「左手」さんのページ
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「良い漫画には漫画としての"喜び"がある」
点数は高めですが、それぞれの漫画には必ず面白い所があるのでそこを自分なりの読み方が伝われば嬉しいです。
気になること&共感してほしいこと:女性漫画家の描く漫画の登場人物で漫画家や小説家など物書きが出てくる確率が異常。
赤ちゃんと僕の藤井君の母、彼氏彼女の事情の井沢、モテキのオム先生、だぁだぁだぁの漫画家、こどものおもちゃのサナの母、姫ちゃんのリボンの姫子の母、水色時代の主人公など。
これの現象は作中のキャラクターに自分を投影しているのだろうか・・・

4点 ホムンクルス
「面白くないけど、読んだほうがいい(特に心理表現)」
中学生の時に殺し屋1を読み、やはりこのホムンクルスも気になってしまい読みました。面白いか否かは別にして、読んでおかないといけない気分になる漫画と思いました。
話の内容は正直にいって自分の力不足からか深くまでは読み込めませんでした。少年漫画のような爽快感はなく、泥を被ったように鈍重な気持ちにさせる展開やストーリーの進め方が面白さの枷としてなかなか前へ進めない。つまらないと感じることもしばしばありました。
しかしながら、この漫画の面白みはやはり心理表現。
話のほとんどが2人で向き合って話しをするだけで、その会話の中からホムンクルス(内なる自分)が変化していく様子は漫画というメディアの表現力の限界に挑戦しているのではないだろうか。
また、表現の可能性をより深くえぐる作品でもあると考えます。
コマ割、ホムンクルスの造形や変化で、動きがないただの会話をよりスリリングで面白さを増す効果を付加しているのです。なかなかここまで喋りだけの場面で読者を引き込み疲れさせるのは、やはり作者はすごいと言わざるを得ません。
この漫画のテーマといえる「人の外見と内面」は難しい題材でここまで、外見について踏み込んで厳しく言及している漫画は初めて出会いました。
憶測ですが、かなりの抵抗と挑戦があったのではないでしょうか?
人は内面が大事っていうけど、現実には綺麗・可愛い・格好いい方が絶対に不細工よりも得ですよね。
このホムンクルスは面白いから読め、とはいいませんが、面白くはないけど読んだほうが絶対にいい、といえる漫画です。
オススメです!
<全巻借りて読みました。>
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-07-25 22:33:40] [修正:2011-07-25 22:33:40] [このレビューのURL]
2点 幕張
「バクマンの平丸さんは木多康昭」
景情さんの幕張レビューを見て下さい。私のダメダメなレビューを見るより完璧なので、奈良がゴリ子を見るほどの違いがあるのでそちらを見て下さい。
なので、今回はリアルタイムで読んでない世代の私の率直な思ったことを書いていきます。
ジョジョのパロディが多いからジョジョ知ってる人が読むとツボにはまるよ、と言われたので読みました。確かにザ・ワールドやスティッキーフィンガーが出て面白かった。他にもドラゴンボールやその時連載していたワイルドハーフ、テンテンくん、マキバオーも出ていたり、元ねたが分かったものもあったので少しは楽しめた。
読んでいて気になったのが、私がこの幕張を100%楽しむことは絶対に出来なっかったことです。
まず1つ目は、リアルタイム感が不可欠であること。
時事ネタやその当時ジャンプで連載していた漫画のパロディがたくさん盛り込まれていることが、この漫画の笑いの要素の半分を担っている。ここが黄金期のジャンプを読んでいなかったり、その当時のテレビ番組やタレントをよく知らないので、全てを楽しめなかった。
2つ目は、下ネタによる笑い。
ここは完全に私的な感想ですが、下ネタへの耐性はありますが、少し冷めてみてしまう傾向にあるので、楽しめなかった。裸になれば、下ネタを言えば、面白いと思うことに疑問があり、率直に笑えないところが冷めてしまう。
最後に3つ目は、作者のパロディへの深い理解について。
パロディとは、かなり難しい笑いの一種であり、パロディをする側とそれを理解できる受け手側との間でしか存在しえない笑いと考えています。
それを踏まえれば、パロディにはかなりの質を求められる。
元ネタの表面をすくったようなパロディから、もっと深い部分の構造から理解してのパロディ(例えば、以前に書いためだかボックスのお話作りからのパロディのようなこと)まであります。
ここで最も冷めてしまうのが、表面をすくったようなパロディです。まるで、友達同士で流行の芸人のギャグを言うような感じです。
