「左手」さんのページ
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「良い漫画には漫画としての"喜び"がある」
点数は高めですが、それぞれの漫画には必ず面白い所があるのでそこを自分なりの読み方が伝われば嬉しいです。
気になること&共感してほしいこと:女性漫画家の描く漫画の登場人物で漫画家や小説家など物書きが出てくる確率が異常。
赤ちゃんと僕の藤井君の母、彼氏彼女の事情の井沢、モテキのオム先生、だぁだぁだぁの漫画家、こどものおもちゃのサナの母、姫ちゃんのリボンの姫子の母、水色時代の主人公など。
これの現象は作中のキャラクターに自分を投影しているのだろうか・・・

7点 I”s <アイズ>
「少年漫画的恋愛漫画」
王道恋愛漫画とはなにか!自分だけでなく、恋人の夢までも叶えようとする献身さである。ただ相手のことが好きなだけでは、両者の気持ちの問題なだけで、恋人同士になったあとの自分もしくは相手がどうなりたいのか、が究極の問題である。例を挙げるとご近所物語を始め、様々な少女漫画に見られる。
しかし、それらの例は少女漫画であり、I"sは全てが一貴の一人称で語られる少年漫画である。特に夢のない一貴と芸能界で活躍をする夢を追う伊織との差が注目すべき点である。自分の思いと逆行したり、伊織の夢を応援するために嘘を付き、自ら別れを告げたり、相手を想うことと相手の夢を応援することの狭間で葛藤する一貴に共感せざるを得ない。
最後の「夢つかんだね」の台詞がこの漫画の全てを表しているといえる。絵の上手さは言うまでもなく、葛藤の描き方がすばらしい。
青春を過ぎた人もまだの人も相手のことを想う気持ちは普遍のものです。一番好きなキャラはいつきちゃんで、オススメです!
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[投稿:2011-04-11 00:11:30] [修正:2011-04-11 00:11:57] [このレビューのURL]
7点 バクマン。
漫画業界の内情、それも人気雑誌で特殊な少年漫画を扱っているジャンプを赤裸々に描き、そこで繰り広げられる漫画家と編集者のやり取りなどは今まで多少はその様子を知っていた読者にここまで開けっ広げに書いた漫画は私の知る限り初めてです。
週刊のジャンプでありながら、1話の展開の早さは月刊1話分ほどのボリュームがあり、連続ドラマのように読者を次へ次へと読ませる映画技法でいうところのクリフハンガーで次回への引っ張りで良いところで終わらせ、次も気になるつくりはジャンプの中でピカイチです。
絵も初期よりもコメディ風に書き換わり、バトル漫画でないので伝わり難い緊迫感や勢いの表現も絵を見るだけでも伝わる書き方もメリハリがあり読みやすいです。
しかしながら、主人公に共感しづらい。それは主人公は天才だからです。それはジャンプだからといえばそこまでなのですが、ほとんどが凡人である読者からすると、才能やチャンスを持つ天才には100%共感できない。天才が天才を発揮するまでのサクセスストーリーで、努力しているが結局は天才だからで終わる。その点で主人公のインパクトが弱いといえます。
上記より、おそらく読者の中で好きなキャラクターは平丸さんが多いのではないでしょうか。実際、人気投票で3位でした。個人的には天才だけどダメ人間の平丸さんとすごい技術はあるがチャンスを逃してしまう中井さんが好きです。
オススメです!待ちに待った中井さんの登場にワクワクしている私からでした。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-04-08 20:20:31] [修正:2011-04-08 20:20:31] [このレビューのURL]
7点 GANTZ
「絶望感」
少年漫画を慣れ親しんだ私にはGANTZで人が簡単に死ぬことに恐怖を覚えました。死んだら神龍で生き返せばいい、RPGで最初はスライムから倒して徐々にレベルを上げていけばいい。そんな親切設計がGANTZにはない(蘇りはありますけど)。
毎回の戦闘で仲間たちがゴミのように死んでいく。死に対してや絶対に倒せそうにない敵に会ったときのように、そこにあるのは「絶望」だけ。
この絶望の緊張感がGANTZの面白味です。
2.5次元の絵がGANTZにマッチした世界観を描き、SF要素がしっかりとあり、あとは終わりがきっちり描ければ、後世に残る名作として受け継がれていく漫画になるのではないでしょうか。
これからの展開に期待を込めて、オススメです。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-04-08 14:18:51] [修正:2011-04-08 14:18:51] [このレビューのURL]