弄されゆく登場人物達。
登場人物は皆、残された者――そして読者に何かを残して退場してゆく。
深い世界観や設定。交錯する人間模様。いくつか矛盾している点や不自然に感じるところがないわけではない。ないのだが――それらを笑い飛ばせるだけの力がある。
キャラクター、と呼ぶのは不適切だ。そう思うほどに人物に背景がある。過去がある。願いがあり、相反する絶望を背負っている。
それでも何らかの意味を手に入れ、彼らは笑うのだ。最後の瞬間に。
前作「うしおととら」よりも画力は上達しているが、反面読みづらいと感じる方も少なくはないだろう。
また、女性のスタイルが若干誇張され過ぎではないか、と感じることも事実である。
しかし、それらに寄るところもあるのだろう。
風圧を体感させるほどの圧倒的迫力、その喜怒哀楽が読者の元へ直に届くキャラクター達の表情――それらは、まとまっているだけの作品には存在し得ない、独自の魅力だ。
心に直接届く言葉。
刃物のように鋭いものもあり、水滴で岩を穿つようなじわじわと来るものもあり、握りしめた拳のような衝撃もあった。
構成も素晴らしい。
が、連載向き――特に週刊少年誌という分類――ではなかったろう。
ジェットコースターの登りが緩やかかつ長過ぎる。コミックでイッキ読みする分には気にならないのだが、連載を追っていた人間には辛かったのではないだろうか?
残念に思うのは中盤の盛り上がりが極大過ぎて、終盤にそれを超えることができなかったことか。盛り上がり方が逆ならばもっと一般的な高評価にも繋がったかも知れない。
ハマる人はハマる。そんな言葉が何より相応しい一作。
苦手な人が多くいるのも理解はできるが、私にとってはこの作品は最高のものだ。
どうか食わず嫌いだけはやめてほしいと思う。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-02-21 13:17:56] [修正:2011-02-21 14:18:34] [このレビューのURL]
8点 あずまんが大王
可愛い女の子たちがだらだらと日常を過ごすほのぼのコメディ。
今流行の「けいおん!」や「ひだまりスケッチ」の元祖とも呼べる作品だ。
キャラクターたちはアクが強く、今の「萌え」とは微妙にズレてはいる。
ただ可愛いだけでなく、付き合うには疲れそうな彼女たちこそが、魅力的で可愛らしいとも思うのだ。
それぞれキャラクターが立っていて、生徒たちだけでなく、教師陣も魅力的。
巻数は四巻と少ないのだが、読んでみると意外と長い。
やはり四コマという性質上、ギッシリ詰まっているのだろう。それを考えている作者はエライっと思う次第。
疲れた時とかに、ほのぼのしたくなったら、彼女たちに会いに行けばいいと思う。
そんなまったりした作品である。
これを極端に嫌う人はちょっと怖い。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-02-21 14:17:44] [修正:2011-02-21 14:18:01] [このレビューのURL]
7点 スプリガン
中二的バトルに神話を織り交ぜたマスターキートン。よってマスターキートン好きとスプリガン好きはあんまし関係ない。
ワクテカする響きのオカルト、神話関係の名称に、最新鋭の化学兵器っぽい素敵アイテム、カッコイイ名前の付いた各国の特殊部隊。
主人公がそんな中で暴れまくるのだから、面白くないわけがない。
学園もの的な流れにも行くのかも知れないと思ったが、実際にはそんなことは一切合切なかったぜ!
