「tamajiro」さんのページ

総レビュー数: 18レビュー(全て表示) 最終投稿: 2011年11月17日

10点 ROOKIES

 ごめんなさい。この点数は僕の人生を変えた作品だという単にそれだけのための点数だということをご了承下さい。他に読まれる方には一般的には7、8点が妥当なんじゃないかと思います。

 この作品はヤンキー漫画ととるか、野球漫画ととるか、教師漫画ととるかで見方が変わってくるのかと思います。
 
 まあ僕はヤンキーではないし、あまりそっち方面の漫画は読まないのでコメントできませんが、野球漫画とくれば!僕は一応、高校大学と野球少年だったのでw
 まあ悪く言う方もいると思いますけど、そんなに頭ごなしに「ありえない」と済ませてしまうのも良くないかと思います。

 僕は純粋に野球漫画としても面白かったと思います。なかなか面白い試みだと思います。もともと不良といえどもかなり高い筋力がある子たちなわけですから、その子たちが朝から晩まで、野球漬けの生活をやったら、経験者がいないわけではないですし、むしろ中学時代のスーパースターがいて、ちゃんとした指導者もいます。
 僕はやってみないとわからないと思いますよ?
 実際の前例を聞いたことがないので。
 
 教師漫画としても、実際川藤先生の魅力がいかんなく発揮されているので、
 いやぁ?、恥ずかしながら涙、でましたw
 話が進むにつれてもう彼の存在の大きさがずしんずしんと重くなっていきました。
 ベタな手法ではありますが、川藤先生の影響でどんどん良い人間が増えていくというところも現実だとそんなに甘くないのもわかりますが読み味としては悪くないですね。

 僕の中では森田先生に人情ものを描かせたら右に出る人はおそらくいないんじゃないかと、そのくらいに思っていますから、その辺りは流石です。

 スポーツ漫画って数多く出ていますけど、やっぱりなんだかんだいって「スポ根」ていうのが基本にして絶対なんだと思います。昨今ではよく「やたらとび抜けた才能」というものを押してくる漫画というのが多くみられます。「強豪校に入っている」とかも多いですね。でも、そんな天才たちが凡人に圧倒的な力の差を見せつけて涼しい顔して勝つところを見せられても・・
 読み手はほとんど凡人なわけですから、感情移入できないですよね。
 最初は凡人から見ても明らかに下手くそであったり、弱小校であったりして読み手にフラストレーションを与えた方が良いような気がします。まあ、アンケートで苦しむのかもしれませんがw
 けれどスポーツとは、たとえ漫画であっても応援されてなんぼですから、なるべく苦しめた方が良いんです。
 もう、汗だらだらで、息はゼェゼェ切れて、緊張で震えたり、血が出たり、口の中土の味とか、もう倒れる寸前みたいな。そのくらいやってくれたほうが、スポーツ経験者としても、「そうそう・・こんな感じだったな・・」て思うんですよね。
 その辺この作品は表情の作り方とか上手かったなと思います。

 僕はこの漫画に出会って高校野球の指導者になることを決意しました。僕が小学5・6年生くらいの頃に出会った漫画ですけど今でも何度も読み返したりします。

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[投稿:2012-03-14 01:53:58] [修正:2012-04-20 00:08:21] [このレビューのURL]

9点 SLAM DUNK

現存するスポーツ漫画№1作品の呼び声の高い作品です。僕もそう思います。実際この作品を読んだからバスケを始めたという人も多いのではないのでしょうか。漫画、アニメが終了してから結構経ちますが、世代を超えて愛される、色褪せない名作とはまさにこのことをいうのだろうと思います。
僕はこの作品は割と最近、大学に入ってから読み始めたのですが、いやぁ、もっと以前にであっていたら僕も野球じゃなくバスケをやっていたかもしれませんねw

作品の印象としては作中に出てくる主人公「桜木花道」と一緒ですね。どんどんどんどん良くなっていく。どんどん良くなるこの作品を見ていたかったです。あやうく一生後悔するところでしたw(?)

特に心理描写がよく描けているんですよね。スポーツマンの言いたいことを大いに代弁してくれる、そんな感じがありました。色々なタイプの選手が出てきますから、この作品の中に、この作品を手に取っているあなた自身をみつけることができる。かもw
それがこの作品の強みなのかもしれません。

それでは批判については、まあよく言われるところですね。終盤あれだけキャラ立ちした選手たちを出してきたのに、彼らをヤムチャ的ポジションで終わらせてしまったこと。
あと最後が全然「SLAM DUNK」じゃないところですかw
この意味は本編を読んでください。大きな感動にごまかされちゃいますどね。私はそんなに甘くないです。

まあ、私は基本的には、点数で10点満点をつけることはありません。
それは「これをMAXにして欲しくない」というこれからの漫画への期待です。ただ「これを10にしないで何を10にするんだ」という意見ももちろんわかります。まあ、限りなく10点に近い9点というところでここはひとつ。

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[投稿:2012-03-29 18:04:29] [修正:2012-04-20 00:01:57] [このレビューのURL]

