「左手」さんのページ
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「良い漫画には漫画としての"喜び"がある」
点数は高めですが、それぞれの漫画には必ず面白い所があるのでそこを自分なりの読み方が伝われば嬉しいです。
気になること&共感してほしいこと:女性漫画家の描く漫画の登場人物で漫画家や小説家など物書きが出てくる確率が異常。
赤ちゃんと僕の藤井君の母、彼氏彼女の事情の井沢、モテキのオム先生、だぁだぁだぁの漫画家、こどものおもちゃのサナの母、姫ちゃんのリボンの姫子の母、水色時代の主人公など。
これの現象は作中のキャラクターに自分を投影しているのだろうか・・・

8点 ドラえもん
「年齢に合わせた優しい漫画」
ドラえもんについて勘違いをしている方が多いです。絵が話ごとにコロコロ変わるやひみつ道具の効果が被っているなど、作品全体を通してみると不完全な部分が多いと思っているでしょうが、違います。
ドラえもんをwikipediaで調べてください。掲載誌はコロコロコミックだけではないのです。小学館の児童向け雑誌にそれぞれ載っているのです。小学○年生、てれびくん、よいこ、幼稚園、サンデー、そしてコロコロコミックに載っていました。
それゆえに、似た道具や絵も違うのです。
考えてみてください。月刊のコロコロコミックだけで45巻もの作品量を出せません。
以前、レビューを書いた大人なSFがある「藤子F不二雄SF短編集」でF氏は漫画のアイディアがバーゲンセールするほどある、ようなことを私は言いました。
ここでドラえもんを良く見て下さい。絵と文字の対象年齢が話ごとに少しづつ異なります。
・コマ割り…コマが縦に入る数が違う。
・背景、構図…対象年齢が高いほど書き込んでいる(全体的に暗い絵)
・のび太の性格…これも対象年齢が高いほどかっこいい、男らしい。
以上の違いについて方法論的(構成や台詞などの作品の作り方から評価すること)に読むと、流石F氏!すごい!とうならざるを得なません。
一番好きな回は「オーバーオーバー」と「ボールにのって」です。オチが素晴らしい。
もし、ドラえもんを子供だましの読み物だと思っている人は、もう一度作品の巧みさを楽しんでみてはいかがでしょうか。
<全巻所持>
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-06-23 09:24:37] [修正:2011-06-23 09:24:37] [このレビューのURL]