前半で登場した人物、アイテムが後半で収束されていく過程に、私は素直に引きこまれて行った。
また、オーパーツにまつわる人間模様も、決して底の浅いものではなく、魅力的である。
少年漫画にも関わらず、ヒロインがいない当たり、男臭い漫画であると思う。
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[投稿:2011-02-21 14:09:04] [修正:2011-02-21 14:09:04] [このレビューのURL]
6点 ARMS
同コンビの出世作スプリガンよりも、話が複雑かつ難解になっている気がする。よって敷居は高い。
スプリガンが好きな人は、最初の数巻、違和感を覚えるかも知れないが徐々に慣れていくことと思う。
アリスとSFの混合という怪奇とも呼べる設定。
登場するタイプが一辺倒でなかったのは面白い。
正面切ってのガチバトルは少なく、どちらかと言えば主人公達の方が強力だというのはあまり多くないと思う。
そして、策を弄し卑怯な手で主人公を追い詰め、それを乗り越える主人公達に感じるカタルシス。
戦闘では読み返さないと何が起きたのか分からないことも多々あったが、迫力自体は優れていた。
強力な能力を持つものだけが頑張るというわけではないのがイイ。
が、作中では役立たず風味の奴もスペックは十分に一級品なのだがな。
機械的なものの造形も良く、ただかっけえと感じることも多い。
現実的な街並みの中、SF的な兵器とファンタジックな造形が入り交じっている姿に興奮しないわけがなかった。
女性までもがカッコイイので萌えを感じるには相当な修羅場の経験が必要となる。
一部唐突でご都合的な設定もあるが、よくよく考えてみるとそっちの方が自然だったりするから面白い。
まあ、読み辛さは最後まであんまし変わってないので、慣れなかったら諦めたほうが良いかも知れない。
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[投稿:2011-02-21 13:59:18] [修正:2011-02-21 13:59:18] [このレビューのURL]
6点 烈火の炎
パクリ漫画。劣化の炎。そんな風に言われている本作ですが個人的には楽しめました。
パクリ元何なんですかね? 幽遊白書? ヤイバ? うしおととら?
柳ちゃんがうしとらの真由子っぽいのは思ってましたが、安西信行は元々藤田和日郎のアシスタントですし……。デビュー作のロケプリからして柳ちゃんとおんなじ顔の女の子が主人公だったし……。
まあ、兎も角。
風子ちゃんの快活なエッチさだけで読む価値アリです。
基本的なバトル部分は結構論理的な能力バトルしてました。
相手の弱点は――とか。複雑過ぎず、考えればある程度読める範囲である感じ。ジョジョ好きには薄く感じられるかも知れない。
イカれた登場人物の顔とか、狂気が滲み出ていて好きですね。後、安西先生はおっぱいが好きですね。
キャラクターの性格に応じた顔を描ける腕は立派です。週刊連載している中でのあの上達っぷりには感嘆します。万人受けする絵柄だと思います。綺麗な顔。可愛い顔。どっちもイイです。ただ、少し引き出しが少ないかなっ? と。その分髪型などでアクセントを付けているみたいですけども。
紅麗のポジションが熱い。ダークヒーローというかなんというか。過去からして烈火と共に在れないのは仕方がなく、されど烈火を気にしている強力な存在。
彼以外のキャラクターも使い捨てることなく、活かしているのは嬉しいです。使い回しているとも言えてしまうのかもしれませんが(笑)。
音遠の変貌っぷりにはちょっと驚かされましたが、そんな彼女が大好きです。それまでのは演技だったってことにしましょう。
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[投稿:2011-02-21 13:37:28] [修正:2011-02-21 13:37:28] [このレビューのURL]
10点 TISTA
まるでフランス映画のような作品。
少年は少女と出会い。
少女は少年と出会う。
積み重ねてきた過去への葛藤。手遅れになっていることへの恐怖。血で染まった手。
その全てを読者の心に暴力的に塗り付けるコマ割り、タッチ。
銃声が静寂を撃ち破るのが聴こえるような戦闘。移入ではなく同化する、キャラクターと自分の感情。
――脳髄に刻まれたようなナレーション。
その全てが、新人とは思えない領域である。
僅か二巻。それでも読む価値は十分過ぎるほど。これにハマったら遠藤先生が現在連載中の「月華美刃」もオススメです。
ジャンプ本誌での読み切りで、遠藤先生に出会い、ジャンプスクエアを本作が連載するからこそ買い始めた私に取って、本作の終了は悲しい知らせだった。
漫画が嫌いだと言う人にも読んでもらいたい。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-02-21 12:32:49] [修正:2011-02-21 12:33:19] [このレビューのURL]