この作品を一言で表すと「暇を持て余した神々の遊び系漫画」といったところでしょうか。
天界(?)らしき場所にある「箱庭」にて太陽の神様である「アポロン」が人間界から人間を連れて(生贄として送られてくる、もある)きて、その人間たちを「からかったり」「観察したり」しながら、新しい何かに気付かされたり、人間の愚かしさを示してきたりする。そんな作品です。

僕は聖書とか、ギリシャ神話とか、そういった教養には疎いので、キャラ設定とか登場する神々の地位とかはどこまでオリジナルなのかはわかりかねますが、割と楽しめたと思います。

主人公の視点がころころ変わるのが最初少し気になりましたが、概ね上手く描けているなと、
この物語で特に目を引くのは「神々のキャラ設定」にあり
「実際神様なんていたら、こんな奴らなんじゃないの?」
と割とその気にさせる描き方をしています。
うん、この漫画の作者はかなり頭が良いぞw
作者の教養の深さがひしひしと伝わってくる作品なので読み応えもなかなかのものでした。

全体的に「優等生」な雰囲気の作品ですが、所々で入れてくる笑い要素も、微笑ましい程度ではありますが作品に柔らかさを生み出せていたのではないでしょうか。

批判的な考察としましては、まあ特に何か事件が発生するわけではないので、刺激を求めて読む作品ではないと思います。
読み手はもちろん神様ではないのでw非日常的ではありますが…それでもカテゴリーとしては一応日常漫画なんですよね。
その「一応日常漫画」ゆえに物語にゴールが存在しないため、この作品を通して作者が我々に何を伝えたかったのかは、イマイチ分かり辛いです。

ただまあ、概ねの話は興味深いものがありますし、絵も綺麗、全二巻ですので途中で飽きるようなことはないと思います。
点数も「なかなか良い作品が発掘できたぜ」ぐらいの気持ちでつけさせて頂きました。


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[投稿:2012-03-28 23:14:02] [修正:2012-04-20 00:01:06] [このレビューのURL]

とある番組の受け売りですが、この作品は「あえて書かないことで表現する漫画」です。そして作品のテーマとしては「究極の愛の形とは」といったところでしょうか。

私個人としてはこの作品は大好きですね。恋愛ものの漫画は数多く見てきましたが恋愛部門では私の中では堂々の№1です。

台詞のインパクト、はじめから終わりまで計算された構成は一本の映画を見たかのような満足感でした。ページをめくった次の瞬間にはまったく対照的な描写をあてたりとか、交換日記を背景にしたり、まったく言葉のない繊細な描写とか凄かったですね。

ただし、点数をつけるのは凄く悩みますよねw

前に述べましたがこの作品は「あえて書かないことで表現する漫画」だからです。

なんでチセが最終兵器なのか、どことの戦争なのか、何で戦争してるのか、戦況はどうなってるのか全くわかりません。でもこれはあくまでも「シュウジとチセの恋愛」を追った話であり、作品の趣旨とは関係がないという作者の意向ですからね。書き忘れではないわけですからそこにこだわるのはきっと違うんでしょう。

まあ、実際戦争があったらなにもわからないまま死んで行くのがほとんどなんだろうな。なんて思いながら私はよんでましたけど

賛否両論は出るんだと思います。極論ですからね。当然といえば当然です。
ただしあくまでも恋愛にこだわる作品の姿勢に私は心を打たれたし、こういう作品があったほうがいいんだと私は思います。というよりこういう作品をもっと色んな人にも書いて欲しいですね。


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[投稿:2011-10-03 01:18:44] [修正:2012-03-20 22:55:31] [このレビューのURL]

 この作品の僕の印象としては「若者ポエム漫画」といった感じです。随所に出てくる詩的な思想がこの作品の一つのポイントだったと思います。やっぱり言葉にインパクトがあるとそれだけで他の作品とは違うなって思いますよね。
 全二巻という短い作品でもきっちりと世界観が描けていたのはそういった詩的な描写でキャラの心情をうまく表現できていたからだと思います。まあしかし心理的な描写っていうのは読み手には個人差があるし、感情移入できる人と「何言ってんじゃこいつらは」っていう人で評価は分かれるところなんだと思いますけど。僕としては概して現代の若者を上手く描けているのではないかと思っていますが・・・

 この作品に関しては取り立てて批判するような所はありません。一読の価値ありでおススメの漫画です。ただ評価は7点です。評価は正直悩みました。今僕が彼らと同じくらいの年代にあるのでこの作品に感情移入することは容易でしたが、他の年代の方が読んだら果たして同じ感想なのかと言われるとそれは疑問だからです。多分読む世代を選ぶ漫画だと思うので・・
 ただ「名作」とまではいかないと思います。たった二巻でのし上がれるほど皆さんも甘くはないんじゃないかということでw
 

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[投稿:2012-03-14 00:37:35] [修正:2012-03-14 00:37:35] [このレビューのURL]

