「為亀」さんのページ

総レビュー数: 26レビュー(全て表示) 最終投稿: 2006年10月26日

普通に読むだけではなんだか府に落ちない不思議な感じのする作品。
作品の要所要所に仕込まれている抽象表現の意味するものを読み解いてやっと物語としてまとまっていることがわかります。
実はものすごく深みのある作品です。抽象表現の意味がわかったときの驚きというか感動は相当なものです。
かく言う私もどうしてもわからない抽象表現がいくつか。。。いつか閃く日を夢見ております。
モノローグはもちろんのこと出来事やキャラクターにまで象徴があります。いろいろ考えてみてください。
蛇足ですが作中で蓮見の嫌っている音楽は実在します。その音楽の題も「乾からびた胎児」。

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[投稿:2007-01-13 20:08:27] [修正:2007-01-13 20:08:27] [このレビューのURL]

とても前衛的で気に入る人と気に入らない人が分かれる作品だと思います。
圧倒的な色彩感覚、漫画という媒体でこういう方法で色を活かしきった作品が他にあるでしょうか。
時に不自然で時に毒々しい様々な色たちが物語の中へ中へと引き込んでくれます。
また、抽象表現の多い作者なのでそれらの表現を演出として流すだけでなく、何を抽象しているのか考えてみると違った深みがでると思います。
私の場合は二回目以降読み返すときにやっている作業です、興味がある人は是非やってみてください。

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[投稿:2007-01-13 19:46:49] [修正:2007-01-13 19:46:49] [このレビューのURL]