この幕張では前者のようなパロディが多く感じられ、画力にも難があり、そこでも楽しめなかった。
ジョジョのスティッキーフィンガーが出てきた場面での奈良の「僕、ブチャラティ」の台詞が許せない!あそこはブチャラティの名台詞を言わせる方が絶対に面白いのに。私としてはあそこは「覚悟はできている」にするべきだった。
しかし、最も楽しめたのが、作者の内輪ネタ、暴露ネタが一番ツボにはまりました。
締め切りに追い込まれた作者が必死こいて描いた回が最も良かった。私小説のように作者自身の体験が笑いにつながるのが、今まで読んでいてた漫画の中にエッセイを省けば、こんな笑いもあるのか、という新しさを感じました。
面白いかどうかと聞かれると面白いですが、一度読めば、もういいやと思っちゃう漫画でした。ジャンプ黄金期をリアルタイムで読んでいる人にとってはかなり面白い作品になりえます。
最後になりますが、作者の木多康昭はバクマンの平丸さんのモデルですよね。
漫画家を辞めたい、ギャグ漫画家、ポルシェと女の話が出てくる(最終巻の表紙の裏の言葉から推測できる)
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-07-07 12:13:32] [修正:2011-07-07 12:13:32] [このレビューのURL]
8点 ドラえもん
「年齢に合わせた優しい漫画」
ドラえもんについて勘違いをしている方が多いです。絵が話ごとにコロコロ変わるやひみつ道具の効果が被っているなど、作品全体を通してみると不完全な部分が多いと思っているでしょうが、違います。
ドラえもんをwikipediaで調べてください。掲載誌はコロコロコミックだけではないのです。小学館の児童向け雑誌にそれぞれ載っているのです。小学○年生、てれびくん、よいこ、幼稚園、サンデー、そしてコロコロコミックに載っていました。
それゆえに、似た道具や絵も違うのです。
考えてみてください。月刊のコロコロコミックだけで45巻もの作品量を出せません。
以前、レビューを書いた大人なSFがある「藤子F不二雄SF短編集」でF氏は漫画のアイディアがバーゲンセールするほどある、ようなことを私は言いました。
ここでドラえもんを良く見て下さい。絵と文字の対象年齢が話ごとに少しづつ異なります。
・コマ割り…コマが縦に入る数が違う。
・背景、構図…対象年齢が高いほど書き込んでいる(全体的に暗い絵)
・のび太の性格…これも対象年齢が高いほどかっこいい、男らしい。
以上の違いについて方法論的(構成や台詞などの作品の作り方から評価すること)に読むと、流石F氏!すごい!とうならざるを得なません。
一番好きな回は「オーバーオーバー」と「ボールにのって」です。オチが素晴らしい。
もし、ドラえもんを子供だましの読み物だと思っている人は、もう一度作品の巧みさを楽しんでみてはいかがでしょうか。
<全巻所持>
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-06-23 09:24:37] [修正:2011-06-23 09:24:37] [このレビューのURL]
「まさに漫画の四次元ポケットや!(彦麻呂風)」
なぜ映画監督のスタンリー・キューブリックが評価されているのか?漫画とは関係ないが映画の説明から始めます。それは作品ごとに全く違ったそれも新しい手法やコンセプト(基本的な概念)を用いて、その上悔しいほど良くできていて、正直に面白い映画だから評価に値するのです。ジャンルもかなりバラバラで、不謹慎コメディ、軍隊もの、サイコホラー、超SF作品などその懐と技術力、挑戦心に畏怖をするほどであります。
ここで、特に手塚治虫を始め、なぜ、超が付く大物がすごいというと、そのジャンルやコンセプトが全く異なった漫画を描いてきて、その上面白いということです。ここでは漫画自体をほめているのではなく、"漫画家"をほめていると理解して下さい。
藤子不二雄も同様に手塚治虫と並べられる超大物です。ドラえもんみたいな子供騙しの漫画を描いている人としか認識していない人は人生を損しています。この方は子供騙ししか描けないそこらの三流漫画家ではなく、"子供騙しも描ける"漫画家だということをこのSF短編集を読んでわかるでしょう。
そんな藤子不二雄、特に子供向けのF先生の大人なS(すこし)F(ふしぎ)ストーリーを読んでみる価値は十分にあります。
以下は漫画について書きます。