 まず、ラブコメの必須項目である「ヒロインが可愛いこと」については100点満点の出来だったと思います。作中に出てくるヒロインがそれぞれ違った個性を持っていて、それぞれキッチリとカワイイ。絵も綺麗だし、ラブコメというジャンルが好きな方なら大体楽しめるのではないでしょうか。
 「ヒロインが可愛いこと」だけについて言えば、僕もラブコメは好きでよく読みますが、、、屈指ですかね、、、多分wまあ、今思い出せない作品があるかもなので断言は避けますがw

 しかし、ただ「ヒロインが可愛い」だけの作品だったら昨今の漫画には、それは腐るほどあります。それだけでは「良い作品だった」なんて評価はできませんよね。

 僕個人としてこの作品で良いなと思った点は「主人公が夢を追っかけている」というところです。基本恋愛には振り回されますが、主人公には「夢」というのが大前提にあり、夢>恋愛のスタンスが作品を深いものにしていたと思います。ラブコメというジャンルは結構そういうところで恋愛しか描かなかったり、ヒロイン最優先だったりするんですけど(なぞに帰宅部だったりとか)この作品は夢と恋愛と勉強といった実際の高校生が悩むようなところを描いてくることでこちらに「感情移入する余地」を与えてくれていたんだと思います。
 もう一つは「ヒロインが2人以上いる」というところですね。これはラブコメに限りません。どんな作品でもヒロインが2人以上いて、どちらかは結ばれて、どちらかは叶わない、片思い、切ない、位の方が丁度良い。むしろ真に頑張り屋さんでかわいい子の方が一生懸命片思いしちゃってる位が。
 読み手もみんながみんな良い恋愛してるわけじゃないし、むしろそういった人間の方が少数だと思うんでね。特に週刊少年ジャンプは。あまり歯の浮くようなやり取りされると見てるこっちが恥ずかしいというか・・・・・ちょっとイラッとしちゃいますよね☆

 マンガでもアニメでも、ラブコメに関して言えば「ヒロインが可愛いこと」の次くらいに「主人公の魅力(人間味)」や「片思いフラグ」というのが大事だというのが僕の見解です。

 では批判的な考えを述べるとすると、少し「ヒロインこんなにいりました?」ってところです。まあ、ジャンプは新しいキャラ出さないと人気獲れないみたいなとこありますけど、ちょっと不遇な子が何人かいたような気がします。だったらとっておいて次に描く作品のヒロインにでもした方がよかったような(汗)その中の一人が大変魅力的だったためなんだか惜しい気がします。あと必要がないような回も何個かあるんで中だるみが生じたのも失点の一つです。

 ただラブコメというジャンルの中では夢という大黒柱がある分ストーリーもしっかりしているので、切ないシーンもあるし、おススメできると思います。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-03-13 23:44:38] [修正:2012-03-14 00:00:21] [このレビューのURL]

7点 隠の王

 僕はあまり忍者物の作品って途中で切っちゃうことが多いんですけど、この『隠の王』に関しては素直に「良い漫画だったな」と思います。
 というのも、色々なところで色々な「優しさ」に触れることができるから、というのが大きいです。
 こういった殺伐とした世界に身を置きながら味方となる周りの人たちがみんな優しい。しかし優しいが故に、不器用に自分や周囲の人たちに対する思いやりを表現できなかったり、救えなかったり、心無い人間に翻弄されたり、要するに物語に巻き込まれていってしまうわけなんですよね。この辺がこの物語の持ち味だったのではないかと思います。
 エンディングの完成度も高いので読んでみて損はないと思います。

 ただ少し男性目線からみると、壬晴と宵風の距離感が気になる所もありますが、
 まあ、気にしなければ特に行き過ぎは無いんで許容の範囲内でしょう(たぶんw)

 物語には関係ありませんが個人的には虹一と雷鳴さんの恋模様なんかが割と好きでしたw
 

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[投稿:2012-02-28 16:56:39] [修正:2012-02-28 16:56:39] [このレビューのURL]

最初にこの作品を手に取ったときは、良くあるキャラ押しの作品なのかと思っていましたが、なかなか面白かったですね。


設定としてはどこかで見た感じのサバイバルゲームなんですが、突拍子もない武器なんぞではなく「未来を予知する日記」というあくまでキャラ達の実力で「頭脳戦」というのが、なかなかハマっていたと思います。
さらに僕個人としてはヒロインがストーカーというのが、何より斬新で良かったです。これが最後に活きて「僕が由乃を好きになった理由」に繋がったのはこの作品の一番おいしいところでしたね。ヤンデレ最高w


ただし私が気になった課題としては台詞のパンチ力と何よりやっぱりエンディングですね。悪くはないんですが、良くもないという。ちょっとご都合主義っぽくなってしまったというか、、、難しいところですけどね。すごく微妙なところなんですけど、ちょっと安っぽくなっちゃった気がしました。

エンディングってやっぱりその作品の「最高の妥協点」だと思うんですよね。
このエンディングだと「妥協」の「妥協」ぐらいなんじゃないかな。

まあ、でも全体通したら十分良作なんで、斬りあい打ち合いなどの過激な描写が大丈夫な人は十分楽しめる作品だと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-10-03 01:44:04] [修正:2011-11-17 11:36:20] [このレビューのURL]

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