この作品がギャグ漫画に与えた影響は計り知れない。アニメで言えばエヴァぐらい。そんな気がする。
一見画力が低いように見えながら、よーく見るとモエモエの可愛さでヒゲが伸びる。というかモエモエという名前の先見性は異常。
シュールという言葉を突き抜けて、なんか違う世界を観客席から眺めている感じ。共感とかしたら人としてのデッドエンド確定。
最初っから最後までノリはほぼ同じなので、最初が肌に合わない人は、最後まで読んだら肌がかぶれるだけなのでやめておこう。逆に「ジャガー」が好きな人はここまで遡ってきても十分に満足できることだろう。
あまりにもぶっ飛び過ぎていてセンスを問われるのか、似たような作品の存在しない一作。うすた成分が欠落してきたらうすた先生のものを読むしかないということだろう。いざとなったら読み返せ。
そもそもここに掲載されているあらすじの時点で笑ってしまうんだが如何なものか。起目粒……。
後、めそマジぱねぇ。意外と女の子が可愛いのぱねぇ。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-02-21 12:14:18] [修正:2011-02-21 12:20:42] [このレビューのURL]
現在のジャンプへの流れを作った作品とも言える。聖闘士星矢の主人公がアンドロメダ瞬であるくらいな感じである。
しかし、剣心の魅力は、そんな天然ボケで女性的な見た目と相反する――戦闘時の激しさである。そしてその魅力迫力を最大限に引き出す画力が、当時初連載だった筈の和月先生には既にあったというのだから、私のような凡人はただただ驚くしかない。……いえ、私は画伯系なんで凡人どころか……って話なんですが。
筆を用いた扉絵なんかは今でも印象に残っている。イメージとしては浮世絵のような感じだったのだろうか? アニメ調のものではなく、ああいった和月先生のイラストによるグッズが多く出ていれば買い漁っていただろうと思う。
実在する流派や歴史上の登場人物に和月先生が生み出したキャラクターを混ぜ、それを違和感なく混ぜあわせることを成功させたのは計算か天性か。一歩間違えればメアリー・スーになっていただろうに。
幕末という歴史的背景、美麗なキャラクターを生み出す画力を持ちながら、子供心を擽る必殺技の数々。人気漫画になったのも頷けるというものである。
ただ、コミックの表紙が常にジャンプのカラーページの流用だったのは残念ではある。……まぁそれも当時看板と呼べる作品が本作しかなかったジャンプが本作に巻頭を任せ過ぎたことが要因な気もしなくはない。
この作品の是非を語るときは、焦点は最終編である人誅編にあたるだろう。展開ではなく、和月先生の画力が高すぎた点に問題があったのではなかろうか。確かに少年漫画としては間違っているかも知れないが、最初から歴史物であったのだから、単純な子供向けでは初めからなかっただろうに。
あのカタルシスはあらゆる漫画の中でも頂点に立てると思うのだが……。その辺は個々人の嗜好次第って話か。
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[投稿:2011-02-21 12:05:15] [修正:2011-02-21 12:05:15] [このレビューのURL]
10点 幽☆遊☆白書
この作品が終わった時。私は面白いことが永遠に続くわけではないのだと知った。
それは誰しもが、どこかで何かで感じることだと思う。例えば2時間のアニメ映画かも知れない。または遠足や旅行だったりするかも知れない。
私にその哀愁を教えたのは間違いなく、この作品の最終回だった。
立場も性格も異なり、敵だった者たちが集い友情を育み、気付けば互いに命を掛け合う仲になる。彼らの互いを思う気持ちは、それぞれの吹き出しの中にしっかりと詰まっている。大きな戦いの最中に描かれる日常は、過酷な戦闘の中で清涼剤としての役割を果たしていた。
少年漫画に大きな変革を齎した作品のひとつだろう。悪役の心理を描き読者に彼らへの共感を与える、ということがそもそも当時の少年漫画においては邪道であったように思う。
勝敗も一辺倒ではなく、決着は意外性を忘れない。能力バトルも描いており、その中で強力な力を持つ主人公達が脆弱な悪役に振り回されるという構成は非常に印象的だった。
個人的には最も終わって欲しくなかった作品だが、現在の全19巻が最も美しい形であるようにも思える。
そんな相反する感情を抱かせるとは何とも罪作りな奴である。
好きなキャラクター。飛影と骸。後、蛍子ちゃんのお尻あたりに「てんで性悪キューピッド」の匂いがあって素敵。
好きな話。戸愚呂編と仙水編は甲乙つけ難い。最終編も賛否分かれるでしょうが、個人的には賞賛してる。
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[投稿:2011-02-21 11:40:20] [修正:2011-02-21 11:40:23] [このレビューのURL]