あのドラえもん絵柄であれらの話を綴る怖さ。楳図かずおのようなリアルな絵で怖さを感じさせず、藤子漫画の絵だからこそ垣間見える人間のもともと備えている人間性の怖さが、むしろ爽やかに描かれてるところや、また、コンセプトつまり話の作り方の目の付け所が語彙力が少ないと思われますが、凄いの一言で、誰かこの話をパクって漫画描けよ、と言いたくなる程の出来です。
何度も読める漫画はオチを知っていてもやはり面白い。これは話の内容もですが、私自身よく使う表現なのですが、面白い漫画は漫画としての喜びに満ちている。それは表現やお話作りなど全てを含めた要素が良い方向に向いている。それがこの漫画にはセクシーコマンドー外伝すごいよマサルさんのヒゲ部のシンボルマーク並みに盛られています。
漫画に一過性の楽しみを求めている人にとっては、なんだこりゃつまんね、と言ってしまう作品ですが、漫画としての喜びが満載なこの漫画、そんなに甘くはないですゼ。
藤子不二雄原理主義者ですが、布教ついでにオススメです!
(全巻所持)
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-05-13 00:47:34] [修正:2011-05-13 00:47:34] [このレビューのURL]
「天才の苦悩と成長(前作の昴以上に)」
前作の昴もレビューしました。さらなる主人公の宮本すばるの成長ストーリーが展開されていて、前作では独りよがりな孤高の天才が周囲の人を引っ張り成長する物語でしたが、今回では少し異なり、それまで引っ張ることしかなかった周りの人、特にパートナーと共にぶつかり合いながらさらなる高みへ向かう成長物語となり、天才が独りでなくなり、また、同等のライバルの出現など、この作者は天才すばるをどこまでもっていくつもりなのか、まさに天才を描く天才、曽田正人のやることには畏怖します。
絵の描き方についてなのですが、思ったよりもバレエのコマが少ないと思いました。
これは私自身が思っただけですが、例えば普通のスポーツ漫画ではメインのそのスポーツをより長くかくことが多々ありますが、この昴・MOONでは思ったよりも少ないコマでバレエシーンが描かれており、作者自身がバレエの芸術的な感じやバレエの刹那な時間がより際立つ勢いのあるタッチで描かれていて、読んでいてもその短さを感じさせない、むしろ読者自身がその間のコマや時間を補完して読んでいるような気がします。
他の漫画に比べ、ハチミツとクローバーの羽海野チカやNANAの矢沢あいのような少女漫画のようなラフな線で常に躍動感のある絵になっていてバレエシーンでもすんなりと読め、読んでいる勢いをそのままに保ってくれている。それもまたこの漫画を褒めちぎってしまうところです。
これは私事なのですが、すばるの炎のような激しい生き方にボレロの観客の一言「こんなテンションで生きてえな」に共感せずにいられないッッッ!!!!!ので超オススメです。
(投稿現在、昴全11巻、MOON6巻まで所持)
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-05-12 23:57:00] [修正:2011-05-12 23:58:41] [このレビューのURL]
8点 ソラニン
「夢に憧れ諦めた人たちへ」
読んでほしい対象は、これから夢を追おうとする若者、夢を叶えた人、夢を諦めた大人、夢を叶えたが訳あってその夢を捨ててしまった大人。要するにこれは夢に憧れる、また憧れたすべての人に当てはまります。
しかし、この中に登場するキャラたちのほとんどは私たちの現実世界にいるような夢を諦め、普通に仕事をし、生活を営む人ばかりです。特に1巻のなんともない日常がしっかりとその風景をまざまざと見せ付けています。
その中で唯一夢を叶えるために頑張っているのが種田であり、結果は悲惨なことになりました。
現実とはなかなか上手くいくものではありません。
夢を見ることの憧れは花屋のアルバイトの井上、夢ではなかったのに叶ってしまったのが鮎川、夢を叶えたが現実を直視しプロデュース業をする冴木、それらのキャラが夢の象徴として配置されているのが、浅野いにおが仕掛けた表現といえます。
物語としては1巻は極普通の日常、2巻は芽衣子が種田の夢の向こう側を探求する話。
2巻だけでスッキリした内容で、言いたいこともいろいろな角度から言えているので、何度も読める作品に仕上がってます。
サブカル厨(ヴィレッジバンガードによくいる奴等)大絶賛の浅野いにおが若者の鬱憤を吐き出した漫画、と高をくくっていた私ですが、ソラニンが映画化することになり、もう一度よく読んでみると、なんて完成度の高い漫画なんだ、と驚きました。
その漫画を読まずにイメージだけでどうこう言うのはダメだね、と思わされました。オススメです!
