「cheB」さんのページ

総レビュー数: 18レビュー(全て表示) 最終投稿: 2011年11月24日

主人公が飄々とした頭脳派の性格なので、
淡々と話は進むけどとにかく面白いです。
所々かなり残酷なシーンはあります。
これぞ岩明節だぜ!!と思う名シーン多い。
主人公が感傷的になるシーンがあまりないので、読む人も個人によって感想が別れるんだと思うんですが、私は自分が感傷的な性格なので
いちいちこの漫画でも所々涙したりします。
生みのお母さんにまつわるシーンは全てものすごく
感動して泣いてしまいます。奴隷の人が本当の事を言えないまま
エウメネスと別れるシーンでは号泣してしまいました。
でもそんな私の熱い思いとは正反対にストーリー的には冷静に進む。
これが岩明先生の作品のお気に入りな部分です。
アレキサンダー王子とその狂ったママが出てきてからますます
面白さに拍車がかかったような。
エウメネスってどの時代に居ても出世するタイプですよねぇ。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-02-18 19:57:35] [修正:2012-02-18 19:57:35] [このレビューのURL]

9点 7SEEDS

とにかく田村先生の作品はストーリーのヒキやスピード感が半端ない。
たまにあまりにもヒキが強すぎてハッと冷静になってしまったりも
するけれど、こんなに心が熱くなって先が気になる少女漫画を
書く人を他に知らない。エンターテイメント性という事においてこの人の才能は他とは一線を画している。

7seedsはそもそも「最後まで書ききるのが大変そうだけど、田村先生がこの設定でお話書いてつまらない訳が無い!」と言い切れる設定。
その上「生き残りの特別養成学校」みたいな設定まで出てきてまさに本領発揮。
バンバン人が出てきてバンバン人が死にます。ちょっとグロ?残酷風味な所も田村節のセリフに良く似合って面白いの面白くないのって。

ただ、唯一にして最大の欠点はやはり絵柄かな。どうしても独特のくせのある古臭い人物の書き方。
少女マンガっぽいと敬遠する男性の方も多いと思いますが、
お願い、我慢して読んでみてください!と言いたくなるくらいです。
あと、背景がたまにとんでもなく雑になってる。
あぁーー田村由美ほど絵柄で損をしている作家がいるだろうか。
でもたまーにその独特の癖のある絵がとんでもなくかっこよく見える
時もあるんです。とにかく熱い!そんじょそこらの少年漫画より
熱くて面白い。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-11-24 20:06:11] [修正:2011-11-24 20:06:11] [このレビューのURL]

くらもち世界の魅力をぎゅっと詰め込んだような作品。
瑞々しい自然の風景と、美男美女だけど完璧人間ではなくて、
とっても人間臭い「大沢君とそよちゃん」
そしてその家族や友達の、なんでもないけど面白い、田舎のストーリー。

よくキャラ立ちっていう言葉を簡単に使いますけど「これが本当のキャラだちやー!」と言いたくなるくらいこの作品のキャラそれぞれの個性
は見事!
お父さん&ミツコやしげちゃん、そしてそよちゃんのお母さんや
大沢君のおじいさんまで、
本当に面白くて生き生きとしたキャラになっているのです。

考え抜かれた舞台背景とキャラ作りがあるからこそ、なんでもないような
日常風景がとても面白くて身近に感じられる。
ロマンチックだけど、どこかボケててぬけてるそよちゃん&大沢君
のラブストーリーは二人の成長譚にもなっています。
どの巻も全部面白い。



ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-11-24 19:52:02] [修正:2011-11-24 19:53:20] [このレビューのURL]

くらもち先生の大ファンです。この作品は自分の中では
くらもち先生のトップ3に入るくらい好きです(という人はたぶん珍しいんでしょうね)
何がスキって少女マンガの相手役としても教師としてもそれでいいのか?微妙ーーな感じのヒロインの相手の先生。
ちょっと女たらし、でも、生徒に対する態度がちょうといい距離感で、ふまじめだけど真面目な部分もあって人間臭い。
っていう、くらもち漫画の定番的ないい人なんだか悪い人なんだか
良く判らないけど魅力的なカッコいい男性のパターンなんですね。

少女マンガの典型ヒーロー的な正義感あふれるいつも優しくて女性に対しても紳士な男性なんて、現実にいたらモテるんでしょうか。私はモテないと思うんですよね。
どこかつかみ所の無い、けど深い魅力のある人間の方が魅力的なのは女性も男性も変わらない。
もちろん少女マンガなので、残酷な事は起こらず、上手に甘いヴェールで包んでありますが、
少女が始めてリアルな恋をして見た世界を美しく、でも
綺麗事だけではなく見せてくれて、私はとても懐かしくてキラキラした気持ちになるのです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-11-24 19:31:38] [修正:2011-11-24 19:41:15] [このレビューのURL]

マスターキートン好きな人はこれもおススメ。
キートンよりは若干、主人公が泥臭いのと、本編のまとまりに
関しては微妙な所はありますが、短編は名作ぞろい。
キートンよりも「仲間と一緒に頑張るぞ」感はあります。
ジェフリーもハリデーおじいちゃんもコ―ツもキャスリンも
中国人の人もみんないいキャラ。とくにハリデーさんのエピソード
はいいです。
たくさん人は死にますけど、仲間キャラがいるせいか読み終わった
後の読後感はさわやかです。
高校生の時から早十数年、何回も何回も読み返してるけど
飽きません。
浦沢直樹は昔の方が好きでしたね・・というか、パイナップル
アーミーやキートンは原作ありだから
「風呂敷広げ病」が激しくないっていうのもあるんですけど。



ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-02-20 14:42:59] [修正:2012-02-20 14:42:59] [このレビューのURL]

買って得した巻のある一冊。2編入ってますがどちらも面白かった。
雪の峠は深い話で、いかにも漫画通好みな感じがします。
派手さはないけど、キャラ造形が見事で話の展開も岩明先生の
物語作りの技が効きまくります。
個人的には武闘派に心情的に味方したくなるが、それじゃ駄目なんだ
という頭脳派の考えも良く判る。

剣の舞は女の私には物悲しくて心に残るストーリーでした。
「もう少しはっぴーえんどでもいいじゃんか(涙)」と思いつつも
シンプルな復讐ストーリーに剣道スポーツ話を絶妙に絡めてくる
所が岩明先生ぽい。でも絵的にはあまりスポーツ系向いてないのか、な?
と思う部分もありました(笑)


ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-02-18 19:48:14] [修正:2012-02-18 19:48:14] [このレビューのURL]

私が単純に沙村さんの絵柄が好みってこともありますし、
時代劇好きってこともありますが、うーん・・グロの趣味も
たぶん合うんだと思います(笑)なので+2点くらいになってると
思います。

登場人物それぞれのキャラクター設定も面白いし、
必ずしも後から強い敵が次から次へとあらわれるわけではなく、
弱そうな人が思わぬところで特技が役立ったり、
逆に強そうな敵が期待を裏切りすぐ死んだりするので、
ストーリーに飽きがきません。敵味方の区別も先が読めなくて楽しい。

自分的には唯一欠点というか気にかかる所があって、
主人公凛があまり好きになれないタイプです。それに、あれだけ
長い事一緒に旅していて万次さんが凛に手をださないというのも、
普通の漫画ならいいだろうけど、これだけ
かなりグロエロな部分もある漫画でその設定はちょっと無理があると
思う。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-11-28 19:53:35] [修正:2011-11-28 19:53:35] [このレビューのURL]

若干、登場人物の服が高校生にしてはダサいのでそれが最初は気になりました。
特に、主人公のお姉さんがアパレル店員という設定だし、途中で
とっても素敵なメガネ女子の話があるので、(この話大好きです)
もし、服がもう少しよかったら、ますます話の良さが際立ったのでは
無いかと思いました。絵柄的にしょうがないのかな。

が、ストーリーに関してはどの話も本当に楽しくて、少しほろ苦くて、これが青春だ?!という感じがして面白かったです。
いまどきの「THE リア充」な高校生の話じゃなくて、たぶん進学校の
どちらかというとみんな真面目なよい子の話で、地味な子も
いるんですけど、そういう人にとっての「青春時代」をちゃんと書いていて
感動しました。
何回も読んでますけど、いつも楽しくてあったかい気持ちになれます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-11-28 19:19:35] [修正:2011-11-28 19:19:35] [このレビューのURL]

「キャッチコピーは「未来に贈るメルヘン」、アニメ化に際しては「夢はでっかく地球サイズ」というものである」
ってウィキを見たら書いてあってひっくり返りました。
ひぃーーーやーめーてーー
これをメルヘンとして未来に贈るのはやめてください!
1巻の表紙を見てその雰囲気に惹かれて前知識なく読み始めた人にとって大変辛そうな作品です。
とても考えさせられるお話でよくできているし、私としてはエヴァより
断然好きですが、これは大人になってから読んだ方がいいんじゃないかな。
残酷部分がかなり激しいですし、考え方も悲観的ですから、ある程度
自分というものが確立した人間が読まないと、
変な方向に影響を受けてしまいそうですよね。この作品の主役である
少年少女層よりもだいぶ年齢が上の人が読んでいろいろと人間について考えたり現実に平和に暮らせることの幸せを感じる事がおススメではないかと。
ほしまるが可愛いのでそれに惹かれて読んでいたら6巻くらいでワナワナ
震えました。
中2病か・・・過ぎてみれば、中2病にかかれるくらい平和だったってことはとっても幸せな事なんですよね。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-11-24 18:51:35] [修正:2011-11-24 18:51:35] [このレビューのURL]

ストーリーはスピード感に溢れ、引き込まれる迫力があります。
また、キャラクターそれぞれに魅力があり、悪役の「野口教授」
までどこか可愛い所のあるキャラ(でも食えないじじい)
として書いてあります。
そして主役の朝田のあまりの天才っぷりに読者が鼻白む気持ちに
なる場合も往々にしてあると思うのですが、そこを「普通の人」
伊集院が上手く読者の気持ちを代弁し、まだ影の主役として
感動的な成長ストーリーをみせてくれるので胸が熱くなります。

とこのように本当によく考えられていて、何回読んでも
かなり面白く読める漫画なのですが。。。
一個だけ。

加藤ちゃんの髪型がいつまでたっても「中国娘のミンミンでーす」
みたいなお団子2つの髪型ってのはいかがなものかと。
ドラマ版の加藤役の稲盛さんは年齢なりの女医さんぽいファッションを
していましたが、漫画バージョンの加藤ちゃんはいつでも
ミンミン☆みたいな髪型なのでシリアスな場面でもたまに吹き出して
しまいます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-11-24 18:15:05] [修正:2011-11-24 18:15:05] [このレビューのURL]

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