「左手」さんのページ
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「良い漫画には漫画としての"喜び"がある」
点数は高めですが、それぞれの漫画には必ず面白い所があるのでそこを自分なりの読み方が伝われば嬉しいです。
気になること&共感してほしいこと:女性漫画家の描く漫画の登場人物で漫画家や小説家など物書きが出てくる確率が異常。
赤ちゃんと僕の藤井君の母、彼氏彼女の事情の井沢、モテキのオム先生、だぁだぁだぁの漫画家、こどものおもちゃのサナの母、姫ちゃんのリボンの姫子の母、水色時代の主人公など。
これの現象は作中のキャラクターに自分を投影しているのだろうか・・・

2点 幕張
「バクマンの平丸さんは木多康昭」
景情さんの幕張レビューを見て下さい。私のダメダメなレビューを見るより完璧なので、奈良がゴリ子を見るほどの違いがあるのでそちらを見て下さい。
なので、今回はリアルタイムで読んでない世代の私の率直な思ったことを書いていきます。
ジョジョのパロディが多いからジョジョ知ってる人が読むとツボにはまるよ、と言われたので読みました。確かにザ・ワールドやスティッキーフィンガーが出て面白かった。他にもドラゴンボールやその時連載していたワイルドハーフ、テンテンくん、マキバオーも出ていたり、元ねたが分かったものもあったので少しは楽しめた。
読んでいて気になったのが、私がこの幕張を100%楽しむことは絶対に出来なっかったことです。
まず1つ目は、リアルタイム感が不可欠であること。
時事ネタやその当時ジャンプで連載していた漫画のパロディがたくさん盛り込まれていることが、この漫画の笑いの要素の半分を担っている。ここが黄金期のジャンプを読んでいなかったり、その当時のテレビ番組やタレントをよく知らないので、全てを楽しめなかった。
2つ目は、下ネタによる笑い。
ここは完全に私的な感想ですが、下ネタへの耐性はありますが、少し冷めてみてしまう傾向にあるので、楽しめなかった。裸になれば、下ネタを言えば、面白いと思うことに疑問があり、率直に笑えないところが冷めてしまう。
最後に3つ目は、作者のパロディへの深い理解について。
パロディとは、かなり難しい笑いの一種であり、パロディをする側とそれを理解できる受け手側との間でしか存在しえない笑いと考えています。
それを踏まえれば、パロディにはかなりの質を求められる。
元ネタの表面をすくったようなパロディから、もっと深い部分の構造から理解してのパロディ(例えば、以前に書いためだかボックスのお話作りからのパロディのようなこと)まであります。
ここで最も冷めてしまうのが、表面をすくったようなパロディです。まるで、友達同士で流行の芸人のギャグを言うような感じです。
この幕張では前者のようなパロディが多く感じられ、画力にも難があり、そこでも楽しめなかった。
ジョジョのスティッキーフィンガーが出てきた場面での奈良の「僕、ブチャラティ」の台詞が許せない!あそこはブチャラティの名台詞を言わせる方が絶対に面白いのに。私としてはあそこは「覚悟はできている」にするべきだった。
しかし、最も楽しめたのが、作者の内輪ネタ、暴露ネタが一番ツボにはまりました。
締め切りに追い込まれた作者が必死こいて描いた回が最も良かった。私小説のように作者自身の体験が笑いにつながるのが、今まで読んでいてた漫画の中にエッセイを省けば、こんな笑いもあるのか、という新しさを感じました。
面白いかどうかと聞かれると面白いですが、一度読めば、もういいやと思っちゃう漫画でした。ジャンプ黄金期をリアルタイムで読んでいる人にとってはかなり面白い作品になりえます。
最後になりますが、作者の木多康昭はバクマンの平丸さんのモデルですよね。
漫画家を辞めたい、ギャグ漫画家、ポルシェと女の話が出てくる(最終巻の表紙の裏の言葉から推測できる)
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-07-07 12:13:32] [修正:2011-07-07 12:13:32] [このレビューのURL]