全2巻所持
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-04-24 11:05:32] [修正:2011-04-24 11:05:32] [このレビューのURL]
10点 めだかボックス
「アンチジャンプのクーデター」
私自身、めだかボックスは必ずジャンプで最初に読むぐらいファンで愛読しています。まず自分のめだかボックスに対する立ち位置を最初に示します。
ジャンプで連載している作品は、漫画である前に「ジャンプである」という特殊な雑誌だと思います。
実際に今ヒットしている進撃の巨人を作者がジャンプに持ち込んだところ、「これはジャンプでやる漫画ではない、"ジャンプの"漫画を持って来い。」と言われたそうです。バクマンを読んでいても分かるようにジャンプはジャンプ色のある漫画でなければならない前提が必要なのです。
しかしながら、賛否両論が叫ばれるめだかボックスにはジャンプのテーマの友情・努力・勝利がこれでもかといわんばかりに入っています。それでいてなぜ、ここまで叩かれるのか?
まず、設定や展開を一つ一つ見ていきます。
話の内容自体は学園もの。これはジャンプでよくある設定です。
そして、主人公の黒神めだかは超天才です。ここまでするのは少し露骨ですが、ギャグ漫画以外のほとんどのジャンプ漫画でよくある主人公が天才設定。
序盤は日常で、途中からバトルに突入。これもジャンプでよくある幽々白書やキン肉マンなどでよく見る展開です。
バトルシーンの進め方や能力、勝敗の決め方は完全にジョジョです。また、キャラのポーズもまるでジョジョ立ちです。
また、死闘を繰り広げた敵が仲間になるのも、ダイの大冒険でいうクロコダインやヒュンケル、ジョジョの花京院やブチャラティ、ドラゴンボールのべジータ、などよくあることです。
めだかボックスとは今までのジャンプらしい良い要素をふんだんに盛り込んだ、悪く言えばトレースしているジャンプらしい漫画なのです。
しかしどうしてそれでも純粋なジャンプファンには受け入れられないのでしょうか?
それはアンチジャンプのスタンスを崩さないからです。めだかボックスによく使われるメタ発言で「もしジャンプだったら?」や「?はまるでジャンプじゃないか」と今までのジャンプを暗に批判しています。
例えば、死んで生き返ったらまるでジャンプの漫画、敵が絶対に勝てない理由はジャンプの主人公だから、など。
今までのジャンプを作り上げた巨大な漫画たちを尊重しながらもそれを踏み潰す様な発言に、純粋な"ジャンプ"読者は嫌悪さえも抱くのでしょう。
設定や展開などの外見はジャンプでありながら、その内に秘めているものはジャンプを否定するアンチに満たされている。
結論は、めだかボックスはジャンプでやるべきではない漫画です。が、外面はジャンプの装いをしたゲリラでジャンプのうちから破壊し、クーデターを起こそうとする危険分子なのです。
そう結論をつけた私ですが、そのクーデターを作者の楽しいユニークや遊び心としてめだかボックスを楽しめるか否かが読者の分かれ目ではないか、と思っています。
球磨川禊の括弧つけないあの演説には最大の感動を受けました。オススメです!
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-04-18 12:47:16] [修正:2011-04-18 12:47:16] [このレビューのURL]
1点 新・花マル伝
「全体的に杜撰過ぎ」
前作の花マル伝までは中学生として頑張っていて良かったのですが、新になってからはレベルが一気に世界になり、バトル漫画でありがちな強さがインフレし、ライバルの天才・木元と戦うためには世界大会の決勝まで負けてはいけなくなり、最後の決勝までの全ての戦いが無差別級の世界レベルなのに、まるで消化試合。読んでいてやめてやろうかと何度も思ったことか
その消化試合も杜撰(ずさん)の一言です。柔道での勝ち負けは柔道自体の強さによるものなのに、毎試合前には花マルは相手の選手のことを思っては、落ち込み、今までに捨ててきたものや背負っているもの違いに試合中までも引きずり、結局はその試合の途中で吹っ切れて勝つ。
大前提として花マルは木元と戦うまでは負けられないことになっていることから生じるひずみが全体のバランス崩壊とインフレを起こしている。
中学で強かった選手などの高校編での活躍が見たかったし、新キャラはとってつけたようなのばっかりだし、成長物語で主人公とその周りの登場人物のみが世界の中心という考えのこの手の漫画は作者の漫画の下手さを露呈しています。
(例外でバキなどでは行き当たりばったりが良いところであるので新・花マル伝の場合は失敗ということです。)
ラストのとってつけた感も杜撰すぎます。
中学生編の花マル伝は読み返してもいい位なのですが、新のほうはもう読むことはないでしょう。
読者の私が言うのもなんですが、花マルが世界で一度負けてからの高校生編で金鷲旗が見たかったです。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-04-17 16:22:49] [修正:2011-04-17 16:22:49] [このレビューのURL]
10点 太陽の黙示録
「日本人のアイデンティティー」
他の人のレビューでもあるように現代版三国志です。登場人物の名前を見れば、簡単に分かることですけどね。
大地震で日本が東と西に分かれ、中国とアメリカが日本を占領し、日本人が自分の祖国を失い、しかし日本人である誇りを持ち続けている人々の姿が主に描かれています。
先日の東日本大震災が起きた時、私が真っ先に思い浮かんだのがこの漫画です。同じ大震災で大打撃を受けた今の日本に海外から手厚い支援が多く送られてきています。これが太陽の黙示録の冒頭部分と私の中で被って、まるで現実で、これからの日本の未来を予言しているかのように思えます。
漫画では事実上日本がなくなります。しかし、多くの元日本人は日本の精神を忘れず、むしろより強く持ち続けている。国とは国土でありその上に人が立つものである。昨今の日本の国を想う力が弱まっているこの世の中に物申すように、もし日本がなくなってしまったら、その時日本人は日本人でいられるのだろうか、日本の心、日本人としてのアイデンティティーを忘れないでいるだろうか。
今の日本の状況と重なってみえるが、漫画はフィクションなので、現実にはあってほしくないと願うばかりです。
今、読むべき漫画はこの太陽の黙示録です。オススメです!
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-04-15 15:43:33] [修正:2011-04-15 15:43:33] [このレビューのURL]
10点 ヨコハマ買い出し紀行
「斜陽世界と穏やかな人々」
雰囲気が超いい!
登場するキャラたちはみんな明るく楽しく穏やかに暮らしている。しかし、夕凪の時代と呼ばれる年々海面が上昇し、人類の滅亡がゆっくりと進んでいる。この明るさと反面する背景の斜陽が対照的にし、主人公のアルファを始め様々なキャラの些細な行動や小さな幸せがとても大事な宝物のように思えます。
ユートピア(理想郷)と反するディストピア(暗い未来)が大好きな人にはオススメです!
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-04-15 12:34:00] [修正:2011-04-15 12:34:00] [このレビューのURL]